速い。
稲妻ゾンビ、などと呼べば形容矛盾もはなはだしいが、それくらい速い。
でもタイトルの「Z」がゾンビのZとは....
それが群れる群れる。
蟻のように群れて、なぜか疾駆し、蜂のように襲いかかる。
蜂ならチクリだが、こちらはガブリ。
電撃的猛攻を受けた人類はもちろんゾンビに変身し、すごい勢いで増殖する。
つまり、最悪の感染症。
というわけで、ブラッド・ピットが敢然と立ち向かう。
彼が扮するのは元国連職員のジェリーだ。
国際間紛争の解決や危機回避が専門だった彼は、請われて難局に立ち向かう。
ジェリーはスーパーヒーローではない。
火器や格闘技の専門家でもない。
つまり、イーサン・ハントやジェイソン・ボーンの超人的アクションを期待すると、当てが外れる。
が、彼には観察力と注意力がある。
医師は感染源の究明に努め、軍人はゾンビ殲滅に燃えるのだが、ジェリーはゾンビの性癖に着目する。
それがなにかは明かさないが、注意深い観客ならジェリーよりも先に気づくのではないか。
ゾンビの脅威をまず強調しないことには、話も盛り上がらないし。
監督は、凝ったCG映像と編集の手際で勝負をかける。
フィラデルフィアやエルサレムのシーンには感心する。
群衆の捌きもさることながら、後者などは実写がゼロだったと。
驚き。
もうひとつ、ゾンビの血膿や腐肉の描写を極力抑えたのは編集の勝利。
粘っこい液体は映像速度の敵。
ブラッド・ピットを血まみれ泥まみれにするのが逆効果であることも見抜いているのか?。
計算に応えて、ジェリーはうろたえない。
ハンサムな顔とクールな態度を堅持する。
不自然に見えないのはスターの強み。
ゾンビ映画が苦手な人でも、楽しめると思う。
稲妻ゾンビ、などと呼べば形容矛盾もはなはだしいが、それくらい速い。
でもタイトルの「Z」がゾンビのZとは....
それが群れる群れる。
蟻のように群れて、なぜか疾駆し、蜂のように襲いかかる。
蜂ならチクリだが、こちらはガブリ。
電撃的猛攻を受けた人類はもちろんゾンビに変身し、すごい勢いで増殖する。
つまり、最悪の感染症。
というわけで、ブラッド・ピットが敢然と立ち向かう。
彼が扮するのは元国連職員のジェリーだ。
国際間紛争の解決や危機回避が専門だった彼は、請われて難局に立ち向かう。
ジェリーはスーパーヒーローではない。
火器や格闘技の専門家でもない。
つまり、イーサン・ハントやジェイソン・ボーンの超人的アクションを期待すると、当てが外れる。
が、彼には観察力と注意力がある。
医師は感染源の究明に努め、軍人はゾンビ殲滅に燃えるのだが、ジェリーはゾンビの性癖に着目する。
それがなにかは明かさないが、注意深い観客ならジェリーよりも先に気づくのではないか。
ゾンビの脅威をまず強調しないことには、話も盛り上がらないし。
監督は、凝ったCG映像と編集の手際で勝負をかける。
フィラデルフィアやエルサレムのシーンには感心する。
群衆の捌きもさることながら、後者などは実写がゼロだったと。
驚き。
もうひとつ、ゾンビの血膿や腐肉の描写を極力抑えたのは編集の勝利。
粘っこい液体は映像速度の敵。
ブラッド・ピットを血まみれ泥まみれにするのが逆効果であることも見抜いているのか?。
計算に応えて、ジェリーはうろたえない。
ハンサムな顔とクールな態度を堅持する。
不自然に見えないのはスターの強み。
ゾンビ映画が苦手な人でも、楽しめると思う。