ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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笑福亭鶴二独演会~2022.09.17

2022-09-17 21:21:21 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二独演会~2022.09.17

夕方は、笑福亭鶴二さんの独演会。


一、月亭秀都・・・・・「桃太郎」
秀都さんすごい。「桃太郎」がこんな斬新な噺に変身するとは、いまの若い方の感性は凄い。昔々で年号になって「大化」から始まって「令和」までをいっきにそらんじたり、旧の国名もそらんじたり、賢い子供をいっきに膨らます。
SNSが普及されてる現代、子供の生意気さも形を変えてきますな。
落語も、どんどん、形を変えていくんでしょうな。
秀都さん、注目でおます。

ニ、笑福亭鶴二・・・・「酒の粕」
軽い噺。これも今年仕入れたようで。酒飲みというより下戸の落語。でも「酒の粕」というと、私は落語講座仲間の楽園さんのが頭に深く残っています・・・。

三、笑福亭鶴笑・・・・「パペット落語・立体西遊記」
このパワー。鶴笑さんの十八番「パペット落語・立体西遊記」。今回で五回目、でも何度聞いても楽しい。子供に戻ったようで、動かぬ人形や動物、乗り物のおもちゃを手に持ってガチャガチャと遊んだ子供の時を思い出す。一緒に遊んだという満足感でいっぱいになる、鶴笑さんのパペット落語でおました。

四、笑福亭鶴二・・・・「質屋芝居」
桂米団治さんにお稽古していただいた「質屋芝居」。米団治さんは六代目の松鶴さんにつけていたので、ぐるっと回って笑福亭へお里帰りの「質屋芝居」。
途中の芝居は思わず、見とれてしまっていると「もぉし、裃どないなったぁんねん」で目覚める。
九割五分がキッチリした芝居仕立て、残りの五分で笑いと、決め球「もぉし、裃どないなったぁんねん」、肝心の勝負球だけに緊張しますな。
芝居も踊りも、仕草のキレイ鶴二さん、見ごたえのある一席でおました。

五、鶴二&鶴笑&英華・「対談」
途中から、山本能楽堂を終えて飛び込んでこられた英華さん。二人の断線してどこへ行こうとしているのか目標の定まらない対談をさりげなく導く英華さん。木曜日の「噺家の時間」が漫才からトリオに変わったような雰囲気、時計を見上げながらタイムキーパーしていたのがスペッシャルゲストの英華さん。
まさにラジオ番組、生で見ているようで、得をしたような対談時間でおました。

六、笑福亭鶴二・・・・「南瓜屋政談」
鶴二さんこれは、福團治さんにお稽古していただいた「南京屋政談」。福團治さんは東京の志ん朝さんからの噺。脈々とつながっていくのは嬉しいですね
お定まりの道楽三昧の若旦那。そう言う若旦那だから、初商いの売り上げを気前よく全額長屋の女に置いてきてしまう。これだけ見ると、若旦那も与太郎も変わりはないようで、人間純粋に生きるとは・・・凡人からは羨ましい限りの行動になるんですな。今の政治家さんあたりからこんな話聞いてみたいです・・・。

笑福亭鶴二独演会
2022年09月17日(土)午後5:30開演
淀屋橋・朝日生命ホール

一、月亭秀都・・・・・「桃太郎」
ニ、笑福亭鶴二・・・・「酒の粕」
三、笑福亭鶴笑・・・・「パペット落語・西遊記」
四、笑福亭鶴二・・・・「質屋芝居」
仲入り
五、鶴二&鶴笑&英華・「対談」
六、笑福亭鶴二・・・・「南瓜屋政談」

①、満席の朝日生命ホール
②、開場待ちに長蛇の列
③、いつの間に?松竹芸能スタッフになられた辻さんと・・。

➃、笑福亭鶴二独演会

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