( 12月に入って 雨が 曇りの日が多くなっています。でも雪は降りません・・ )
CΟP24がポーランドで開幕しています。私の見る限りTVも新聞も余り大きく取り上げて
いません。 エイペックやG20などで米中関係が騒がれているせいもありますが 3年前に
約200ヶ国の賛成で採択されたパリ協定は2020年以降の気候変動に関する国際的な枠組みで
世界の平均気温上昇を産業革命前の2℃未満に抑える。更に1.5℃未満を目指すことを目的に
しています。各国が削減目標を作成し その実現の義務を負うとされています。21世紀半ば
には 排出と吸収除去の均衡を図り 炭素ゼロを目指します。今回の会議は採択されたパリ協定
を 2020年から実行に移すための運用ルールを決める 重要な会議です。
過去のCΟP議長達が異例の基調講演を行い 『地球が岐路に立っている!』と警告しました。
このまま温室効果ガスの排出を放置すれば 2100年夏には 地球の平均気温が4.2℃上昇すると
いわれます。実際20世紀の100年間で 日本の平均気温は1℃上昇。 しかし東京はヒート
アイランド現象もあって2.9℃上昇しています。真夏日 熱帯夜の日数が増え 真冬日は減少して
今年も色々な異常気象に見舞われています。
最近の国連研究によると この4年間 二酸化炭素の排出量は横ばいか再び上昇しているという
ことです。2017年度の世界の経済成長によって CO²排出量が1.2%増加したと発表しています。
各国の経済成長が主な原因です。
この10月 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が地球温暖化の気温上昇を必要性について
特別報告書 『 1.5℃の地球温暖化 』を発表し 地球温暖化を1.5℃以内に抑える為には
社会のあらゆる所でこれまでにない変化(対策)が必要だ と述べました。それには 各国が
温室効果ガスの排出量を2030年迄に2010年の水準から45%削減し、2050年頃には二酸化炭素を
正味ゼロにする必要があります。この報告書は6000点を超える科学的文献と数千人の専門家と
政府によって作成されたものです。1.5℃に抑えれば 人間と生態系にとって明らかに利益となり
持続可能で公平な世界を確保することが出来る! と予測しています。
『 1.5℃の地球温暖化 』 は今や世界にとって大きな命題です。既に述べたように地球は
1℃の気温が上昇しており 海水面の上昇 北極海氷の後退 異常気象の頻発を経験しています。
トランプ政権はアメリカ政府自らが発表した気候変動に関する報告さえ 『 信じない 』と
発言しています。アメリカ経済は今世紀末迄に年間数千億ドルの損失に達するという見通しを
頑固に否定しています。この夏米カリフォルニアで起こった山火事の被害を経験しても なお
自然の異常を感じないのは何という反応 対応の悪さでしょう。世界が抜本的な対策をとらな
ければ 2030年にも気温が1.5℃上昇してしまうと警告もあります。
3日のCΟP24開会式で動物学者のアッテンボロー氏が 『 このまま気候変動を放置すれば
人類の文明は崩壊する恐れあり。』と警告し 『 時間切れが迫っている 即刻行動すること
私たちの文明と私たちの依存する自然界の相続は 皆さんの手にかかっている。』と訴えました。
環境問題はまだ10年先 50年先の問題ではありません。実は既に異常気象として 現実に
起こり それによって困難を感じている人々が多く出て来ているのです。同時に もう遅いと
あきらめず じっくりと現状を考え 私たちが出来ることを考えていきましょう。
山ノ内神社は 高知城を造った 初代山内一豊を始めとした 山内一族を祀っています。
そんなに広い境内ではありませんが モミジの木が多くあり 今見頃を迎えています。
陽が当たると 一層美しい紅葉になるでしょう。 また行きたいと思います。
まだ緑の葉も多く 数日先が見頃でしょう。 今日などは昼間も10℃前後 寒い1日でした。
ここ数日 私も風邪気味で 少しダウンしていますが クリスマスも近く 怠けて居るわけにはいきません。
これは近くの大原体育館の敷地にある タイワンフウ。
これもほど近い所にある 銀杏(いちょう)の木です。