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2021.7.10 『コロイ山』(164m)  おしゃべりは尽きない・・・

 土曜日の午前中『姨失山』下山後、

移動して「早来墓地」に向かった。

墓地の駐車場を起点に、

『コロイ山』を往復する。

『コロイ山』は標高が低いものの、

二等三角点を有する山だ。

そして地形図にも大きく、

その山名が記されている。

Kasaneにはこの地形図に大きく記された、

『姨失山』と『コロイ山』の思い出を胸に、

帰ってもらうことにした。

 10時50分、駐車場をスタート。

墓地を縦断して行く。

墓地の中にはいまだ、

墓石が崩れたままの墓がいくつもあった。

これらは平成30年9月6日に発生した、

「胆振東部地震」で倒壊したものだ。

 斜面に造られた墓地の上まで登り、

少々の藪を漕いで送電線下に出た。

ここから『コロイ山』方面に伸びる、

送電線の作業道が見渡せる。

私は初めてここに登った時から、

この風景が気に入ってしまった。

 送電線の下を歩き一旦深く下る。

そこで林道と交差して、

今度は急な作業道を登って行く。

ここで振り返る景色がまたいい。

元気なHiromiがグイグイ先を行く。

そして作業道を登りきると、

自動的に舗装された管理道路に合流する。

この合流点からは楽な車道歩きだ。

しかしここを車が通るのを見たことがない。

積雪期は除雪もされず放置されている。

行ってみたことはないが、

この管理道路の入口が、

ゲートで閉ざされているものと思われる。

また、この管理道路でも、

HiromiとKasaneの会話が尽きない。

途中樹木の切れ目から、

直前に登った『姨失山』が見えていた。

 ペチャクチャとおしゃべり歩行を続け、

管理道路突き当りの、

アンテナ施設横をすり抜けて藪に入った。

短い藪漕ぎで、

11時30分、二等三角点「巨稜威山」(コロイ山)

一日で一等と二等三角点を踏むことも珍しい。

 三角点ピークを後にし、

広い伐採地が見えるところまで下り、

ゆっくり昼食を摂ることにした。

伐採地では草刈機のエンジン音が響き渡る。

これはKasaneがやりたい職業の一つで、

ひょっとすると近い将来、

そんな仕事に就くかもしれない。

 下山の最後で先を行ったHiromiがミスをして、

墓地への踏み跡を通り過ぎて行ってしまった。

車に戻つてそのことに気付いた私は、

電話で二人を呼び戻すという結末で、

12時50分、この山行を締めくくった。

 下山後Kasaneは遠路を帰っていった。

そしてこの日は車中泊の予定だった我々だが、

天気予報をチェックすると、

この夜はどこもここも雨が降り出すという。

それで一旦帰宅して、

日曜日も日帰り山行とすることにした。

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2021.7.10 『姨失山』(うばうしやま・252m)  予期せぬ雨で変更登山

 今日は先週に続き、

Kasaneとの同行登山だった。

そしてKasaneのリクエストに応え、

「鬼岸辺」~「坊主山」を予定し、

今朝厚真町の「厚幌ダム」で合流した。

しかしその時点で現地は霧雨模様。

長時間の濡れた藪漕ぎはきついので、

即変更して第二案に向けて移動。

ところがそこはこの春全ての復旧工事を終えて、

静かな環境に戻ったところだったが、

また新たな工事が始まったようで、

大型ダンプが林道を行き来していた。

今シーズンは日曜日以外、

ここら辺りでの活動は難しくなった。

しかたなく第三案で『姨失山』へ。

この一等三角点がある山は、

Kasaneにとって未踏だったので、

それならば登っておいた方がいい、

ということにした。

 道々59号線の厚真町宇隆地区奥から、

「石油沢川」に沿って伸びる、

林道「幌内~宇隆線」に入り、

約1kmほど進んだところを駐車地とした。

 9時ちょうど、駐車地をスタートし、

そのまま登りゆく林道に足を踏み入れた。

そして最初に目にしたものが、

不法投棄された何かの機械だ。

「自分さえよければ」という輩は、

不愉快極まりない!

 もう車が通ることもなくなった林道は、

傾斜があってどんどん高度を上げて行く。

と、同時に背後に広がる風景は、

緑の山々が美しい。

この山に登るのは3度目だが、

前回は積雪期だったので、

緑の風景を目にするのは、

なかなか新鮮味がある。

雄大な風景の中をHiromiとKasaneが、

まるで親子のように肩を並べ、

ペチャクチャおしゃべりをしながら登って行く。

Co.220で厚真町側の展望が一気に開ける。

そしてUターンをするように、

大きくカーブを描くと進行方向に、

目指す『姨失山』の頂上部が迫る。

あとは直線的な林道を歩き、

少々の藪漕ぎで、

9時30分、一等三角点「姨失山」

スタートしてからたった30分しかかかっていない。

このルートは林道からルートの大部分を眺めることができ、

それがまた長く見えるので、

もっと時間がかかるものと思い込んでいた。

また、久しぶりに目にした一等三角点の標石は、

やはり見るからに大きい。

 下山は同ルートを、

またペチャクチャおしゃべりをしながら、

楽しく下り、

10時05分、駐車地。

まだ時間が早く、

遠路をやってきたKasaneを、

このまま帰すわけにはいかないので、

次の山に向かって車を走らせた。

 

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2021.7.9 『野々沢』(249m)  風通しのよい林道歩き

 今日も暑かった。

昨夜の予報で湿度が高いと告げられていたので、

今日は林道歩きから、

わずかな距離の藪漕ぎで立てるピークへ。

暑い時は藪の中より、

林道の方が風通しがいい。

今朝三笠市の南端で道々から、

「市来知川」(いちきしりがわ)に沿って伸びる農道に入った。

この農道を終点まで進むと、

ゲートで閉ざされた「一の沢貯水池」に突き当たる。

ゲート前には十分な駐車スペースがある。

車外に出ると突然、

くっせーっ!

近くの畑から堆肥の強烈な臭が、

風にのってやってくる。

久しぶりに嗅ぐ臭いだが、くっせ~っ!

 9時ちょうど、

駐車地からゲートを越えた。

貯水池までは100mほどだ。

ここには昨年の雪が降りだした頃に来ている。

渇水していた貯水池には、

満々と水が湛えられていた。

その横にチェーンゲートがあり、

ここから林道が始まる。

林道名は不明だが、

おそらく「野々沢林道」か、

「一の沢林道」だろう。

貯水池を過ぎるまでは、

池の縁に沿って林道が続く。

時折水面に大きな魚が顔を出す。

ここは釣りが禁止されている。

この貯水池の水は岩見沢市が、

水道水として利用しているらしい。

そんな貯水池には毒物流入発見のため、

必ず魚が放たれている、

と聞いたことがある。

鯉かヘラブナかな?

 林道に小さな蝶が群がっていた。

よく見ると動物のフンの上に群がっているようだ。

いったいフンの中の何が、

蝶の栄養分になるんだろうね?

それにしてもこの群がり方、

蝶の嫌いな人が見たら気持ち悪いだろうな。

 貯水池を過ぎてしばらく歩くと、

2つ目の分岐が現れるので、

これを右に入る。

すると林道脇の草刈りがされていた。

林道に新しいタイヤ痕があったのは、

この作業のせいだったようだ。

草刈りは昨日行われたらしい。

ただこの草刈りは、

奥の方だけやって、

貯水池に近い方はやっていなかった。

ふつう手前から刈っていきそうなもんだが。

 2つ目の分岐から高度を上げて行く。

今日は直射日光が照りつけるので、

一層暑く感ずる。

従って林道をできるだけ利用して高度を稼ぎ、

ギリギリピークそばで藪に入る。

それがCo.200だった。

取り付きが急で掴むものが乏しかったため、

少々手こずったが、

藪に入ってしまえばこっちのもの。

薄めの笹薮を抜けて、

10時10分、三等三角点「野々沢」

 下山は登路とは逆側を下り、

取り付き点とは反対側の林道に当てた。

それを戻っていくと、

林道から少し登ったところに伐採地がある。

ここは昨年知ったところで、

大変景色がいいところだ。

そこで早い昼食とした。

 昼食後は往路の林道をそのまま戻った。

そして貯水池の風景をしばし眺めて、

11時50分、駐車地。

まだ時間が早い。

もう一座と行きたいころだが、

暑さの中ではその気力も失せ、

車の屋根でザック、登山靴等を干しながら、

1時間ほど昼寝をして帰途に着いた。

 

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2021.7.8 『花山』(かざん・412m)  藪のない尾根筋を登る

 今週も火、水曜の二日間出勤し、

今日から日曜日まで休み。

そして来週からは月~水曜日の、

週3日間出勤となる。

少し忙しくなってきたが、

東京都にはまた「非常事態宣言」が、

発令されることになり、

先行きは全く不透明のままだ。

東京オリンピックが開催され、

人流も盛んになることは必至だ。

 今日は三笠市幾春別へ。

化石博物館の前を過ぎて、

奔別川端町方面に左折した。

これをしばらく走り、

「奔別川」に架かる、

「奔別橋」を渡ったところに駐車した。

ここから先は直進方向に、

通行止めの広い舗装道路が続く。

また右には「奔別川」に沿って伸びる、

長い林道が伸びて行く。

 今日は蒸し暑くて、

準備をしている間にも、

ジワーッと汗が出てくる。

10時20分、駐車地をスタート。

すぐに「奔別川」に架かる、

「みかさぽんべつはし」を渡った。

「奔別川」からはずいぶん高い位置に架かる橋だ。

橋を渡りきり、

広い舗装道路を歩く。

この道路の存在は以前から知っていたが、

何の目的でどこまで続けようとしたものか、

全くわからない。

と言うのも、この先1kmも行かないうちに、

道路の開削が中断されているからだ。

 立派な舗装道路を歩き、

それが終わりを告げるあたりで、

尾根の末端近くに取り付いた。

最初は雑草に覆われ、

続いて笹に突入したが、

予想よりかなり薄いので助かった。

急斜面で80mほど標高を稼ぎ、

Co.220で尾根筋に上がった。

そして驚いた!

藪がない!

尾根筋は実にすっきりしていて、

まるで登山道のようだ。

昨秋Hiromiとこの近くの、

『三笠山』に登ったとき、

笹がかなり濃かったので、

この辺一帯は同様に笹が濃いものと思っていた。

 実に歩きやすい尾根筋を登って行く。

暑くて汗が滴り落ちる。

途中で何かの設備を目にしたが、

表に回ってみると蓋が開いたままだ。

それは使用されなくなり、

そのまま放置されていた。

設置者が使用を打ち切ったなら、

それを処分しなければ、

不法投棄と同じじゃないか。

 更に登っていくと左手から古い作業道が、

尾根筋まで上がってきた。

そしてまた離れていった。

すると正面が明るくなり、

ワラビの自生した中に、

三角点標石を見つけた。

11時30分、四等三角点「花山」

本当はこのピークから更に3kmちょっと先の、

「奔別越」(三等三角点)を狙っていた。

しかし今日の蒸し暑さでは、

もうどうでもいいからおうち帰りたい。

簡単な昼食を摂りながら、

そんなことを考えていると、

雨が降りだした。

なんだよ、雨なんか降るって聞いてねえし・・・

よかった短い行程の山で。

 下山は結構苔むした岩が点在する尾根筋なので、

慎重に下っていく。

またエゾシカのフンが多くてひどい有様だ。

踏みたくはないが、

絶対に避けては通れない。

 最後はまた広くて立派な車道に出て、

楽に歩いて12時40分、駐車地。

薮がほとんどなく意外な山だった。

次回は秋にHiromiを連れて、

「奔別越」まで行ってみよう。

 

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2021.7.5 『坊主山』(168m)  雨ニモマケズ草にも負けず・・・

 月曜日の朝『継立山』から下山し、

一旦駐車地に戻って、

藪漕ぎで濡れた衣服を着替えようと思ったが、

また今にも降りだしそうな空を見上げ、

「どうせ濡れるなら」と、

そのまま歩いて『坊主山』に向かった。

「ポンアノロ川」に架かる橋を渡り、

舗装された農道を少し歩き、

対面の古い作業道跡に入った。

この作業道は伐採のために造られたようだが、

今は荒れて車両の走行は不可能だ。

そしてここも雑草が伸びて、

すごいことになっていた。  

      

伐採斜面が何面か広がっており、

それを利用して高度を稼ぎ、

藪漕ぎで伐採斜面をつなぐ。

ここも5月にひとりで登ったのだが、

そのときは下草の背が低く、

快適に歩けたものを、

今回は雑草の背が高く、

それが濡れているものだから、

気持ち悪くてしょうがない。

途中で雨が強く降りだし、

中止して戻ることにした。

そして駐車地に向かって歩き出すと、

また小降りになり、

「やっぱり行くべ!」。

 伐採地のフキは私の背丈を超えた。

これは気持ち悪いどころではないので、

フキのないところを選んで登る。

背後には山間部の田園風景と、

その向こうに夕張の『冷水山』と、

そのとなりに『鳩ノ巣山』が見えている。

穏やかで平和な風景だ。

いかにも「里山」と言った感じだ。

そして周りは名も知らぬ花が咲き乱れる。

可憐な高山植物もいいが、

こうして人知れず咲く、

控えめな花たちもいい。

Hiromiは見かけによらず、

花が好きなのでウキウキだ。

 伐採地を3面藪でつなぎ、

針葉樹林に入った。

ここは薮が薄い。

針葉樹林の斜面を詰めて、

二等三角点「坊主山」

そばのトドマツに新しい山頂標識が付けられていた。

前回はなかったものだ。

しかし、トドマツの幹に、

5本の木ネジを埋め込んで、

固定するのはいかがなものか?

なんだかトドマツが気の毒に思えてしまった。

 下山は作業道を利用できないものかと、

最初の伐採面を下りきってみたが、

それは意味がなく、

更に濃い藪漕ぎで伐採面をつなぐことになってしまった。

その頃雨が強くなり、

結局ずぶ濡れで駐車地へ。

雨の中では後片付けもままならない。

それをなんとか済ませて帰途に着く。

そこでHiromiが言った、

「ああ、今日も楽しかったなあ・・・」

この一言で全てが報われる。

そして夕方いつものように反省会!

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2021.7.5 『継立山』(つぎたてやま・175m)  雨の時は近くの里山へ

 先週末の土曜日、Hiromiが土曜出勤をし、

その代休が昨日(月曜)だった。

ところが天気予報は雨!

ウィークデーだから、

久しぶりに登山道のある山に登ってみようか、

と考えていたが、

あっさり中止して近くの里山へ。

5月に一人で登ってみた、

栗山町継立の『継立山』に登ることにした。

私が就学前まで暮らしていた地区だ。

このとき雨は止んでいたが、

またいつ降り出すかわからない。

この時期は雨具を着用しても、

汗をかいて体が濡れる。

であるなら雨に濡れる覚悟で登る。

従って短い行程の山を選ぶ。

 『継立山』の北側を走る農道より、

「ポンアノロ川」に架かる、

小さな橋を渡って畑の小道に入った。

そして麦畑横の空き地に駐車させていただいた。

前回もそうだったが、

そこに土地の所有者がいるなら許可を得るが、

橋を渡ったところにある家は、

もう人が住んでいない。

 麦畑に沿って伸びる農道を上がっていく。

5月には緑色の穂をもたげた麦が、

既に黄金色に染まり、

なんとも美しい光景を見せてくれている。

周囲はエゾシカの防護柵が張り巡らさているので、

一箇所それが倒れているところから畑を出た。

すると雑草がすごい勢いで伸びており、

それをかき分けて進むのが気持ち悪い。

雨は小雨程度で降ったり止んだりだ。

わずかな距離の雑草をかき分けると、

広い伐採地に出て、

ここからの風景がなかなかいい。

目指すのはたかだか175mほどのピークではあるが、

その標高には似合わない、

素晴らしい景色を楽しめる。

そして背後にはこの後登る予定の、

『坊主山』が鎮座する。

麦畑の黄色と針葉樹の濃い緑とのコントラストがいい。

また西から南方面には、

南空知の一大穀倉地帯が広がっている。

そんな広々とした風景を楽しんだ後は、

濃い笹藪に突入だ。

これがまたけっこうなノルマを強いられる。

密度の濃い笹の根元に倒木が散在し、

それに足を取られて一度転倒した。

それでも距離にして50mほどか。

四等三角点「継立山」

私の原風景の中の一座だ。

 下山はまた濃い笹をかき分けて、

広く素晴らしい風景の伐採地に戻った。

今度は北に見える、

『坊主山』に向かって下っていく。

そして一旦駐車地に戻った。

 

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2021.7.4 『安平道』(266m)  再び地震崩壊の巣へ足を踏み入れる

 

 昨日の日曜日は安平町早来瑞穂地区から、

「安平道」に登ってきた。

今回はKasaneが参加のため、

Kasaneに胆振東部地震の凄まじさを、

実際に見せてやりたかった。

 日曜の朝9時に「瑞穂ダム」で合流することとし、

私が途中でHiromiを拾い、

少し早めに現地に行ってみると、

Kasaneは既に到着していた。

到着時刻を尋ねると、

その1時間も前に着いていたとのこと。

だったらラインを入れてくれればよかったのにぃ・・・

しかしそこはKasaneのdocomoにとって、

残念ながら圏外だった。

それから2kmちょっと移動して、

「ハビウ林道」入口を駐車地とした。

準備をする中でKasaneに、

「ヘルメットが必要だぞ」と言うと、

「ハイ、持ってきます!」

また、長靴を履いていたKasaneに。

「長靴より登山靴の方が有利だぞと言うと、

「私は長靴で大丈夫です」

これらのことがのちのち・・・

 9時05分、スタート。

まっすぐに伸びる林道を歩く。

エゾシカの防護ゲートを越えて、

しばらく進むと林道分岐となり、

右が「ハビウ林道」、

そして左がこれから足を踏み入れる、

「ハビウ支線林道」だ。

ここから「ハビウ支線林道」を進み、

「安平道」に到達した後、

「ハビウ林道」を下って、

周遊するルートとする。

このルートは今年のGWに、

Hiromiと二人で歩き、

そこに繰り広げられる震災の凄まじさに圧倒された。

それで自然を相手に仕事をしているKasaneに、

ぜひ見せてやりたいと思っていた。

そしてKasaneも「ぜひ!」ということになった。

 「ハビウ林道」にはチェーンゲートが設置されているが、

「ハビウ支線林道」にはそれがない。

しかしこの林道にゲートなぞ必要ない。

間もなく林道が消滅するのだから・・・

 「ハビウ支線林道」は、

分岐から1kmも歩かないうちに、

その姿を消してしまう。

そこで各自にヘルメット着用を促す。

ところがここでKasane、

「あっ、忘れた!」

わざわざ一声かけて指示したのに・・・

ここからは地震崩落の巣窟となり、

林道は原形を全く留めていない。

崩落してズルズルと崩れる斜面をトラバースしながら、

時折現れる林道跡をつないで行く。

ここでKasaneの長靴が、

トラバースと崩れ落ちる斜面の登行に、

ひどく手こずることとなった。

そんなことははじめから目に見えているから、

長靴ではなく登山靴、

と言ってやったのだが。

KasaneもHiromiと同じく、

人の意見を聞かないところがある。

これは頑固なA型の特徴だろう。

その後のKasaneはひどく苦労した。

時にはトラバースを避けて、

一人で笹の尾根筋を歩くこともあった。

今回のことで学び、

TPOにかなった装備で挑むことを期待する。

 ほとんどが崩壊、消失した林道は、

わずかに残った部分と、

崩落した斜面のトラバースを繰り返し、

凄まじい風景を我々の目に焼き付ける。

これらの風景を前回も目にしているのだが、

また新鮮な感覚で見入ってしまう。

本当にすごい風景の連続だ。

そしてCo.190で分岐が現れ、

既に修復工事を終えた林道に合流した。

ここからは平坦で天国のような歩行となる。

そこでKasaneが言った、

「私こんな無骨な道が好きなんですよねえ」

意味が今ひとつ飲み込めない。

 平坦で平和な林道を、

約1.5km歩いて笹薮に入った。

笹はそこそこ濃いが丈は低く、

歩行に全く問題なし。

短い距離の藪漕ぎで、

12時05分、三等三角点「安平道」

この三角点に立つのはこれが3度目だ。

ちょうど昼時となったので、

林道に下りて昼食とした。

この日の昼食は私が作った、

ポテトサラダサンドイッチを二人にふるまった。

 空腹を満たしたあとは、

広く快適な「ハビウ林道」を下る。

前半の崩壊林道と比較すると、

まるで天と地との開きがある快適さだ。

そんな林道を楽しくしゃべりながら下る。

Hiromiが印象に残る山の話しを、

興味津々のKasaneにしてやっていた。

楽しい林道歩きは、

「ハビウ支線林道」との合流点を過ぎ、

エゾシカ防護扉を越えて、

13時30分、駐車地へ。

お疲れ様でした!

Kasaneはよほど楽しかったのだろう。

自らの予定を確認し、

早くも次回の同行登山を約して、

遠路の帰途に着いた。

そして私とHiromiは一泊の準備をしていたものの、

この夜半から翌日にかけての雨予報に、

一旦帰宅することにした。

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2021.7.2 『二股山』(605m)  駐車地からいきなり急登!

 金曜の朝は「ハイランド富良野」のそばで目覚めた。

いつになくよく眠れた感じだ。

歳をとってくると、

よく眠れない車中泊がおっくうになってしまった。

 この日はどこにでもありがちな名前の、

『二股山』に登ってみた。

国道452号線の「三段の滝」から、

三笠方面に2kmちょっと走ると、

「惣顔真布川」に架かる「深山橋」が現れる。

その橋のたもと左手に、

広い空き地があって駐車できる。

予定では「惣顔真布川」に沿って伸びる林道から、

「右惣沢川」に沿う林道に乗り替え、

南東方向から頂上に伸びる尾根を利用して登ることにしていた。

ところがこの朝駐車地に着くと、

目の前の細尾根の薮が薄い。

であるなら最短で登ってやろう、

ということにした。

この山は南から西にかけての等高線が混んで、

どこも登下降がきつそうだ。

 7時40分、目の前の細尾根に取り付いた。

するとすぐ足元に太いボルトとワイヤーが現れ、

何かを強力に固定していることを伺わせる。

そこで周りを見渡すと、

それは雪崩防止の金属製柵だった。

それが何箇所も固定されていた。

思えばこの冬この辺りで雪崩が発生し、

国道452号線が塞がれて、

しばらく通行止めとなったことがあった。

 

 細尾根は間もなく広い斜面に吸い込まれた。

強固に縛り付けられたピンテが何箇所かあったが、

ほんの麓でのみ見受けられるものだった。

ここからしばらくは、

尾根と言うより広く傾斜のきつい、

急斜面を登ることになる。

これが本当に急で、

転倒したならピッケルで、

滑落停止動作をしなければならないのでは、

と思えるところがあった。

そんな急斜面で170mの標高を稼ぐと、

顕著な尾根筋となった。

ほぼ北に向かって尾根上を歩く。

右手の傾斜はそうでもないが、

左手はスッパリと切れ落ちている。

そして藪は薄く快適に歩を進められる。

このルート中のほぼ中間点に、

地形図上に表記された「520m標高点」があるが、

それには全く気付かずに越えていた。

暑い日だったが、

尾根上は風通しが良く、

心地よい空気に包まれている。

時折木の間越しに、

芦別南部の山々や、

西には『美唄山』が見えていた。

楽しい尾根歩きを経て、

9時20分、『二股山』(三等三角点:二股山1)

足元がすっきりしたピークなのだが、

そこには標石が二つ並んでいた。

明らかに新旧の差がある。

しかしどうして二つあるのか、

ということを調べてみよう、

などという考えはない。

それがO型で大ざっぱな私。

三角点を求めて歩いているが、

そこに意味だとか、

点名の由来だとかということには、

全く興味がなく、

ただ登り歩ければいい。

そういう細々としたことは、

そのうちKasaneが教えてくれるだろう。

 下山は同ルートを下り、

急斜面で付けたピンテを回収した。

そして10時40分、駐車地。

麓に下るとやはり暑い。

時間はまだ早かったが、

もう暑い中は嫌なので、

迷わず帰途に着いた。

そして帰宅して女房に言われた。

「やっぱり帰ってくると思った」

実は二泊の予定で出かけ、

一泊で帰宅したのだ。

「俺の家なんだから帰ってきたっていいべやあ!」

なんか、だんだん女房に邪魔扱いされるようになった気が・・・

 

 

 

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2021.7.1 『川向』(かわむこう・285m)  詰めは気持ち悪い廃道!

 『天狗山』から駐車地に戻り、

15時ちょうど、

そのまま「天狗山林道」の隣りの林道に入った。

今回この山は予定していなかったのだが、

この日残された時間から、

ちょうどよい行程と判断した。

「天狗山林道」は左股、

そしてこちらは右股になる。

林道名はおそらく「川向林道」だろう。

 はじめは直線的ですっきりしたこの林道は、

既に廃道となっており、

1kmも進まぬうちに、

雑草が林道を覆いだした。

そんな雑草越しに下界の田園風景が見える。

更に歩を進めて行くと、

前方に明らかに目指す、

「川向」と思われるピークが見えてきた。

と同時に林道全体が雑草に隠された。

あとは草を漕いで行くことになるのだが、

これがまた大変で、

フキの海やら笹の海!

もう気持ちが悪くて仕方ない。

やめようと思うのだが、

「なんとか三角点へ」と欲が出る。

そしてCo.250で林道を離れ、

斜面に取り付いた。

するとそこは林道よりは少しましな薮だった。

それに若干だが高度を上げていくと、

薮が薄くなっていく。

16時ちょうど、三等三角点「川向」

実はこの時点では到達した三角点の等級が不明だった。

下調べの中にこのピークは入っていなかった。

『天狗山』に登っている間に、

この三角点にも登ってみることにした。

そして三角点標石を目にし、

四等だろうと思っていたのが、

その大きさから三等だと知って驚いた。

 おまけのような「川向」を後にし、

再び林道に下って、

気持ち悪い雑草と笹をかき分けて戻る。

秋の雨具を着用する時期なら平気だろう、

と思いながら。

 16時50分、駐車地。

気持ち悪い林道の詰めだったが、

まあ総じて言えば、

この山もなかなか面白かった。

 この後は「ハイランド富良野」まで走って入浴。

そしてそのすぐそばで車中泊とした。

クーラーボックスでキンキンに冷やしておいた、

「のどごし生」を流し込んで・・・

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2021.7.1 『天狗山』(芦別・433m)  ピークは標石防護の頑強な笹

 『焼山』(589m)を下山して、

頼城、上芦別経由で野花南へと移動した。

そして道々芦別~富良野線に入り、

1.5kmほど走ったところで、

「新落辺橋」手前を左折。

一山越えた辺りで右折して農道に入った。

これを1kmも走らないうちに、

林道分岐が現れ、

左に「天狗山林道」の表示版があった。

ここを駐車地として、

13時20分、徒歩でスタート。

200mも歩くと林道ゲートが現れたが、

このときは開放されていた。

但し伐採作業中のため、

「立ち入り禁止」と書かれていた。

ゲートから林道が直進方向と、

左手方向に分かれており、

伐採作業は直進方向の奥で、

私が進みたいのは左手の林道だったので「ラッキーっ!」

 予定ではこの林道を歩いて高度を稼ぎ、

最も藪の距離が短い地点で、

ピークを目指すつもりだった。

ところが林道傍らの樹林の中を覗いてみると、

「あれぇ、薮が薄いじゃないの~」

それで即樹林に入って、

斜度のきつい斜面に取り付いた。

ピッケルを車に忘れたことを悔やむくらい、

標高差約100mのきつい急登だ。

斜面は広いのでピンテを付け、

最短時間で下れるようにする。

そしてこれをなんとか踏ん張り、

Co.340まで高度を上げると、

ストンと傾斜が落ちて、尾根上も藪は薄く、

邪魔になるものがほとんどない。

広くてそこが400mほどの高度があるとは思えない、

妙な錯覚を覚える。

その広い尾根を直進していくと、

三角点ピークの直前で、

突然凄まじい笹薮となった。

太く高く強靭な笹が三角点標石を守り、

そこに近付こうとする者を、

頑強に拒んでいるようだ。

しかしこちらとしても、

二等三角点の標石をなんとしてもおがみたい。

そして深い笹の中で、

14時20分、二等三角点「天狗山」発見!

見つけられて「ホッ・・・」。

どうしてまたピークの周辺だけが、

ひどい笹薮なんだろうね?

周囲を見渡すとその部分だけ、

樹木が切れて日当たりが良くなっていた。

笹を刈ってやりたいが、

日の長い今なら時間的にもう一座狙える。

急ぎ下山を開始し、

ピンテを回収して、

15時ちょうど駐車地。

これもいい山だったねえ。

 

尚、北海道の「天狗」と名がつく山に関しては、

こちらのブログをご覧下さい。

「北海道天狗めぐり」

 

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