Il film del sogno

現実逃避の夢日記

Vフォー・ヴェンデッタ

2006-04-24 02:47:00 | 日記
4/23(日)曇り後雨
遅まきながらリリー・フランキーの大ベストセラー私小説【東京タワー】を読んだ。
これは泣かせる。
子を想う親の鍾愛。これに勝るものはなし。
なんたって無償だからなぁ。

ワーナーマイカルシネマズ板橋のレイトショウで【Vフォー・ヴェンデッタ】を鑑賞。
若年層中心に結構な混雑であった。
原作は1980年代の英国コミックだそうで、そのあたりはアメリカン・コミックスとややテイストが違った。
シナリオは「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟。
Vendettaとはイタリア語で『復讐』とのこと。
コルシカ島あたりの俗習で、一族代々の復讐のことを指すらしい。
そういえばマフィアも復讐劇が良く似合う。

主役の『V』を演じるのはヒューゴ・ウィーヴィング。
「マトリックス」のスミスや「ロード・オブ・ザ・リング」のエルロンドを演じた役者で、本作では最後まで仮面を取らない。これは『キングダム・オブ・ヘブン』のエドワード・ノートンや『ハンニバル』のゲーリー・オールドマンと同様の難役である。
スタイリッシュで饒舌でお茶目。
相方のヒロインを演じた贔屓のナタリー・ポートマンは頭を丸めても美しい。

舞台は近未来のイギリス。
言論・思想統制、夜間外出禁止、秘密警察の暗躍といった、独裁のファシズム国家という設定。
これは現在、世界の大国に偏在する問題を暗喩している。

コーランを持っているだけで処刑されたり、同性愛者が迫害されるような世の中が良いわけがない。

話は込み入っていて、好みの分かれる作風ではあるが、まぁ面白かった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする