Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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ビッグ・アイズ

2015-02-06 08:25:54 | 映画
東京で開催されていた「ティム・バートンの世界」展では、老若男女、まだ小さい子どもまでもが押し合いへし合いをしてティムのアートを見ているらしいです。
ユーモラスでいてグロテスクでもある画風に魅せられる人がいれば、怖がる人も。
ショップではシュールな物が飛ぶように売れていくみたいです。
こんなに広く人気を集めるなんて、ティムは思いもよらなかったはず。
うれしいとは思うが、面食らっている部分もあるのでわ?
キャリアの初期、ディズニーでは大衆に受けようなんて狙いを持てず、日の目を見ることがなかったアーティスト。

「ビッグ・アイズ」の主人公は、そんなティムが共鳴したような気がする。
題材は60年代のゴーストペインター事件。
昔の佐村河内?
大きすぎる瞳に悲哀を浮かべたシリーズが人気を博すが、世間では夫の描いたものだと思われていた。
口のうまい夫が内気な主人公を言いくるめ、自分の筆だと偽って猛烈な売り込みをした。
主人公ほどの才能がなかった夫は、商才と人を騙くらかす才能でアート界のスターになっていく。
絵をコピーして売りまくり、“ポップアート”を先導したのはこの佐村河内だ。
夫の功と罪、アートと商売というジレンマ、ポップであることの喜びとそら恐ろしさを皮肉たっぷりに浮かび上がらせるあたりは、さすがティム。
しかも、ユーモアたっぷりに!
そんなティムらしさを見つけていくのも面白いが、映画を面白くしたのは主演の二人かも。
複雑な葛藤を微妙な、そして絶妙な表情で伝えるエイミー・アダムス。
理不尽極まりないのに滑稽で哀れで、チャーミング?なクリストフ・ワルツ。
この名演、これぞアート。