先日のこと。
突然教室の玄関が開いて、中に入ってこられたお母さんが「ちょっと説明を聞きたいんですけど」と仰いました。
中に招き入れてお子さんの今の様子などを聞きながら塾の説明をしていましたが、そのときの印象では、どうやらそのお子さん、行動に少しばかり問題があるようで、かいつまんでいえばトラブルメーカー的要素が少なからずある様子。
それでも何でも、この時点で勉強しようという意欲さえあるのなら、私たちがそれを拒む理由はありませんので、そういう気持ちで話を続けておりましたが、そのうち、先方の期待といいますか、塾へのご要望の中に、勉強以外の要素、たとえば塾主導で彼の悩みを聞きだしてその相談に乗ってやったり(必ずしも勉強お面だけでなく)、或いは友達が少ない彼のために、塾の主導で友達を作ってやってほしいといったようなものまで含まれていることが分かりました。
申し訳ないとは思いますが、そこまでくると、これはもう学習塾としての本分とはかけ離れたものと言わねばならず、時間的或いは能力的な点からいえば出来ないことではありませんが、そうすることで「塾の本分」を求めてやってきている他の多くの生徒達の利益と相反してしまうことも多々起こり得ると思い、目下このお申し出を受けるか否か、慎重に検討しております。
個人的には見てあげたいのはやまやまですが…。