HAPPY-GO-LUCKY!

E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

地獄のホワイトデー…

2009-03-15 00:56:42 | サイクリング

まあ、いろいろやってきた私ですがね、

いやあ、今回は大ネタですぜ、旦那。

げふふ。

 

我ながら驚いたお話は、ころっけとともに始まります。

 

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「ねえ、どこ行くの?」

彼女も行きたそう。

 

「行かせないぞ」

ドアの前に陣取ります。

 

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ダーメ!

 

お父さんはもうサイクルウェア。

今日はロングライドだから、ころっけは行けないの。

 

ばいばーい。 

 

 

 

 

なぞとゆーことで、若干遅れ気味の午前11時に出発。

 

最近、飲み屋でムダな毒を吐いてばかりの私。

大いに反省しており、毒を吐くなら反吐を吐こう!、と。

 

久しくご無沙汰の「お隣さんシリーズ」の挙行である。

今度のターゲットは島根県。

 

ルートは、宇品から廿日市経由で吉和。そこから益田を攻めるのだ。

70キロ弱。

 

 

http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=d5fc5a63e28de13cc7ad523fcb6f43ea

 

 

時速20キロで行けば、まあ、3時ごろには着くだろう、と。

帰りはずっと下りだし、いやあ、楽勝だな、と。

 

灰色の脳細胞を駆使し、そう導いたのでありますな。

 

 

一路、西へ! 

 

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坂、ありけり…

 

 

廿日市から旧佐伯町へ抜ける峠。

延々と坂が続き、ヘロヘロである。

 

しかも、寒いし…

もう春だってゆーのに、雪がちらついてきた。

 

おうちの周りは、あったかかったのになあ。

って、海沿いだろ、当たり前だよ、お前さん。

 

よーく考えれば、この日は全国的に大荒れ。

 

中山競馬も強風のため、開催が遅れたぐらい。

 

雪は舞うわ、風は強いわ。

 

心が折れそうです。

 

 

そんな時に勇気付けてくれるのは、これ。

 

 

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ぺろりと平らげ、また走り始めました。

 

で、今回のもう一つの目的地に。

 

じゃーん!

 

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そう、「落ちない石」。

 

チビの受験前にやってきて、今日はお礼参り。

http://happy-go-lucky.blog.ocn.ne.jp/pog/2009/01/post_a555.html#more

 

 

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どうもありがとうございました。

 

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峠を越えると意外に楽。

 

ただ、どんどん寒くなってきます。

 

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木々もうっすら雪化粧。

 

 

幼馴染だったら泣いて喜ぶ地名が書いてある標識。

30年以上前、学校のキャンプで来たよねえ。

 

 

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でも、よく見ると、つららじゃん(笑)

 

それでも、必死にペダルを踏み込みます。

 

 

何とか吉和にやってきました。

 

 

さあ、いよいよ488号線。

 

ここはなかなか強敵です。

 

ほとんど林道。

 

何で知ってるかとゆーと、コレ。

 

 

http://happy-go-lucky.blog.ocn.ne.jp/pog/2006/10/post_14aa.html#more

 

まあ、とにかく物凄い道なんですよ。

 

で、若干びびりながら、入り口までやってくると。

 

 

これだよ…

 

 

 

 

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思いっきり、おどろおどろしい標識群。

 

「お帰り!」

 

ってなもんである。

 

 

しかし、ムダですね。

 

 

こう見えても、あたしゃ、

「やっていいことと悪いことがわからない」って、

ずっと通信簿に書かれ続けた男である。

 

 

ここいらで退くよーなタマではありません。

で、ずいずいと。

「イヤッホー!」ってなもんである。

 

傾斜はそんなにきつくありません。

理想的な林道コースですね。

 

 

 

雪さえなければ…

 

 

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いやあ、志賀高原かと。

 

 

あたしゃ、春の格好のわけですよ。

手袋は夏用なわけですよ。 

 

もう、地獄…

 

それでも、ずんずん進みます。

 

もうやけくそです。

 

ところが、一時間かけて10キロ近く進んだところで、

動かなくなりました。

 

 

何が?

 

自転車が…

 

凍っちゃったんです、自転車

 

だって、こんなとこを走ってたんだもん(笑)

 

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前後輪ともブレーキの間に雪が入り込み、

しかもしっかり凍っちゃいました。

 

車輪、まったく回りません。

 

いやあ、凍るときって一瞬なんだねえ。

 

思わず笑った私ですが、

冷静に考えるとかなーりの窮地。

 

これからどーすんの、俺、と。

 

落ち着こうと、ヘルシア緑茶を飲もうとしたら、

カッチンコッチン。

これまた凍ってます。

 

おそらく零下5度ぐらい。

 

で、この辺、何で写真がないかとゆーと、

携帯の電源が切れちゃったから。

いやあ、どーよ、この展開。

 

とりあえず、山を下るしかありません。

 

自転車を担ぎ上げ、歩き出す私。

 

クマが出てきそうだから、

「森のクマさん」を朗々と歌い上げます。

 

街中なら、ぱくられますね。

 

県境まであと1キロ。

そして、辺りは真っ白。

雪まみれの撤退です。

まさに、地獄のホワイトデーである。

 

夕闇に包まれた中国山地を歩くこと二時間弱。

ふもとの商店にたどり着いたのは、もはや夜である。

 

 

電話を借り、奥さんにSOS。

 

私    「今すぐ、吉和に迎えに来て!」

 

奥さん 「ええっ! 今、手が離せないのに…」

 

私   「ムキーーーーーーー! いいから迎えに来て!」

 

ガチャン!

 

その後、約2時間、

私に温かい空間を提供してくださったのは、

「レストラン吉和」さんである。

 

ありがとうございました。

 

 

で、救世主がやってきました。

 

 

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ヘロヘロな私に代わり、

母子で、「吉和」さんのご主人に丁重にお礼をなさってます。

 

つくづく立派な方々である。

 

 

悄然と後部座席に乗り込んだ私。

 

 

そして、若干の侮蔑を含んだ笑みで、振り返るチビ。

 

 

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「お父さん、楽しかった?」

 

 

で、奥さんはとゆーと、

私の電話を受けたとき、

病み上がりのジジイの介護をしてくれていたらしい。

 

 

民衆のみなさん、本当にモウシワケアリマセンでした。

 

 

このルート、来月までとっときます。

 

とゆーことで明日は、

雪のない、瀬戸の島々を攻めることにいたします。

 

 

 

 

いやあ、死ぬかと思った…

 

 

 

追伸 

雪中の彷徨、おみやげがありました。

 

何と、凍傷

 

その後、「指先の感覚がないなあ」って思ってたんだけど、

ひでじろうさんから「そりゃ、凍傷でしょ、けっ!」と。

 

いやあ、つくづくバカですなあ(笑)