島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

奈留島百人一首69

2013-12-18 | 奈留島百人一首
 
 69. 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 
          竜田の川の 錦なりけり

                               能因法師(998~1050以後)
 「美しい三室の山のもみぢ葉は、嵐に散っても竜田川の水面をうずめ、錦を織りなすように美しい。」
 能因法師はこの歌ではなく「都をば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞふく 白河の関」の方で有名です。
昔高校古文でも、「想像だけでこの旅の歌を作ったので、本当に旅したかのように見せる為に、日光浴で黒く焼いてから発表した。」と教えられましたが、今は実際に旅先で詠んだものと言われています。
 私も高校三年生の時、受験勉強ばかりしてるなまっちょろい奴と女の子に思われないために、裸で家の屋根に上り日光浴をしていた記憶がありますので、その頃からチョットせこい人間だったようですね。
 
 69. 嵐吹く 台風の日の 奈留島は
          立つことさえも 出来ずなりけり

                      嵐吹く・の・の・は・たつ・なりけり  14字 同じ
 九州・五島列島といえば、台風が直撃すると言うイメージですが、最近はどこに被害を及ぼすかわからない台風が多いですね。
 それでもさすがに、奈留の人は台風には敏感で、早め早めの備えと、こんなに高潮になっている頃に海岸近くに出る人もいないようです。
 
 病室の窓から「風が強くなってきたなあ」と、眺めるぐらいで、外には出ない方が良いと思います。
 まあそんな台風の情景をさらっと流したこの歌、出来ばえとしては大型台風までいかず、熱帯低気圧どまりでしたね。
  
 たいした事の無い台風が過ぎ去った後に、島中を見物して回っているのは私たち夫婦ぐらい、それでも海岸通にはこれだけのものが防波堤を乗り越えて飛んでくるのですから、ウロウロしていると風や波だけでなく、石の直撃でえらい目に会うのでしょうね。

    返事
花水木さん:少量のご飯で魚を食べた後に、残ったご飯は漬物や
    佃煮で食べるので、確かに酒を少しだけ飲む方が良い気はしているのですが・・・。
喜珍さん:芋の天麩羅はおやつ感覚ですが、
    かぼちゃや玉ネギ・インゲンの天プラは、海老天に勝るとも劣らないですね。
大雪男さん:時々百人一首復習しているのですが、出てこないのもあります。
    一度憶えたものは一生忘れない、なんてことは夢の夢です。
福山市さん:コレステロール値はダメで内服中ですが、
    血糖値はギリギリセーフです。
                          一部太字直りませんでした。
コメント (3)
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奈留島百人一首68

2013-12-16 | 奈留島百人一首
 
 68. 心にも あらでうき世に ながらへば
           恋しかるべき 夜半の月かな

                                三条院(976~1017)
 「苦しみの多いこの世にもうこれ以上は生きていたくないが、心ならずも生きながらえていたなら、宮中で今ながめている夜更けの美しい月を後できっとなつかしく恋しく思い出すでしょう。」
 第63代冷泉天皇・第64代円融天皇は兄弟です。
第65代は冷泉の第1皇子花山天皇で、第66代は円融の皇子一条天皇、そしてこの作者三条院(第67代三条天皇)は冷泉の第2皇子でしたが、母が藤原道長の家系ではなかった為以後は円融天皇系からばかり天皇が出ることになりました。
 三条院は目も悪く、道長は自分の孫を早く天皇にしたかったので、ずっと退位を三条院にせまり続けていたので、この歌は退位の決心がついた時に詠んだ哀しい歌です。
 
 68. 食べるなら あらと刺身に しつらへば
            美味しかるべき 夜ご飯かな

                   あら・に・らへば・しかるべき・よ・かな  14字 同じ
 「いさき」をここでは「イッサキ」と呼びます。
これが一番うまいと言う人が島には多いですが、美味しい!!!
 「ながらへば」を「しつらへば」はまあ良いとして、「あらで」を無理矢理「あらと」にしたのは、こじつけすぎです。
 本歌とまったく違う感じの歌になってしまいました。
  
 島の人は、この魚は皮をつけたまま軽くあぶって刺身にしますが、家内は皮を取る派です。
私はこれを酒を飲まずにご飯でいただく派です。
      うまい!!   替え歌ではなくイッサキがですよ!

   返事
moonさん:お褒めの言葉は嬉しいですが、
    基本的には容姿以外のお褒めの言葉は恥ずかしいので無用です。
喜珍さん:最近の素人撃ヘすごいなあと思うとき、よくありませんか。
    ゲートボールも、そのレベルレベルで楽しいんだと思いますよ。
花水木さん:英雄さんですね! 院長の名刺見直してもそうでした。
    何故か嫌いな長島の茂雄になってしまい、野茂投手にも申し訳なかったです。
    早速直しました。申しわけありません、花水木さんありがとうございます。
大雪男さん:大雪男さんのおかげで私のことも大分広がってきましたよ。
    PM2.5はあまりニュースなっていませんが?
コメント (4)
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奈留島百人一首67

2013-12-12 | 奈留島百人一首
 
 67.春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
          かひなく立たむ 名こそ惜しけれ

                               周防内侍(スオウノナイシ)(11世紀後期)
 この歌さっと詠んでみても、さっぱり意味が分りませんでした。
 周防内侍などの女官達が、ある夜に世間話に花をさかせていると、内侍は少し眠くなったので「枕がほしい」と言いました。
その時御簾の下から男の手が出てきて、「遠慮なく私の手枕をどうぞ」と言われたので、この一首を詠んだそうです。
「春の夜の夢のように短くはかない間の手枕のために、あなたとの間につまらない噂が立っては困ります」と言うことだそうです。
  
 67. 夏の夜の 夢のような マウンドに
           なんども立たむ 名こそ残れり

                        の夜の・夢・に・立たむ・名こそ  12字 同じ
 奈留島の総合体育館のロビーの片隅に 野茂英雄コーナー があります。
 奈留島と野茂とどんな関係があるんじゃ?!と言われそうですが、野茂英雄の父親は奈留島の出身で、祖母は少し前まで奈留島で生きておられましたし、野茂姓やそうでない姓の従兄弟もいて、皆体格はしっかりしています。
 奈留病院院長の名刺をはじめて貰った9年前、その名刺の裏には
          =元大リーガー野茂英雄のルーツの島”奈留島”=
と書いてありました。
 
 メジャーリーグのナイター試合、大観衆の前でなんどもマウンドに立ち、2回もノーヒットノーランを達成した野茂投手は、イチローに負けないぐらいメジャーで活躍した日本人選手と思いますが、
         奈留島がルーツなんですよ!!
 奈留島の名誉島民にしても良い野茂投手の活躍を詠った佳作です。

     返事

花水木さん:全国のユルキャラ、ヒコニャンやクマモンぐらい有名になると、
    それなりに良く見えてくるだけですので、この3人(3匹?)もそれなりと、許してやって下さい。
喜珍さん:私が言いたかったのは、喜珍さんの書いていた
    「そういう僕も、人のことは言えませんが・・あはは」と言うことです。
    人の評価はそれぞれです、ですから人の意見や態度を全否定することには、あまり賛成できません。
    人の噂や悪口は大好きですが、楽しい悪口・建設的な悪口をこころがけています。
大雪男さん:大雪男さんの「落ちてからの自己主張が・・・」の意見、
    成程!眼からうろこと言うか、やぶ椿のイメージにピッタリの言葉ですね。
moonさん:「おこしやす」
     写真では負けそうですが、キミマロズームで精一杯頑張ります。
コメント (6)
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奈留島百人一首66

2013-12-10 | 奈留島百人一首
 
 66. もろともに あはれと思へ 山桜
            花よりほかに 知る人もなし 

                前大僧正行尊(サキノダイソウジョウギョウソン)(1055~1135)
 「山桜を見てると心がなぐさめられるように、山桜よどうかお前も私を愛しく思って下さい、こんな山奥では桜より他に私の心を知ってくれている人はいないのだから。」
 作者行尊は、2番後の68番作者第67代三条天皇のひ孫ですので、もう10番後に出てきても良いぐらい、出てくる順番が逆で少し早すぎるのは、定家の何か意図があったのでしょうか?
 
 66. もろともに あはれと思へ やぶ椿
              花よりほかに 知る人もなし

             もろともに・あはれと思へ・や・花よりほかに・知る人もなし  27字 同じ
 椿といえばなんとなく「あんこ~椿いsymbol7」から、伊豆大島を思い浮かべますが、五島列島も椿の名産地、「玉之浦椿」と言う可憐な品種も有名ですし、五島市のユルキャラ「ごとりん」「つばきねこ」も椿関係です。
 
 いろんな椿がありますが、くろうと受けするのはなんと言っても やぶ椿
 奈留島にも、さすが照葉樹と言うだけあって、日の光を浴びて輝く葉っぱの影に、2月になると以外と目立たない赤の、たくさんの花をつけたやぶ椿が見られます。
 奈留島のやぶ椿が、私の本当の心を知っているかどうか分りませんが、「山桜」を「やぶ椿」に変えただけの、手抜きのような一首となりました。

    返事
花水木さん:タコが綺麗好きというのは確かな事実ですが、
    洗濯機で洗うのは、奈留島のこの人だけかもしれません。
喜珍さん:件pの評価は難しいですね!
    アンリー・ルソーでさえも日曜画家の域を出てないと酷評されていたのですから、
     以外とあの写真は良いのかもしれませんよ!
大雪男さん:しかくうて丸いのは・・鹿せんべい。
     四角のも丸いのもあるのは・・タコ壷です。
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奈留島百人一首65

2013-12-08 | 奈留島百人一首
 
 65. 恨みわび 干さぬ袖だに あるものを
           恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

                                相模(11世紀前期)
 「失恋して相手の冷たさを恨み、わが身の不運を嘆いて、涙でぬれた袖を乾かすひまさえないのに、そのうえに自分の評判まで、この失恋で落ちてしまうのは、残念でなりません。」
 ちょっとうまく訳せてない様な気もしますが、評判を気にするようでは、「恋多き女」として有名な相模さんもまだまだですが、この歌を詠んだのは50歳すぎとも言われているので・・・。
  
 65. 浦みたら 干してるタコ壷 あるものを
            汚れて朽ちなむ それこそ獲れない
                    うらみ・干・あるものを・朽ちなむ・こそ  15字 同じ
 浦湾や白這の海岸には、ずらっとタコ壷が並んでいます。
奈留島はタコ漁も盛んで、時に貰うこともありますが、奈留島のタコは美味しいです。
 浅い海でするタコ漁では、タコ壷にすぐに貝殻が付いたりして汚くなり、綺麗好きのタコが入らなくなるそうです。
海岸で漁師さん家族が何人か、しゃべりながらタコ壷の聡怩キる風景はよく見かけます。
 こんないわゆる漁村の風景を切り出して詠んだ、心温まる?一首です。
  
 昔からの壷状のタコ壷以外にも、こんな四角いタコ壷もあって、蓋が付いていて入ったタコが逃げられないようになってる物もあります。
 深い所でタコ壷漁をしている漁師さんの話では、深い所のほうが壷の汚れは少ないそうですし、家には古い洗濯機が何台もあって、獲ったタコのヌメリを取るのに洗濯機を回してタコを洗いますが、タコの足はそれほど絡まないそうですよ。

     返事
花水木さん:夏休みの宿題の絵、楽するために上半分以上を空にして、
    雲も青空もベターっと一色で塗り固め、台無しにしてしまった昔。
   今になって、いろんな空や雲が有ることがやっとわかってきましたが、
    その空や雲を上手に写すのは難しいです。
大雪男さん:成長するトンボロしかないと思っていました。
喜珍さん:今のデジカメはシャッターチャンスという感じがしません。
     やみくもに撮って、その中から良さそうなのを選ぶ、セレクトチャンスですかね。
コメント (3)
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