(雲の間から除く 富士山、 河口湖 御坂峠から)
河口湖から 甲府方面へ向かう137号線。 御坂トンネルを越えて
右に切れ いろは坂のような くねくね坂を登った所に 御坂峠がある。
ここに 知る人ぞ知る 『 天下茶屋 』 がある。 太宰治が 3ヶ月
滞在して 『 富嶽百景 』 を書いた所である。
という私も 以前TVで 見た程度で 全く無知なのですが・・。
『 甲府市からバスにゆられて一時間。 御坂峠(みさかたうげ)へたどりつく。
御坂峠、海抜千三百米メエトル。この峠の頂上に、天下茶屋といふ、小さい茶店が
あつて、井伏鱒二氏が初夏のころから、ここの二階に、こもつて仕事をして居られる。
私は、それを知つてここへ来た。井伏氏のお仕事の邪魔にならないやうなら、隣室でも
借りて、私も、しばらくそこで仙遊しようと思つてゐた。』 (青空文庫から)
どうも文章から思うと 富士山を愛でる気持ちでの 逗留ではなく たまたま
来たら 富士山があった ! という程度だったようだ。
私など 富士山愛好家から思えば 朝な夕な 河口湖の上に すそ野を広げる富士山を
見られる幸せを 思うのだが 文人というのは 皮肉屋で 素直に気持ちを現さない ?
ところがあるから 折角の景色も 『 風呂屋のペンキ画 』に 見えるらしい・・。
ここから見る富士山が とてもいいと 聞かされ 紅葉と合わせ 写真を撮りに行こう
という気持ちが高まり 7日は雨という予報におされ 秋晴れの昨日 家を7時半に
出て 河口湖に向かいました。 勿論我が ベンリー110プロに 乗ってです。
残念ながら 富士山は 霞というか モヤがかかっていて そうスッキリ見える と
言うわけには いきませんでしたが 御坂峠への 御坂みちの 紅葉・黄葉は
とても 素晴らしかったです。 今日は その一端を ご覧頂こうと 思います。
太宰治が見た 富士山。
御坂山 ? の落葉樹も すっかり 紅葉。
太宰治の 碑。 有名な 『 富士には 月見草が よく似合ふ 』
碑への道も 黄葉です。
天下茶屋の前にある サクラも紅葉していました。
落葉樹が多く 全山 紅葉をなす感じです。
途中 野生の猿が 何匹もいました。
仲々 美男子な 富士です・・・。