「世の中の流れに従って自分の主義主張ではない行動を起こす核」や「皆がそうするのならと言う核の元､人の判断に委ねて自分はそれに付いて行くだけ」的発想がはびこる時代。コレは今に始まったことではない。
現代でも日本の隣国が集団で暴力を起こしている。
暴力によって破壊する。
国家誘導による集団的な暴力。
国家思想に対して極端な非順応主義者。
今回の映画での「集団的暴力装置」はメキシコの巨大麻薬組織。
その巨大組織から提携を迫られた主人公の二人は、危険を察知し、事業を丸ごと巨大組織へ渡す判断を下すが、それではすまないのが現在の集団的暴力。
巨大組織は、二人？の彼女を誘拐し、二人を支配しようとする。
そうなった二人は手段を選ばなくなった。
平穏な心を持ち、仏教を信奉していた一人の主人公も、心の葛藤の末に無慈悲な手段に手を染めていく。
最愛の女を取り戻すために野蛮になるだけなら、物足りない。
野蛮人と野蛮人。
手段のエグさが増すほど、お互いが認め合う。
たどり着くのは同じ組成を持つ者同士と言うことなのか。