( 五合目に近い 奥庭から見た富士山。 八合目辺りまで緑が広がっているのが見える。 )
以前も書きましたが 人間はこの自然(生態系)では消費者です。植物が唯一の生産者です。生態系は生物同士が
関係し合うことによって各々の生命を維持する為の複雑なシステムです。人間も植物も動物もこの地球上に関係
しながら生きています。その関係はもう何億年も続いています。多様な生態系が 食料や水 空気など私たちに
豊かな自然環境を提供してくれる源です。最近サンマが獲れず イカも不漁だそうです。これは日本近辺を流れる
海流が影響しています。台風が多いのも 10月に入っても高温が続くのも 自然が、生態系が 近年変化して
きているのです。自然が持っている復元力 収容力を超えて人間の活動が行われてきている結果です。
私たちの命は 水 大気 光などを基盤に 生産者と消費者の二種の生物によって 維持されています。いや人間は
色々なものを生産してきていると思われるかも知れません。その生産の素材 エネルギーは自然が提供したものです。
自然は私たち人間が造ったものではありません・・。そして地球という舞台に登場したのはせいぜい600万年前です。
最初の動物が7億6千万年前です。現在も生きている動物グループの祖先が出そろうのが5億2千万年前です。サメ類が
出現し シダ類が繁殖し 恐竜類が台頭してきたのが 2億4千万年前以前です。樹上の霊長類が誕生したのが5500
万年前、 直立歩行の最初の人類は600万年前ようやく登場してきたのです。それも植物が地球に酸素を供給し
他の生き物や資源が食料や住まい 生きる糧を与えてくれたからです。
人類は長い間他の動物と同じような生活をしてきたのが 5万年前辺りから急に賢くなり 変化してきました。突然変異?し
言語 道具 生産 文字 建築 都市などを手に入れたのです。同時に人間は賢くなった分 傲慢になりました。助け合って
生きている 共存 共生が大事だと思わず 自分が自然を支配し 地球は人間の思う通りになるのだ という思い上がりが
生じました。2000年前ならそれでもよかったのです。地球にそんなワガママを許す収容力(調整力)があったのです。
しかし70億を超える人間が自己中心に動き出した時 地球は我慢出来ず 悲鳴を上げ 逆に報復?しだしました。
ドラマチックに言えば 人間と自然(生態系)の関係はそんなものです。可愛い子供が親離れを始め 親の言う事を聞かなく
なったということです。まぁそこまで言うのも何ですが 私たちを育ててくれた生態系が傷つき 機能障害に陥っていると
思います。それでもワガママを続けたら 一体どんな世界になっていくのでしょうか ? 未来の世代の為に 持続可能な
環境を維持することが 人間が解決しなくてはならない最も重要な課題だと 私は思うのです。
カラ松など強風で傾いている。 冬は本当に厳しい・・。
天気は上々 ! 空気も澄んでいます。 カラ松はすこしづつ黄葉しています。
まだ葉も青い 石楠花(しゃくなげ) もう来年のつぼみ(花穂)が見えます。
富士山と言えば 富士アザミ。 大きな花です。
二合目辺り( 1700m )には秋のキリンソウも咲いていました。
富士山五合目を彩る 黄葉の一つ。 イタドリです。
やはり五合目 2300mだと 紅葉もきれい・・。
キノコ類も色々。
五合目に着く手前辺りで 霧が出て来て 一瞬の内に 富士山が隠れてしまいました。
それでも中国人観光客を始め 多くの観光客がバスで詰めかけていました。
人が多く入り地面を踏みつけると 樹木に元気が無くなりますね・・。
何故か 倒木が目立つところも・・。
遠くに 八ヶ岳。 左の方には駿河湾 太平洋も見えます。