『自然の不思議・樹木 1(下枝を自ら落し成長、バオバブとセコイア)』
―バオバブの種子は動物のお腹を通過後芽が出る、セコイアは下枝が根付くー
バオバブとセコイアが自ら下枝落しをすると言われています(日本のメタセコイアは?)。 バオバブについて興味のあるウエブ情報の抜粋です。
”バオバブの種には『発芽抑制物質』というものが働いていて、じつはただ土に植えたくらいでは芽が出てこない。人間の子供とか、牛とか、ワラビーとかが食べて、そのお腹を通過することで、抑制物質がとれ、さらに芽が出やすいように外側の木質化したような堅い殻に傷がつく。それでやっと芽生えることができるのである。”
『マダガスカル島のバオバブとキリン』 シルエットの美しい夕景ですが、バオバブはIUCNレッドリストでは絶滅危惧種(Endangered ver. 3.1 )に 。
(ウキペディアから引用)
”バオバブの、じつはあの形にはちゃんとした生物学的理由がある。
ご承知のとおり、木は緑の葉で光合成をして栄養分をつくっている。葉がたくさんあれば養分もたくさんつくれるが、悲しいかな、養分ばかりをほしいままにはできない。葉は根から吸い上げた水分も蒸発させてしまうからである。
だから、バオバブは自分で下のほうにある枝を落としながら大きくなり、葉の数を減らす。そして、その分不足する光合成は、樹皮の下を緑色(葉緑素)に染めて、ひそかにやっているのである。幹が太いのも、あのなかに水分をたっぷりとためこんで、乾期を生き抜こうとしているためなのだ。
ちなみに、ギネスブックに登録されている世界でいちばん高い木は樹高約111m。35階建ビルほどの高さがあるカリフォルニアにあるレッドウッドだが、この木も自分で枝を落とすという。しかも、落ちて地面に刺さった枝はそこで根を張るというから、こちらもタダモノではない。さすがにレコードホルダーは違う。”
『カルフォルニア州レッドウッド公園のセコイア・常緑樹』 この巨木の密集ぶりには驚く。
(ウキペディアから引用)
このセコイアは深根・垂直根で樹間距離は、想像以上に小さく、データ収集は出来ていませんが、写真で見る限り数メートルないし十数メートルです。
樹高80メートル、胸高直径5メートル、樹齢は400年から1300年ほどで、2200年のものが現在知られる最高齢である。 厚さ30センチに及ぶ樹皮や心材の色からレッドウッドとも呼ばれる。この樹皮と木質部はタンニンを多く含み、病原菌や白蟻の侵入を拒む。
この厚い樹皮は、他の広葉樹が燃え尽きてしまうような山火事の際にも木の内部を守る。 北アメリカ西海岸に見られるセコイアの単層林・純林は、度重なる山火事によりできあがったものと考えられている。 自然林は普通、複層林。
『横浜市鶴見区の三ツ池公園のメタセコイア・落葉樹』
このメタセコイアも、深根・垂直根で樹間距離は、想像以上に小さく、データ収集は出来ていませんが写真で見る限り数メートルないし十数メートルです。樹高は生長すると高さ25-30m、直径1.5mになる。
また津波のことですが、南海トラフ地震の津波は、最大波高34mと予想されていますので、これを完全にブロックするには、底辺の幅広い、高さ34m以上の防潮堤・防波堤が必要になります。 高い崖の海岸を除く、海岸すべてに、数階建てから十数階建てビルの高さ相当の防潮堤・防波堤が綿々と連なる風景は、想像も出来ません。
津波対策は、東日本大震災では、防潮林は松(浅根・水平根)が多く、倒れやすく、又、燃えやすく、被害が大きかったので、ズブ素人ながら、今後の対策は、深根・垂直根のメタセコイア、セコイアや、その他の巨木の複数列の防潮林と、津波をのり越えさせる底辺の幅広い防潮堤・防波堤の組み合わせが、実現できればと期待しております。
(20181130纏め、20200324改 #037)
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