( 嵯峨野の北にある大覚寺の 玄関門 )
昨夜の間に 仕事を終え 今日は忍野に戻る日。
新幹線に乗るまでの時間を 前から行きたかった嵯峨野を
歩くことにしました。 嵯峨野は京都の北西 嵐山の北側に
あります。ホテルのある四条大宮から 市バスにのり40分
(定額の230円) 大覚寺の前に止まります。便利ですね。
大覚寺は 平安初期の嵯峨天皇の離宮であった所を876年に
お寺として創設されたもので 弘法大師の勧めで写経された嵯峨天皇の
般若心経が奉安されているとのこと。 何しろ1200年前の
古い話です。 まぁこれが歴史です・・。 仏教が日本に入ったのが
1500年前 空海さんが中国に渡り 密教を伝えたのが平安初期・・。
こんな長い歴史の中に お寺があり 仏教があり 京都の文化が
あるわけで 建物やお庭や宝物を見て回る間に 私たちも知らず
しらず 日本人の雰囲気に浸っているわけです。 外国からの
観光客も結構見えていますが 日本の歴史や仏教の知識がないと
どこまで観光を味わい 楽しめるのか 少々疑問になります・・。
これは私たちが外国へ行った時も 同様で キリスト教を知らずに
聖フランチェスコの聖地アッシジに行っても 聖ヤコブ伝説を知らずに
サンチャゴへの巡礼の道を歩いても どこまで深く外国の文化を味わえる
のか・・、 まぁ 美意識や美味しいものを食べるなどは ある程度
共通だと 思うのですが・・・。そんな偉そうなことを言わず 歩くことが
健康にいいと 信じて 緑り多い 静かな嵯峨野路を 歩きました。
玄関に続く 築地塀に小川があり 植え込みや桜が 雰囲気をつくります。
玄関入ったところに 天皇が使われた駕籠(かご)?
元の御所(天皇の離宮)だったせいか 幾つもの建物をつなぐ廊下が 素敵でした。
庭の手入れも 行き届き 新緑の季節に入っていることを 感じることが出来ます。
正面に 勅使門。 まだ枝垂れ桜が きれいでした。
八重の桜は 今が見頃。
内庭も 趣きがあります。
大日堂とか 聖天堂とか 説明にありましたが 朱色がよく緑に合います。
狩野派によるふすま絵。 金箔を下地にした豪華なもの。 下の絵は 柳につばめ 今の季節。
お寺の境内にあった 生け花。 もう藤の花が 活けられていました。