
奈留島の南に 椛島(カバシマ) があります。
8月に京都へ帰る折乗ったジェットフォイルは、福江島を出て、奈留島と椛島の間を通って長崎に向かいます。
画面左の椛島に近づいた時に、キミマロズーム(その頃は快調でした)を一杯にしてやっと見える細長い海上の棒が、画面中央にありますね。
洋上の風車です! これを見学がてら、先週土曜日に椛島まで行ってきました。

椛島の人口は170人ほど。
奈留島が西洋のドラゴンの姿をしているなら、この地図のように椛島は羽を広げた蝶の形をしています。
奈留島と椛島で、ラドンの後ろを飛ぶモスラという感じです。
今日は奈留島から一旦福江港に寄って、そこから更に30分ほどの船旅で、椛島の本窯港に着きました。
今から一人ブラブラ、伊福貴港に徒歩南下です。

今でも例祭が賑やかに行われるという本窯の椛島神社、奈留神社より一回り小さいですが、曇り空の下ひっそりとたたずんでいました。
江戸時代は塩窯での塩の製造で発展し、戦後昭和23年からの数年は、奈留島と同じくイワシ漁で好景気に沸き、人口も4000人に膨れ上がった時もあったようです。
その当時のお祭りの時には、奈留島からも船を仕立てて、たくさんの人が見物に行ったようで、80歳以上の患者さんに尋ねても、「行ったよ。椛島のおなごはきれいだったよ。」と言ってました。

島の中央(蝶の胴体部)狭くなった所に、奈留島からもよく見える白い建物の椛島小中学校がありました。
私が奈留島に来た7~8年前には、ここの中学生が向のツブラ島まで筏を組んで行く体験航海が、地元のTVで放送されていたことがあったぐらいですが、今は中学生は0人になり、椛島には小学2年生が一人いるだけの学校になっています。

ゆっくり歩いたつもりも、2時間弱で伊福貴港に到着。
五島市伊福貴診療所です。平日は常勤医師も一人居るそうですが、この島で医者をやるのは、私には少しつらいと思います。寂しいです。

伊福貴港に着いた頃には雨も降ってきました。
伊福貴港の入口を蓋うようにツブラ島(今は無人島、TVの無人島生活のロケはここだったようです)がそびえていますが、その向こうはもう奈留島です。
次の船が出るまで3~4時間雨の中、頼みのキミマロズームもこの日の朝から突然液晶画面が真っ黒に。
今日撮った写真がどうなっているかも判りません、なんとなく寂しくなってきました。
島で一人で、雨が降り出すと、それだけで寂しくなる老人です。
持って来たのはコーラとパンだけ・・・・。
続く
返事
花水木さん:人妻はまだ色々忙しく、カメラだけが荷物と共に送られてくる予定です。
シカリさん:御久しぶりですが、ブログはいつも読ませてもらっています。
喜珍さん:台風ずれそうですね。
奈留島の木々、いつも海風にあったって塩に慣れているように思いますが、いつもこんな風に枯れるのですか?