悪夢の300Kブルベから一夜明け、にやにや出社したアタシ。
グッシャグシャなC59を石橋商店さんに持ち込んで洗車してもらいます。
自分で洗えよって話ですがw
で、陽光きらめく平和公園。
この駄文がいつアップされるのかしりませんが、
いやあ、こんな日に走りたかったよwww
とゆーことで、BRM420広島300K吉備第2弾、
はーり切って、参りましょー!
びしょ濡れ、寒波地獄が始まったところまで、前回は書きました。
アタシ、カンパは好きですが、それはこっちの話。
http://www.campagnolo.com/jsp/en/index/index.js
寒いのは大嫌いでごんす。
で、写真が全くないのよね。
前回にも書いたけど、
自分は抑えられないが、写真だけは押さえる男であるアタシにしては珍しい。
いや、ホントにそれぐらい追い込まれてたんだよね。
肉体的な辛さと言えば、ツールド国東初参戦とかもそうなんだけど
http://blog.goo.ne.jp/19960408/d/20100505、
今回は身の危険を感じたって話。
少し似てるとすればこれ。
http://blog.goo.ne.jp/19960408/d/20090315
俺の大好きな大ネタなんですが、こっちはあまりにもバカげておりますねwww
で、写真を撮れない原因は、指先の感覚がなかったからなのよ。
今、こうしてキーボードを叩いている瞬間も、左手の人差し指の感覚がありません。
要するに凍傷。軽ーいヤツだけどね。
上記の吉和彷徨の際もそうなったんだけどさ。
とりあえず、ブルベカードとレシートをアップ。
一応、4枚あるけど、最後のはDNF後なのでありんす。
悲しい…
で、話を戻すとね。
13時過ぎに雨が降り始めたわけ。
まだ、120キロぐらいしか走ってません。
130キロ時点で、FACEBOOKに投稿。
「雨。あと170キロ。わはは」
この短文に万感の思いを込めたわけですよwww
しかしまあ、寒い。
晴れてたら、きっといいコースだと思う。
高梁市に降りるループ橋なんて、めっちゃ絶景なのさ。
長ーーーい下り坂だしね。
ただ、敗残兵のような我々は、ただただ寒さに震え、
スリップしないようにブレーキを握りしめるのみ。
それにしても、ブレーキパッド換えててよかったよ。
BORAⅡって、雨の日はほとんどブレーキが利かないのよ。
前のじゃあ、まったく利かなかったはず。
br />まあ、今回のもあんまり利かなかったけど、それでも多少は減速するw
そして、新成羽川ダム。
もう6時ごろ。
薄暗く、そして夜のとばりが降りてきました。
こーゆーとこね。
こんなとこ、夜走るの奴はバカだろぉーーーー!
br />ガチオ君いわく、
「ここって、死体を捨てに来るところですよね…」
胸の中で爆笑しましたが、この時、音声を発する元気もありませんでした(笑)
で、時折、動物の動く音や気配がするのよ。
めっちゃ、びびる。
寒いわ、暗いわ、怖いわ…
三重苦でございます。
で、容赦なく襲ってくる坂道。
暗闇の華うっすら浮かぶ、歩道を示す白いラインだけを見つめ、黙々と登ります。
で、これまたしばしば、なんだか悲鳴のような、あえぎのような、
そんな小さな音が聞こえるのさ。
ビビリながら、何だろうって思ってたら、要するに俺の喉の音。
冷たい空気で喉がやられ、ヘンなあえぎが漏れてるとゆー。
いやあ、なんて日だ!(BY バイキング笑)
ただ、クソバカな小生、200キロ走ったこの時点で、
まったく撤退は考えておりませんでした。
「あと100キロ。このペースなら6時間。
12時過ぎにゴールか。
辛いけど、何とかなるだろ。
しかも、ネタとしては相当美味しいな。ぷぷぷ」
告白すれば、これが偽らざる心境でございました、この時点では!
尺取り虫のように進む、脳みそ筋肉男たち。
ガチオ君、遅れがちです。
少し登って、少し待つ。
そんなのを繰り返し、221キロ走って、神石高原町の油木地区へ。
峠のてっぺんです。
しかし、5分経っても、10分経ってもガチオ君が来ない。
気温はマイナス2度。
路肩には雪が積もり始めました。
峠のてっぺんに、お肉屋さんがあり、自販機も。
ガチオ君を気に掛けながら、店に近づくと、あらら!
目もうつろで、震えてらっしゃる方がいます。
明らかにヘン!
低体温症、そのものじゃん!
救急車が呼ばれ、それを呆然と見守るアタシ。
br />
(イメージ)
ここで初めて、脳裡をよぎりました。
「DNFしたほうがいいんじゃね?」
待つことしばし、ゆらゆらと、歩くほどのスピードで、ライトが坂を登ってきます。
ガチオ君でした。
「HAPPYMANさん、ちょっとヤバイっす…」
いや、そりゃ見りゃわかる!
唇は紫色だし、顔は真っ青。
ここで、「だーいじょぶ、だいじょーぶ。わっはっは!」
と笑い飛ばせば、
俺もリッパな人になれるんでしょうが、そりゃムリっす(笑)
瞬間、「はい、終了! リタイア!」って即断です。
br />この後、この状況であと80キロはムリっす。
ってゆーか、ガチオ君、すでに低体温症だしwww
この後、人の温かさに触れました。
峠の肉屋さんは、ストーブを出してくれ、コーヒーも振る舞ってくださいました。
そしてタクシーも呼んでいただき、自転車を預かってもくださいました。
br />
われわれはただ、暖かい店内でガタガタ震えるのみ。
本来なら、お礼に、「エバラ焼き肉のタレ」の10本も買わせていただくところですが、
われわれの筋肉でできている脳みそは凍結したまま。
ただただ、震えておりましたです。
呼んでいただいたタクシーで、福山駅へ。
車中、「誰か呼び出して、広島駅から福富町まで連れてってっもらおう、車を取りにさ」と謀議を巡らします。
俺には仕事方面で、ガチオ君はコンパ方面で、
両者にさんざんお世話になったはずの若い衆、K下を呼び出します。
しかし、キャツは電話に出ない。
「使えない野郎だなあ」と毒づくアタシ。
これをパワハラと言わず、何をパワハラと(笑)
余談ですが、彼はこの時、女子と映画を見ていたそうです。
しかも、「コナン」!
アホの子でしょ?
しかも、その事実を今、全世界にさらされていることも知らないとゆーwww
で、そんなアホの子のK下に連絡が取れず、困ったアタシたち。
そういえば、と思い出したのがTRUWBOWさん。
先日、「(車で)伴走しましょうか」って言ってくれてたなあ、と電話してみました。
すると、マヂですか!の展開。
我々が到達を諦めた最終PCである上下町のポプラで待ってる、とのこと。
疲労困憊で現れる二人を驚かせようといらっしゃっていたのだそうです。
ええーーーーーーーー!
とゆーことで、地獄に仏。
br />タクシーは急きょ、上下町のポプラへ。ピックアップしてもらい、肉屋さんにバイクを取りに行きました。
そして、スタートした福富町の道の駅へ。
すでにDNFの連絡はしていたんだけど、あらためて大会スタッフさんにご挨拶。
深夜12時の段階で、11人しかフィニッシュしていませんでした。
スタッフの片山さんいわく、
「20年に一度の悪コンディションだったね! DNSの判断もよし、DNFも完走もまたよし!」
低体温症が続出したそうです。
救急搬送も2件とか。
いやあ、過酷なフィールドだったんだなあ。
結果、72人がエントリーし、出走が50人。
うち、完走は34人。
われわれは中位を走っていたようで、
まったく同じ状況で完走した方が多くいらっしゃったんだなあ。
凄え!
そして今、陽光を浴びながら、
雨ににじんだキューシートを見つめながら、
この俺様は考えています。
「このままじゃあ、終わらさん!」と。
負けず嫌い、かつ、崖ににじり寄っていく性分のアタシ。
完全にスイッチが入ったって感じ(笑)
いやあ、やばいっす。
誰か、俺を止めてくれぇ!(笑)
そして最後に申し添えておきます。
寒さに弱いガチオ君。
ほぼ低体温症になっていた彼ですが、やはり並の人とは違います。
悪夢の翌日、俺は仕事をしてたけど、
彼はゴルフに興じてらっしゃいました。
ねえ、ガチオ君、お前もフツーじゃないwww