◎早稲田の三朝庵の閉店を惜しむ
数日前、インターネット情報で、早稲田の蕎麦店・三朝庵(さんちょうあん)の閉店を知った。閉店は、昨年の七月末だったようだが、まったく知らなかったので驚いた。
昨日、西早稲田に出かける用事があったので、三朝庵の前まで行ってみた。閉店を知らせる貼り紙がまだ残っていた。この地で、百年近く営業してきたが、高齢化と人手不足のため、閉店するといったことが書かれていた。日付は、「平成三十年七月三十一日」、署名は「三朝庵五代目店主」であった。
この店は、馬場下町(ばばしたちょう)交差点のカドにある。高田馬場駅発の早稲田大学正門行きのバスが、早稲田通りを左折する交差点である。この交差点には、有名な「穴弁天」の鳥居がある。三朝庵は、交差点を挟んで、その鳥居の斜め向かいにある。この近くまで行ったことのある人なら、誰でも、よく知っている店である。もともとは蕎麦屋だが、「カツ丼」を考案した店としても知られている。
いずれにしても、こうした老舗が、店を閉じてしまうというのは惜しいことであり、また寂しいことであると思った。