知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

通潤橋・通潤用水は、時間差はあるがローマ水道橋の技術に敵う』 『水道管に「サイフォン、正確には逆サイフォン」を採用が特徴』

2023-10-07 10:48:38 | 技術
『通潤橋・通潤用水は、時間差はあるがローマ水道橋の技術に敵う』
『水道管に「サイフォン、正確には逆サイフォン」を採用が特徴』
『2023/09/25橋などの土木構造物としては全国初の国宝に指定』

冒頭から余談で恐縮、先ずは、ローマ水道橋(約2000年前の傑作)なぜ作られた?
平和を長く保つ方法は、ローマ帝国のどの都でも変わらない快適な暮らしを提供すること。 そのために何より大切なのは、きれいな水の確保だったが、当時のローマ都市のひとつ・ネマウススでは人口増加のため、公共施設で使用する水が不足していた。 そこで、この水不足を解消する理想の泉(ユゼスの水源)を山間部で見つけ出し、ネマウススに水道・ローマ水道橋(1kmあたり34cmの傾斜1:3000)で引いた。

国宝になった熊本県の通潤橋(170年前の力作)は;
通潤橋は熊本県上益城郡山都町にある石造単アーチ橋・日本一の水道橋。 「笹原川」から取水する「上井手」が、五老ヶ滝川が流れる深い谷を越えるために作ったもの。 2023年9月25日、橋などの土木構造物としては全国初の国宝に指定されている。 現在も170haの農地を潤す現役の農業水利施設です。 今日においても農業用水路橋として重要な役割を担っています。 江戸時代の1854年に阿蘇の外輪山の南側の五老ヶ滝川(緑川水系)の谷に架けられた水路橋で、水利に恵まれなかった白糸台地へ通水するための通潤用水上井手水路の通水管が通っている。 この水道管が、ローマ水道橋(1kmあたり34cmの傾斜1:3000)と異なり『サイフォン、正確には逆サイフォン』を採用しているところがユニークです。
逆サイフォン
水の流れを横から見ると、通常のサイフォンは。形が∩であるのに対して、逆サイフォンの形は∪となります。 水路(管路)にかかる圧力は、サイフォンは頂部で負圧になることが多く、逆サイフォンは常に正圧となり、水理学的には両者はまったく別のものです。 なお逆サイフォンとは、inverted siphonの誤訳ではないかという人もいます。(単なるU字管構造でしょうか、外国語も、技術の世界も、難しいものです。)

通潤橋
石造単アーチ橋で、橋長は78メートル、幅員は6.3メートル、高さは20メートル余、アーチ支間は28メートルである。 橋の上部には3本の石管が通っている。 肥後の石工の技術レベルの高さを証明する歴史的建造物。

 ウエブ情報から引用

通潤橋の衛星写真(右の中央に潤った棚田が見えます。)

ウエブ情報から引用

逆サイフォンの取水口

ウエブ情報から引用

逆サイフォンで水道が谷に下り、渡り、そして上る、江戸時代に、これだけの土木工事を。

ウエブ情報から引用

サイフォン技術と通潤橋



ウエブ情報から引用
「図1」がサイフォンで、「図2」はサイフォンではないということになります。単に閉じた管の中で、圧力差を利用して液体を移動する仕組みというのなら「図2」も同じ、サイフォンと考えたくなります。 通潤橋の水路(右下に略図)は「図2」の変形です。「いったん高所に・・・」という点を考えると、通潤橋はサイフォンではないことになります

この頃のことを考えると『休耕田』などは作らずに、もっと知恵を出し・工夫をして、食料輸入・仮想水輸入減らしを実現したいものです。 政治家。官僚の皆様のご尽力をお願いします。
(記事投稿日:2023/10/07、#691)
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『どうしてこうなった! どうするニッポン? 2(2023/10/5 日経新聞)不登校最多「受け皿」不足』

2023-10-05 14:56:56 | 政治・経済・報道
『どうしてこうなった! どうするニッポン? 2(2023/10/5 日経新聞)不登校最多「受け皿」不足』
『この事象を含め、ほとんどの問題は複合原因で、国家が縦割り多機能で、いつも検討~検討で万事が、他人事に? 日本人、一人一人がすぐに変わらねば』
『「デジタル活用急務、メタバース支援/学習端末でケア」⇔西欧に見習って、精神のケアは大人の精神の立て直しから』 

ウエブ情報から引用

「不登校児童が増加を続ける2つの背景」に対して、私たちにできること、社会に求められる解決策など、専門家や不登校の支援者の方の見解などが、言われています。
  • 新型コロナウイルス感染症拡大の影響
新型コロナウイルスによる様々なストレスが原因で不登校になってしまった、というご相談が増加している。
  • 生きづらさの低年齢化
小学生の不登校の増加が著しく、不登校の低年齢化が進んでいます。 「なんかいや」「とにかく行きたくない」といった漠然とした理由により学校に行かなくなるケースも増えている。
海外の4カ国に、22年間あまり住んで感じたことですが、世界中の多くの国々では『コミュニィティー』活動が活発ですが、ここ数十年で日本では『コミュニィティー』そのものが、どんどん少なくなっているうえに、新たに作られません。 弱い人間は共同生活が必須ですので、現状の日本は、この点でも子供たちにじっくり効いてくる『コミュニィティー』活動の復活と、その影響に期待しています。 都会のマンション生活にも『コミュニィティー』活動をとおして、『向こう三軒、両隣』のつながりと感覚を大事にしたいものです。

小中学校の、特に小学校の先生方の早期退職が増えているそうです。 このような声もよく聞きます。 『教員を早期退職してから、自分の自由な時間が増え生活が豊かになりました。 教員として働いていた時の自分は、残業が多く、平日は帰って寝るだけ』(生で聞いた本音はここには書けません)でしたと。 先生も子供たちも大変な時代を生きています。 

表題の再掲をご容赦願います。
『どうしてこうなった! どうするニッポン? 2(2023/10/5 日経新聞)不登校最多「受け皿」不足』
『この事象を含め、ほとんどの問題は複合原因で、国家が縦割り多機能で、いつも検討~検討で万事が、他人事に? 日本人、一人一人がすぐに変わらねば』
『「デジタル活用急務、メタバース支援/学習端末でケア」⇔西欧に見習って、精神のケアは日本人の大人の精神の立て直しから!』

政治家と、官僚と、団体のリーダーの皆様には、できるだけ『部分(自分・家族・団体)最適よりも全体最適』をいつも考えて頂きたいと願っております。
(記事投稿日:2023/10/05、#690)
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『どうしてこうなった! どうするニッポン? 1(2023/10/4 日経新聞)小中の不登校最多 29万人、小中高いじめも最多68万件)』

2023-10-05 13:06:21 | 政治・経済・報道
『どうしてこうなった! どうするニッポン? 1(2023/10/4 日経新聞)小中の不登校最多 29万人、小中高いじめも最多68万件)』
『この事象を含め、ほとんどの問題は複合原因で、国家が縦割り多機能で、いつも検討~検討で万事が万事、先に送られ、他人事に!』

ウエブ情報から引用
日経新聞の記事の抜粋・引用です。 
2022年度の問題行動・不登校調査で、全国の小中学校で不登校だった児童生徒が過去最多の29万9048人と21年度から22.1%増えたことが3日、関係者への取材で分かった。 新型コロナウイルス禍とで生活リズムが乱れやすかったことなどが影響した可能性がある。文部科学省が近く発表する。
小中高校などで認知したいじめも過去最多の68万1948件で、21年度から10.8%増えた。身体的被害や長期欠席などが生じた「重大事態」217件増の923件に上った。

不登校児童が増加を続ける2つの背景 2020年現在、不登校は8年連続で増加し、1966年度の統計開始以降、過去最多となりました。 専門家や不登校の支援者に話を聞くと、増加の背景には 「新型コロナウイルス感染症拡大の影響」と「生きづらさの低年齢化」があるようです。

不登校の状態にある小中学生は、昨年度およそ30万人となり、10年連続で増加して過去最多となったことがわかりました。 いじめの認知件数や暴力行為も過去最多となっていて、調査した文部科学省は「コロナ禍での生活環境の変化や制限による交友関係の築きにくさなどが背景にある」とみています。

小中学校を30日以上欠席した不登校の状態にある子どもは、前の年度から5万4000人余り、率にして22%増え、29万9048人となりました。10年連続で増加し、過去最多となっています。

このうち
▽小学生が10万5112人で、10年前の2012年度の5倍に、
▽中学生が19万3936人で、10年前の2倍に増えています。
このほか▽高校生も増加して6万575人でした。

また、認知されたいじめの件数は、
▽小学校が55万1944件、
▽中学校が11万1404件、
▽高校が1万5568件、
▽特別支援学校が3032件で、
あわせて68万1948件と、前の年度より6万件余り増え、過去最多。

いじめによる自殺や不登校などの「重大事態」と認定された件数も200件余り増えて923件と過去最も多く、4割近くは「重大事態」として把握するまで学校がいじめと認知しておらず、課題が見られました。

調査では、小中学校と高校の暴力行為の発生件数が9万5426件と過去最多となったほか、自殺した児童や生徒は小学生が19人、中学生が123人、高校生が269人であわせて411人となり、過去2番目に多くなりました。

 こうした状況について文部科学省は「児童生徒の自殺が後を絶たないことは、極めて憂慮すべき状況だ。 不登校などの増加はコロナ禍の長期化で生活環境が変化したことや、学校生活でのさまざまな制限で交友関係が築きにくくなったことなどが背景にある」と分析しています。

専門家“予想超える増加 学校の中だけでは問題解決しない”
今回の結果について、全国84のフリースクールが加盟している「フリースクール全国ネットワーク」の江川和弥代表理事は「予想を超える不登校といじめ件数の増加で、危惧していたことが現実になってきている。不登校は低年齢化傾向にあり、学校での人間関係の構築がうまくいっていないのではないか」と話しています。

その背景として「コロナ禍で、学校では緊張した中で人間関係を結ばざるを得ず、家庭も緊張していた。子どもどうしが授業や学校での関係性を超えてつながり合う、信頼し合うという場面も非常に少なくなった」とした上で、「大人には見えない、子どもたちの中の関係性、序列化を子どもたち自身も窮屈に感じてしまっている。コロナ禍が収まってきても安心できる状況を作れていないのは大きな問題だ」と指摘しました。

 そして「学校の中だけでは問題は解決しないということが数字に表れている。子ども食堂や学童、習い事など家庭と学校以外の子どもたちの居場所を増やしていくことが必要だ。 子どもたちの命に関わる問題を官民連携でしっかりと受け止めていく必要がある」と話しています。

少子高齢化の中で『生きづらさの低年齢化』、これは本当にこたえました。 著名な女流作家も仰っています。 『私も少しは知られた作家ですが、「離島での船舶燃料の問題を関係者に提起したことがありますが、結果は何もできませんでした。」と、日本は特にですが、政治と官僚を動かせるのは、政治家と官僚当人たち、と『ジャーナリスト』ではないでしょうか。
(記事投稿日:2023/10/05、#689)
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