一通りの解説を行った後で問題を解かせて理解度を測るとき、じっくり時間をかけて(焦らせないため)解かせる時と、時間を厳しく制限して解かせる時があります。
前者は、確実な知識武装を図るためのやり方ですが、後者は「パーキンソンの法則」を応用した「実戦を意識した」テクニカル的なやり方です。
「パーキンソンの法則」とは何でしょうか?
それは、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」ということです。
簡単に言えば何かをするに当たって、ヒトは黙っていると時間を目いっぱい使ってしまうということです。
ですから、これをさせないように生徒達に「今から10分」などといって制限を課して問題を解かせるわけですが、或る程度以上の学力がある場合、この方法はかなり有効です。
これに加えて、周囲に数人配置してライバル関係のようなものをそこに演出してやれば、彼らの意識は更に高まって、懸命に問題を解いてくれます。
ACSアカデミーは基本は個別指導ですが、時にはこうした工夫を組合した授業を挟んで、彼らの集中を高めるなどの変化球も投げたりします。
こうした時の彼らのビビッドな対応は、完全な個別指導では(勿論年がら年中集団授業をしている場合も)ちょっと見られないのではないかと、そんな乾燥を持つくらい、実に生き生きとしているんですよ。 たまには保護者の方にお見せしたいくらいです。