Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

プラチナ・データ

2013-03-20 04:07:51 | 映画
街に張り巡らされた監視カメラが犯人を割り出し、国会はマイナンバー法成立に向けて動く。
DNAで個人情報を一元化する管理社会の危うさは、近未来の話とも思えない感じです。
犯人を特定可能なDNA捜査システムを指揮する天才科学者が、データ解析によって自らを連続殺人犯と名指しされてしまい、逃走する。
「マイノリティ・リポート」や「エネミー・オブ・アメリカ」を日本的風土に置き換えるだけでなく、社会派SF的なモチーフを起点に、ライブ感みなぎる演出は、俳優の化学変化で勝負を仕掛けてくる。
熟練の刑事は勘を信じる身体性のイコンだ。
システムの信奉者が無罪を訴え真相究明を図るデジタルの矛盾と、DNAで人の全てなど分かるものかと否定するアナログの信念。
追われる者と追う者の関係性は、次第に「繊細×武骨」という様。
実は科学者は.....だった。
これで映画そのものが、DNA構造よろしく二重螺旋を描く。
トラウマから逃れるべく、避難場所を心の中に持ってしまった内的な逃亡者でもあった。
これ見よがしに人格のスイッチを切り替えない。
映像も途切れる事無く、変容を映し出す。
ひとりの人間が抑え込んでいる.....孤独な自分が堪えきれずに現れる、内なる化学反応は胸を打つ。
二面性、光と闇。
犯人は....別人?格のなの。
謎解きの着地点も簡単ではない。
データ化不能な人間たちの真実があぶり出される。