Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

ひと皮むけたオスカー俳優

2018-04-01 08:14:14 | 映画
CIAの捜査官による原作が実写化された。
主人公はアメリカ人ではなく、ボリショイ・バレエ団でプリンシパルを務めるロシア人女性。
本番中に負った大怪我でバレリーナ生命を絶たれた彼女は、国からの援助を打ち切られ、母親の治療費を捻出できなくなってしまう。
ロシア情報庁の幹部である叔父の指示で、スパイ養成学校へ送られた彼女は、スパイとしての才能を開花させていく。
ソ連やロシアのスパイが登場する映画は珍しくないが、彼らがどうやってスパイになったのかはなかなか描かれない。
冷徹な教官のもと、若い男女が訓練を重ねて洗脳され、国のために身も心も差し出すようになるスパイ養成学校のパートはとても新鮮。
スポットライトを浴びていたモスクワ、スパイ養成学校のある雪に閉ざされた僻地、任務のために訪れてターゲットと禁断の恋に落ちるブダペストと状況に応じて変わるロケーション。
スパイはハニートラップを必殺技としつつ、腕っぷしも強い役。
その武器が最大限に生かされているのは養成学校で、自分をレイプしようとした男性優位主義の愚かな訓練生を返り討ちにする。
教官や生徒の前で全裸になって脚を広げ、挑発すると、情けなくもその男は萎えてしまう。
フルヌードが、男に抱かれるためではなく、その迫力で男をひれ伏させる肉体として描かれている。
スパイがターゲットのCIA捜査官と駆け引きをしながら次第に惹かれ合う恋愛模様や、ロシアから狙われる立場となってからの展開はハラハラ。
今でも分厚く赤いカーテンの向こうで何が起きているのだろうか?
そう思うと昨今ロンドンで起きた暗殺事件のように安易に形跡を残すようなことを暗殺者がするとは疑わしい。