『インパクト時の呼吸 3(野球界、ベーブvs イチロー vs 大谷)』
『「永遠の野球少年」「異次元のヒーロー」とか、いろいろ言うが』
『この記事の最初の投稿日は2019/06/09、凄い大谷二刀流の軌跡』
子供ファンに囲まれる大谷翔平選手
ウエブ情報から引用
米大リーグで今季、ベーブ・ルース以来103年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」に挑んだエンゼルスの大谷翔平選手(27)。 今季の登板は終わり、自身初の10勝には届かなかったが、23試合に投げて9勝2敗の成績を残した。
11月19日、MLBは21年度のMVPを発表。 エンゼルスの大谷選手のMVP受賞が満票で決まった。 日本人では01年のイチロー以来の快挙となった。 今季の大谷は野手として、155試合に出場し、46本塁打、100打点、打率.257と、投手としては9勝2敗、防御率3.18、130回 1/3、156奪三振と、異次元というべき数字を残していた。 そしてイチローの01年の成績は692打数242安打、8本塁打69打点、打率.350、56盗塁と、首位打者、盗塁王、新人王は同時受賞をしていた。
スポーツジャーナリストの声・異次元の証明が、これです。 『ショウヘイは完全なベースボール・プレーヤーだ。 100マイル(約161キロ)を超えるボールを投げ、100マイルを超える打球速度で400フィート(約122メートル)以上の飛距離を打つ』と。
この大谷選手は、『永遠の野球少年」、「武士の中の古武士」、「世界中の少年の憧れのスーパーマン」とも例えられそうですが、この4年の間の苦難(投げられなかった2019年、投打とも不完全燃焼の2020年)と、凄まじい精進と、努力を再認識したいと思います。 更に驚くべきことは、2021年の成績さえも満足していないという発言もありました。 まさに異次元の世界です。
日本JBLの成績(4年間通算)
登板 勝利 敗北 防御率 打数 安打 打率 本塁打
2013~2017 85 42 15 2.52 1,035 296 0.286 48
米国MBLの成績
登板 勝利 敗北 防御率 打数 安打 打率 本塁打
2018 10 4 2 3.31 326 94 0.285 22
2019 - - - - 384 110 0.286 18
2020 2 0 1 37.80 153 29 0.190 7
2021 23 9 2 3.18 537 136 0.257 46
『大谷翔平ならベースボールを変えた「偉大な5人」に入る』と、報知新聞社の
2021/11/20 の報道です。 スポーツ報知/報知新聞社 大谷翔平(ロイター)
大谷の大活躍は球史にどう位置づけられるのだろうか。米大リーグの歴史に詳しいヒルマニアは、5本の指に入る偉大さであり、ベースボールを変える出来事だと指摘した。
米国民はいつの時代もランキングを作るのが大好きな人種である。 2004年に発刊された2674ページにもわたる大著「トータルベースボール」には、米大リーグの重要な100人を独自に選出している。それによると
〈1〉ベーブ・ルース(通算714本塁打を放ち、球界に本塁打ブームを巻き起こした)
〈2〉ジャッキー・ロビンソン(黒人など人種の壁を破った選手)
〈3〉アレキサンダー・カートライト(野球の規則を作った人物)
〈4〉マービン・ミラー(選手会理事長として労使交渉のリーダーシップをとって地位 向上に貢献)
〈5〉ブランチ・リッキー(ファームシステム確立&前記ロビンソンの登用)となって いた。
当時メジャー4年目のイチローは56位、野茂英雄は入っておらず、逆に日本球界で通算868本塁打を放った王貞治が71位に入っていた。
その後の球界で彼ら上位5人に食い込むような人物は現れなかったが、今年の大谷翔平は旧来の先発投手の概念を変えた。過去、6例しかなかった先発登板時にDHを解除して打席に入ったのが19試合(他に交流戦でナ・リーグ本拠地で1試合)。それに加え登板翌日にもDHとしてフル出場。9勝を挙げた一方で合計46本塁打に26盗塁をマーク。リーグ最多の8三塁打だけでなく、アグレッシブなランニングでユニホームを汚しながらの数々のプレーは、野球少年がそのまま成人したような、ベースボール本来の“打って投げて走って”を実践した。
ただ、投打二刀流で比較されるルースは登板中を含め1918年に計781イニング、翌19年には計1100イニングもグラウンドにいたが、大谷はわずか138回2/3だけ。この点だけマイナスポイントだが、実は投打で対戦した人数をカウントすると計1172 打席となる。この数字はルースの1042打席(18年)、1113 打席(19年)を上回っており、いかに多く投打で対決したかがうかがえる。
投手だけで考えると300回を超える投手はこの数字を超えるものの、1999年に271回1/3を投げたランディ・ジョンソン(Dバックス)の1183打席以来の数字になるのだ。
米球界にとどまらず、大谷は米プロスポーツ界からも注目を浴びて、AP通信選定の最優秀運動選手賞の候補にもなろうとしている。 今後、大谷を抜けるのは大谷しかいない。この活躍を何年も続けていけるようなら、前記ランキングの5番目に入ることも夢ではないだろう。
(ベースボールアナリスト・蛭間豊章)』
昨今、米国と日本、否世界中を明るくしてくれるニュースです。 経済効果が,『どうのこうの』という現実から少し離れて、異次元の大谷選手に、来シーズンも『大リーグ』での大活躍を見させていただきましょう。
(記事投稿日:2021/11/21、#426)