◎『簡明国語小辞典』(1947)にみつけた難訓語
先日、古書展で、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)という本を入手した。B7判一六六ページの文字通りの小辞典である。「る」・「れ」の部には、それぞれ二語しか載っていない。
そうした貧弱な辞典ではあるが、巻頭には、「この辞典は、普通の漢和辞典を引いたのでは、わからない言葉を、よくしらべたり、研究するためのものです」とある。たしかに、ここに採用されている言葉やその漢字表記は、他の辞典には見られないものがある。
◎ここからはクイズです。以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉ですが、それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。
1 黒白
2 諾ふ
3 鈍くも
4 寇す
5 曲る
6 奉齋る
7 御土産
8 彷徨く
9 漁夫
10 炙る
11 最
12 美し国
13 呻吟る
14 績
15 幽鬱
16 仮寝
17 お茶焙
【語群】あだす・あま・あやめ・いさを・いつきまつる・いと・いびる・
いぶせし・うけがふ・うたたね・うなる・うねる・うましぐに・うろつく・
おぞくも・おちやはうじ・おみや
今日の名言 2013・5・16
◎ほんとうに小さい本ですが、よく愛用してください
新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、1947)の巻頭にある言葉。なお、同辞典を編んだ「新国語研究会」の代表は、山上徳信〈ヤマガミ・トクノブ〉という人である。