状況設定は以外にも1940年代、昔風では有りながらも現代を掛け合わせたアクション。
国名のヒーローが、今の時代に描かれるなら、想像できるのは自国以外の国からのアレルギー。
まずはタイトル。
実は海外向けには「キャプテン・アメリカ」と「ザ・ファースト・アベンジャー」の二つの映画タイトルを用意した。
中国が国名のないほうを選べば、それをニュースにして作品を宣伝していたんだ。
設定も同様かな。
主人公の身体を変貌させる技術はアメリカ産ではなく、ナチスからの亡命者の発明。
主人公の変貌後も、アメリカは彼を軍の広告塔キャラクターにするのみで、不真面目な立場。
主人公はアメリカの命令ではなく、自分の判断による行動によってヒーローとなる。
今の世の中の情勢で「アメリカ」を背負うというマイナスのイメージは、さりげなく弱められていた。
だから、仲間思いで恋愛にはさほど興味の無い古風なヒーローの活躍に素直に楽しめる。
第2次大戦のほどほどの古さに、今のアクション演出を掛け合わせた場面は、快感。
そして、当然つながるのが「アベンジャーズ」
すべてのヒーローを合わせた、アメリカンヒーロー大集合大作。
キャプテンアメリカの劇中では「アイアンマン」の父がキャプテンアメリカの武器を製造し、キャプテンアメリカでの悪役が「マイティ・ソー」の世界のパワーを狙うなどリンクネタ満載で、「アベンジャーズ」への準備は完了。
そして、お約束のように最後にはサミュエル・L・ジャクソンがエンドロールに出てきて、映画は次へ続く....みたいな。