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HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

本「差別と日本人」、野中広務さん

2009-08-02 18:51:50 | 

少し前、週刊誌の記事に、
3月12日の大勇会で麻生さんが”野中さんはの人間”ということを口にしたとでていました。
その記事は私の心に留まっていました。
かれ
野中さんはとても有能で行動力とすばやい判断力で一時期、幹事長のころ、影の総理大臣と揶揄されたとも聞いていました。

私自身は其のリーダーシップに感心はするはものの、自民党の古だぬきが何を言っているのやらと、ひいていました。

この本「差別と日本人」を新聞広告で見たときに、ぜひ読んでみたいと思ってたのです。

この本のなかで、このことに言及しています。

「野中やら,Aやら、Bはの人間だ。だからそんなのが総理になってどうするんだい。ワッ八ッハッハ」と麻生さんはいっったという。
その場に居合わせたという人間に確かめ、確かに事実だという。

自民党の中でも麻生さんはそういう発言をする人なのですか?という質問に、

彼が初めて選挙に出たとき福岡の飯塚の駅前で、「下々の皆さん」って演説をした。これが批判を受けて落選した。飯塚というのは在日もの人もたくさん住んでいるところで、、、
何の疑問もなくそういう。不幸な人だ。一国のトップに立つべき人じゃない。

と答えてます。

対談相手の在日の辛珠玉さんが麻生発言が政治家として問題にならない理由を分析しています。


麻生さんは「家柄」意識の表れ、出目の低いおまえたちは所詮トップに立てない。ぶんをわきまえろ。といってるのだろう。
吉田茂の孫であり、麻生財閥の末裔ということ意外に政治的資源は何もない。能力もない。だから出目で人を見下す。
多くの人がそれを受け入れるのは、本当の実力者にはコンプレックスを感じるが、
自分の力ではどうにもならない「家柄」や「出目」の良さを受け入れることは、ある種の安堵感と自分より下のものの優越感に浸れるからだと。

<大衆の差別意識が支えているということです。>

本の内容は目次で大体の見当を付けてください。

【目次】
第一章 差別は何を生むか
 昭和という時代と差別/出身の男とは/自民党という不思議な政党/日本人とは何なのか
第二章 差別といかに闘うか
 関東大震災における虐殺/軍隊と差別/軍隊内差別/政治家を目指す/差別は地域差別ではない/結婚と差別/解放運動と地方政治/差別をめぐる事件/糾弾闘争とはなんだったのか/野中広務と共産党・解放同盟/町長から府議へ
第三章 国政と差別
 阪神淡路大震災と差別/オウム真理教事件と破防法/軍用性奴隷と国民基金/国旗国家法案/民にとって、「天皇」とは/新井将敬の死は何を意味するのか?/女性の社会進出/アメリカにとって日本とは
第四章 これからの政治と差別
 ハンセン病訴訟で国が控訴を断念/人権擁護法案/重度障がい者の授産施設/石原慎太郎の暴言/麻生太郎の暴言/財閥、天皇制、被差別民/小泉潤一郎の政治姿勢/オバマ大統領の存在意義/これからの時代に/最後の使命




私自身を振り返りると、どういうわけか

教員時代にも、民の話は知らなかった。在日の歴史も知らない。

一つの事柄として島崎藤村の「破戒」を小説の世界のコト、在日の差別は全然知らなかった。

絵を描くようになり社会教育センターに出入りし、そこで「名古屋市の行うの講座にノルマとして
人を派遣しなくてないけないが、いってくれないか」と頼まれて参加して、初めて実態を知ったのです。

実際、こういう本を読むのも初めてです。
アメリカの黒人差別はよく知っているのに、、、なんといっていいのか~


<読み終えて、ただ、私が思ったのは、>
アメリカの黒人差別も、日本の差別も在日の差別も、又フランスにおける、特にアラブ人に対する差別モ、中国の少数民族に対する差別も、

皆、差別することで自らの優越感を満足させるという人間の根本的なものなのだ。

差別をなくすため、現実的に政治の力で解決しなくてはいけないことも、一杯ある、
しかし、私たちの心の中にある差別意識の解決策は私はこれだと思っていることがあります。

オランダで実践されていることです。「教育」を受けることにによってどんな人間でもすばらしい人間になれる。

という考え方です。そこには差別は存在しないからこういう発想になるのです。

野中さんは

「戦後未処理問題」を解決しなければいけない責任感が国家にも政治家にもない。
自分たちが迷惑を書けたことを忘れて、国際貢献の名の元にソマリアに自衛隊を派遣したり、竹島や尖閣列島の問題が出たら欲求不満を爆発させるかのように、わあと騒ぐ。北朝鮮のミサイル問題が出ると戦争ごっこみたいに自衛隊の軍備を拡大しようとする声が上がる。

街では非正規雇用の人が餓死寸前になっているのに、そういうところには気前よく税金を投入する。
政治家の目はどこを向いているといいたくなる。弱者や虐げられた人に対する政治家の「鈍さ」は、差別と根本的につながていると思う、

とあとがきに書いています。

彼は政界を引退して、
彼が自分の信念で有名になればなるほど、守りたかった家族はいまだに差別でつらい思いをいする。
83年、自分の人生はいったいなんだったんだろう、、とおもうと。。。

今は、やりたかった福祉の仕事にうちこんでいると。。。。


かれははこういう弱いものを守るのが政治の仕事、とおもう政治家であったのか~
現実的に一つ一つ問題解決する姿勢に感心をした。
この本を読んで、自分の無知が恥ずかしかったです
コメント (2)
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