Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

エリジウム

2013-09-27 06:47:57 | 映画
こんな楽園。
良く見る風景~
しかしコロニーの描写も時代を追う毎に現実味が増した詳細に仕上がっている。
緑の芝生に人造湖、白人の赤ん坊、南カリフォルニアの郊外にごろごろ転がっている風景で。
しかしこの監督は汚さに鼻が利く。
「第9地区」のスラムはそのものだったが、今回「2154年のロサンゼルス」も負けていない。
そこでの住民の顔や、言語が多様で面白い。
終日立ち込めている煙や悪臭の気配、街の汚れや濁りの濃度を高めている。
掃き溜めが良いので芯が通った。
格差社会の矛盾を批判するお説教的な映画の設定など飽きたが、良くも悪くも主役も脇役も悪役も、よく見ると下層階級のはぐれ者。
相対して楽園に君臨する権力者や官僚は、不自然なほど存在感が無い。
まぁ、この映画では不要だけれども。
そう思うと良くあるような映画の設定のように「富裕層の楽園vs貧困層の地獄」と言うより、実は「カオスvs混沌」を描き出しているんだ。
「表」があれば「裏」がある、「美しさ」が有れば「醜さ」も有る、そんな設定で映像が進んでいる様に思える。
この監督はスポンサーと言う箍を外せば、もっと酷い事をやるのか?
そんな予感が感じる。
好きなように撮れれば、アカデミー賞モンかも。