昨年の今ごろから半年がかりで取り組んだミッション、
「ムラは問う」がこの度、本になった。
これ。
何事もカタチになるとゆーのは、喜ばしいことである。
カメラマンも含め、5人がかりのお仕事。
なかなか楽しかった。
簡単に言うと、こんな本。
中国新聞で今年一月から六月にかけ連載された「ムラは問う」が、農文協から「ムラは問う 激動するアジアの食と農」と題し、二十一日から順次、主要書店で発売される。
全国に先駆け、衰退が進む中国地方の集落。食の六割を輸入に頼る飽食ニッポンは、ムラの縮みを加速させてはいないか―。そんな視点で山あいの村々を歩き、老いて土に向き合う不安と誇りを伝えた。足を伸ばした中国、タイ、韓国では、グローバル化がもたらすひずみを追い、日本の近未来像を示唆した。
たくまざるして、環境保全や景観維持に寄与してきた農の営み。その価値に気付きムラへ返る人々の姿や、食と農を結い直そうとする動きにも焦点を当てた。
B六判、二百三十一ページ。定価は税込み千六百円。
「激動するアジアの食と農」ってサブタイトル通り、
海外にも出かけました。
中国だのタイだの韓国だの。
よそのお国での取材ってのは、まさに現場での「力」を試される。
徒手空拳って感じだからね。
私の場合、練達のカメラマンが一緒だったからよかったけど、
単身乗り込んだメタクボやヨウコ女史は大変だっただろうな。
その苦心の結晶がこれなのさ。
まあ、ロートルの私にしても、目を開かされた部分はある。
元旦の1面アタマってのは、そうそう書く機会もないしね。
それなりにイロイロと考えさせられました。
総じて、身を削るようなミッションではありませんでした。
ただ、自身の生き方という部分については、かなり思いをめぐらせたなあ。
無形だけど大切なものとか、ゆったりした時の流れとか。
イケイケの時代には忘れられがちなんだけど、それはそれで魅力的。
今やシオシオの私にはマッチしてるのかしら(笑)
農や食の危機を叫ぶのも一つの柱なんだけど、
中山間地で生きる「意味」ってのも、割と力を入れて描いたつもり。
それが読者諸賢に伝われば、嬉しいのだけれど…
もし私が早期退職したとしたら、
それは確実に「ムラ」の果実だね。
とゆーことで21日発売。出版元は農文協。
お代は1600ペソでやんす。
ご用とお急ぎでない方はどーぞ♪
って、ネットじゃ、もう売ってました。
↓ ↓ ↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓
http://shop.ruralnet.or.jp/genre.php?mode=detail&id=011708&b_no=01_4540072552
紀伊国屋は確実に売ってます(笑)。
ネットではもう買えるみたいですな。
若者と農ってのは今、結構、旬な部分がありましてね。
次回のミッションの候補にしてみてくださいな。
で、私もワックスが欲しくなりました。
あれっていかほど?
先日の日記とも繋がりますが、このての野菜を成都名物火鍋に入れると美味しいんですよ~。
私自身も、中国の輸出商社と話をしたんですが、
「日本は神経質過ぎるんじゃないか?」って感覚。
こっちに言わせれば、「アンタがた、いい加減過ぎない?」ってところであります。
ただ、国策として有機農業を進めている面もあります。
あちらさんのごく一部は、日本の大多数に匹敵するかも。
そして、かの国が「ぜいたくな食生活」に目覚めた時、
世界の台所事情は一変。
食糧危機が訪れるのではないでしょうか。
なんてことも書いてあります(笑)
広島の牡蠣も干したものはほとんど中国に輸出されていますよね~。彼らは干物の牡蠣を戻して八宝菜(あんかけ)などに入れるのですが、味がぎゅっと濃縮されてて美味いです。
今日の朝刊に「限界集落」の記事がありましたね。
ネットの方が、確実で手早いですよね。
なにせマニアックな本なので、書店もそうそうたくさん仕入れるわけじゃないので…
一つ5000円の白桃なんて、
ほとんどが上海のお金持ちの胃袋に入ってるとか。
話半分としても、ねえ…
>仁美さん
意外と取っつきやすい値段ですね。
そうか、ムース世代か。
あれも、出たときはインパクトありましたけどねえ。
>yasuさん
取材を初めたのが昨年秋。
先ほどまで、ルポの舞台となった空谷にいました。
確実に老いは深まり、
集落の諦観も色濃くなっています。
「限界集落」とのフレーズ。
できれば使いたくないのですがね。
ただ、その語感、
インパクトの強さ故に、世間の関心を集めるというメリットもあります。
うーむ。
しっかりと拝読させていただこうと思います。
そうだそうだ。ちょうど一年前。連載準備がヒートし始めたころですね。
実は私、意外とワーカホリックな一面もありまして、
仕事が佳境に入ると、寝ても覚めても原稿のことを考えるタイプ。
未明、突然起きて会社に向かい、
徹夜で原稿を書くこともしばしばなのです。
結局、気が小さいんでしょうな(笑)
当時の私は多分、久しぶりの休みだったのでしょうが、
集落が気になって仕方がなかったんでしょうね。
それでロイパパを道連れにしたのかな?
うーん、ヤダヤダ(笑)