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「LOOPER 」ヨセフ・ゴードン・レビット 2013③

2013-01-18 10:36:27 | 映画
未来に追われ、過去にとり憑かれる
「LOOPER」が公開されたときのかませ文句だ。
いい線を行っている....かな?。
大げさでも、もの欲しげでもないし。
映画が始まって間もなく、このかませ文句はリアルに感じるよ。
設定は、2044年のカンザス州。
そこへ突然、男が飛び出す。
予告編のように。
縛られて、顔に袋をかぶせられた男。
男は間髪いれず瞬時に射殺される。
殺された男は、さらに未来の2074年から送り込まれてきた。
未来社会ではタイムトラベルが発明されているようだ。
犯罪組織はひそかにこの装置で邪魔者を30年前に送り返し、そこで始末させる。
主人公も、この習慣に親しんでいる。
それが突然ある日に、30年後の自分が眼の前に出現する。
んんん....、どうするか?
運命を甘受し、自分のサダメを受け入れてループを閉じるか。
それとも未来から送り込まれてきたオールド自分に自由を与え逃がすか。
話は、一気にギアを上げる。
オールド主人公は、ヤング主人公の延長線上にいる。
そりゃ同じ人物だから。
だがふたりは、別々の夢を見ている。
オールドは意図を持って2044年に乗り込んできた。
ヤングは迷う。
話はよじれる。
ふたりの話だけでも十分にややこしいのに、実はこっちが主流なのかと思わせるような少年まで登場して、物語をより複雑に重層的にする。
映画は、殺し屋という存在の危うさを描くだけでは満足していない。
夢の未来ではなく、不運な悪い未来的な要素をほじくり帰すだけには終わっていない。
視覚と思考力の両方に、強烈な幻覚を起こさせようとしている。
意外性、かなり大胆。
今でもネガティブな発想の元、生き続けて行くと、人は過去に呪われ、未来に呪われている、イクのでは....。
そんな幻想に。
良くあるゲーム感覚にとどまらないネガティブな冬の底冷えが、足もとに....。
そんな感じです。