『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星が「人新世」時代へ 11』
『地球の気候温暖化、否、気候激甚化だから、ペりト・モレノ氷河は成長?』
ぺリト・モレノ氷河
ウキペデイア情報から引用
先日(2022/02/027)の日経新聞『The STYLE』に、載って今ました気になるタイトルと見出し;『氷の雷鳴とどろく アルゼンチン』、『ロス・グラシアス国立公園にあるペリト・モレノ氷河は、縮小することなく成長を続けている世界でもめずらしい氷河。 世界で3番目に大きな氷原である南パタゴニア氷原の一部だ。 公園内の300の氷河の中でも最も人気があり、この氷河では、ビルほどもある氷の塊が、雷鳴のような音を立てて崩れ落ちる。』とありました。
南パタゴニア氷原
総面積約1万3000平方キロメートルの広大な氷原。 凍結した陸塊としては南極大陸、グリーンランドに次いで、現在の地球上では3番目に大きい。 アンデス山脈を源として、チリ側とアルゼンチン側を合わせて48の氷河が流れ出している。 近年、氷原や氷河の縮小、後退が生じている。 宇宙航空研究開発機構では、陸域観測技術衛星だいちの撮影データから、オイギンス氷河が1986年から2007年までの21年間で最大1.2km後退した事例を発表しています。
ペリト・モレノ氷河は、現在でも成長と崩壊を繰り返しているため、“生きた氷河”と呼ばれています。この広大な氷河は、パタゴニアアンデスを源とし、アルヘンティーノ湖へと注いでいきます。先端部の幅は約4km、高さはなんと、約60m。そして、現在でも1日約2mも成長をしているというから、とんでもないスケール感です。
ここで氷河の定義と雪渓との違いを確認しておきます。
2012年4月4日、立山カルデラ砂防博物館が、北アルプス立山連峰で日本初となる氷河が3つ確認されたと発表しました。 それまで、約1万2千年前の氷河期には日本にも氷河があったと言われていましたが、現在の東アジアでは、ロシア・カムチャッカ半島より北にしか氷河は無いとされていました。
その日本で発見された氷河とは、標高3003メートルの雄山(おやま)と、標高2999メートルの剣岳(つるぎだけ)の東側にある雪渓下にある3つの氷の塊です。 その発見に貢献したのは、GPS(全地球測位システム)です。 ポールを立てて、GPSを使って氷の動きを測定したところ、氷が最も薄くなる秋に1ヶ月で最大30センチの動きが確認されました。
温暖化と氷河後退を人類の危機と考えてしまう傘寿爺ですが、この氷河の今後の動向をじっくり観測していこうと思っています。 宇宙船地球号は、奇跡の星・水の惑星です。 大事にしていきたいのです。
(記事投稿日:2022/02/27、#484)