ある日、雑誌社へ拘置所の死刑囚から手紙が届く。
自分には、まだ誰にも言っていない余罪の殺人事件がある。
告白するので、記事にして、自分の共犯者を告発してほしい。
これ、実話である。
実際に死刑囚である元ヤクザ組長は新潮社の社員に手紙を書き、〈新潮45〉に載ったレポートのおかげで3件の殺人が明るみに出て、不動産ブローカーの男が殺人罪で逮捕された。
ヤクザの組長は不動産ブローカーを「先生」と呼び、親しくしていた。
映画は現実に起きた事件を基に、無情な世界をつきつける。
この映画はそれで客の心を離さない...そんな思惑だったはず。
それはナンとも言えない。
アベノミクスと浮かれているごく一部も有るが、現実はこの映画で描かれているように、地方の荒廃は、どうしようもない現実。
加害者も被害者も、皆が資本主義の中で心をバラバラにされてしまった住人です。
「先生」は金のために次々と殺人をたくらみ、被害者もその定義に逆らえない。
「凶悪」の主役である二人の殺人犯を演じるのはピエール瀧とリリー・フランキー。
本業は俳優でない。
だが、二人がこの映画で見せる演技は「素人ゆえの迫力」などという言葉で語れるレベルではない。
時に静かに語り、時に凶暴性あらわに暴れるピエール瀧。
相手に媚びるように暴力を楽しむリリー・フランキー。
二人の演技の前に、演技派の山田孝之も顔色ない。
内容よりもこの2人を見たほうが良い。
片手間では無いとは思うが、アイドルやタレントが役者や監督を行うのには否定的です。
しかしコレに至っては、まず何よりも俳優の映画だ。
自分には、まだ誰にも言っていない余罪の殺人事件がある。
告白するので、記事にして、自分の共犯者を告発してほしい。
これ、実話である。
実際に死刑囚である元ヤクザ組長は新潮社の社員に手紙を書き、〈新潮45〉に載ったレポートのおかげで3件の殺人が明るみに出て、不動産ブローカーの男が殺人罪で逮捕された。
ヤクザの組長は不動産ブローカーを「先生」と呼び、親しくしていた。
映画は現実に起きた事件を基に、無情な世界をつきつける。
この映画はそれで客の心を離さない...そんな思惑だったはず。
それはナンとも言えない。
アベノミクスと浮かれているごく一部も有るが、現実はこの映画で描かれているように、地方の荒廃は、どうしようもない現実。
加害者も被害者も、皆が資本主義の中で心をバラバラにされてしまった住人です。
「先生」は金のために次々と殺人をたくらみ、被害者もその定義に逆らえない。
「凶悪」の主役である二人の殺人犯を演じるのはピエール瀧とリリー・フランキー。
本業は俳優でない。
だが、二人がこの映画で見せる演技は「素人ゆえの迫力」などという言葉で語れるレベルではない。
時に静かに語り、時に凶暴性あらわに暴れるピエール瀧。
相手に媚びるように暴力を楽しむリリー・フランキー。
二人の演技の前に、演技派の山田孝之も顔色ない。
内容よりもこの2人を見たほうが良い。
片手間では無いとは思うが、アイドルやタレントが役者や監督を行うのには否定的です。
しかしコレに至っては、まず何よりも俳優の映画だ。