普通に事件が起こり、二転三転する動機に翻弄される。
サイコパスと民度の高い常識人との葛藤。
そこから主人公までもがサイコパスへと変貌を遂げてしまう。
予告編を見る限りの僕の想像の筋はこれだった。
が、しかし...
光と陰影。
真っ白な雪の北海道。
強い朝日の白光の中に小鳥のさえずり。
話が進むにつれ「実は似た者同士」の二人が浮かび上がり、それが重なり合う。
二人が共感したかは定かではないが、接見の場面で意図的に重なり合う二人の表情のカメラワークに、善と悪の代表人物でありながら、時によっては善と悪が逆転するのではないかとさえ錯覚してしまう。
是枝ダークサイドとも取れる作品である。
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