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南アフリカの人種差別、
アパルトヘイトは有名な話ですが、そこで初めて誕生した黒人大統領、マンディさん
がいかにして南アフリカを一つの国にまとめたかというお話。
実話に基づいています
監督はあのクリントイーストウッド監督です
。クリントイーストウッド監督の作品は、硫黄島からの手紙をほとんど日本語で制作し、日本人の私たちが心打たれた作品でした。
昨年の「グラントリノ」もベトナムからの移民の心をしっかりととらえたのではないでしょうか。
今度の作品も一つ間違えるとメッセージ性の高い教育映画になったり、
マンディラ大統領の英雄物語に終わるのではないでしょうか。
アパルトヘイトというものすごい人種差別を題材としているにも関わらず、どういう考えの人も見ることができるのはこれは彼の監督としての映画の取り方でしょうね。
私はこの映画を見ながらあることを思い出しました。
20年ほど前に、アルジェリアで盲腸になり、パリに移送されてきた日本人商社マンに出会ったことがあります。
私が出会ったのは、パリ郊外の高級住宅地の有名な良い病院といわれるオピタル・アメリカン(アメリカ病院)。
第2次大戦で多くのアメリカ兵が負傷し彼らの治療のために建てられた病院とか。
設備や看護、医療環境の良さで有名でした。
その代わり治療費も半端ではない桁ですが・・
彼は盲腸炎の手術のために飛行機で送られてきたのだそうです。
私が驚いて「アルジェで手術ができないのですか?」と聞きました。
アルジェはアフリカでは、フランスからの、独立後が比較的うまくいっている数少ない国です。
「宗主国フランス人の残した施設は良くても、それを使う人が引き揚げてしまったから、宝の持ち腐れ。衛生知識もないし、あそこでは殺されてしまいます。こうして フランスにくるしかないのです。」
「アフリカは、みんな似たり寄ったり、一部の有能な人たちが引き揚げてひどいものです。植民地時代のほうが良かった気がします。」と言われました。
マンディさんはこういうアフリカの現実をしっかりと見ていたのでしょうね。
「私たちだけでは、国は立ち行かない。」
とアパルトヘイト時代にひどい目にあわされたことで、憎しみの消えない人たちを説得するのです。
もちろん南アフリカの白人たちも黒人に不信感を持っているし、軽蔑や憎しみ、偏見があるのですね。
そういう状態の中、白人の持つ能力も使って国を一つにまとめるリーダーシップをとること、彼は考えたのですね。
ビッグイべント、ワールドラグビー世界大会。
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スポーツは国家を高揚することができるのは、今ヴァンクーバーのオリンピックを見てもわかりますね、
いつしか私たちも「がんばれニッポン」と思いますもの。
この映画を通して「インヴィくタス---負けざる者たち」は真の愛国というのは何か教えてくれる気がします
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