ジミーの自然ブログ (Jimmy's Nature blog )

花の美しさ 自然の素晴らしさを 伝えたい。 

 梅が見頃を迎えています。  再び自由民権運動の精神を !

2024年01月31日 | 自然 花 写真

( 古木の白梅。 幹の根元を見て下さい。 もうほとんど朽ちていて それでも花を咲かせています。)

 

私は今高知城のボランティアガイドをしていますが 追手門を入ってすぐ板垣退助の像が見えます。彼は高知で始まった自由

民権運動のリーダーでした。 自由 平等 博愛を精神とするフランス革命が起こった時代18世紀後半 日本は封建社会で

10%程の侍階級が 農工商の庶民を支配する身分制社会でした。庶民はお城の中へさえ入れない存在で 政治に意見すること

など全く許されていませんでした。土佐藩でも郷士身分(下級武士=元の長宗我部一族の子孫)は 上士から見れば 虫けら

同然でした。 

 

明治維新で日本は近代化 富国強兵を目指して国造りをしていきますが 政治は王政復古に功績のあった薩長のリーダーに

握られ 五箇条のご誓文にある『 広く会議を興し万機公論に決すべし 』(広く人材を集めて議論を行い 大切なことは全て

公正な意見によって決めましょう ) という民主主義の大原則は言葉だけでした。 板垣退助は当初戊辰戦争で新政府軍の

リーダーとして活躍し 政府の高官になりましたが 外交問題に敗れて故郷高知へ帰り 国会開設 憲法制定の建白書を明治

政府に送りました。明治7年、今から150年前のことです。

 

同時に板垣は政治結社 『 立志社 』をつくります。数多くの演説会を開き 国会の開設 憲法の制定 言論集会の自由 

租税の軽減 地方自治の確立 不平等条約の改正などを求めました。国会をつくって人々を政治に参加させよ! という主張

でした。 建白書を機に議論が巻き起こり 自由民権運動は全国に広がりました。

自由民権運動は第二の明治維新と言われ 薩長の専制政府に対し 国民の自由 権利を要求する運動として全国に広がり あの

植物学者 牧野富太郎博士も若い頃運動の弁士として活躍したこともあったようです。私が読んでいる『 高知新聞 』も創刊

120年になりますが 明治政府の言論弾圧で発行禁止を受けながら 身代わりで発行された『 土陽新聞 』の流れを組んで

います。 𡈽陽とは 土佐の輝き 程の意味です・・。

 

板垣退助らによる日本最初の政党 『 自由党 』は明治14年発足。薩長藩閥政府を打倒し憲法で権力を縛る議会政治の

実現を目指す運動を興しました。当時権力を欲しいままにした新政府も  御用政党を立ち上げました。自由党は主権者は民衆で

あり、民衆による憲法制定が必要だと訴え 旧士族や地方の郷商、農民らの支持を得て、西欧風の立憲政治を目指していま

した。 フランスの民主主義思想を翻訳した中江兆民や 憲法草案を書いた植木枝盛もいました。板垣退助と行動を共にした

片岡健吉(帝国議会議長など歴任)はクリスチャンでもありました。 

 

残念ながら天皇をバックに専制政治を行う薩長藩閥政府の弾圧でこの運動は瓦解していきますが 日本の政治の中に 国民の

自由と権利を求めた活動は 戦後の平和・民主憲法に生かされたと思います。現在の平和憲法は与えられた憲法という揶揄も

ありますが 戦後80年日本が戦争をすることもなく 曲がりなりにも 平和と民主主義の国として 世界に存続出来るのは

命をかけて戦った自由民権運動家の活動があったのも一因と この運動を評価しています。

 

裏金問題で揺れる国会 政治不信に揺れる日本。国会議員を信頼していない人が83%に達している今 再び自由民権運動の

精神を求める声が上がっています。平和とか 民主主義・国民の自由や権利とかが今脅かされるを得ない世界の状況を考える

時 平和を守り 国民の表現の自由や権利を守り 現憲法を守っていく大切さを思います。

 

人間で言えば 血管はつながっている ? 果たして人間は こういくのでしょうか ??

花の美しさ 香りは若い木と変わりません・・。 老いらくの花 !?

鹿児島紅(かごしまこう) これだけは名前が分かります。濃い紅色は遠くからでも分かります。

青空に紅い梅のコントラストがいいですね・・。

この梅の木は 幹をすっぱりと切られています。 それでも脇から枝を伸ばし 花を咲かせます。

もう少し上手く撮れば 鮮やかな紅梅の写真になるのですが・・? 

美しい椿の近景。

1月は椿の月・・かも。

そしてご存じ、チロリアンランプ。紅い花びらが印象的 !

春が近いことを証明するような オキザリスの黄色。

いつも下を向く クリスマスローズ。 家庭の庭でも よく見かけます。

江の口川に 珍しい緋鯉。     

鳩が頭上で忙しく飛び回る。鳶が襲っているのかも・・?

パールムーン。 1月26日の満月。 今年最初で 白く光るところから 真珠の満月と・・。

 

 

 

コメント (1)
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