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橋下も在特会も同じ穴のムジナだ

2014年10月22日 22時53分38秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を
橋下徹・大阪市長が桜井誠「在特会」会長と激突


 橋下徹大阪市長とヘイトスピーチが問題になっている「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の「意見交換会」が10月20日、大阪市役所で行われた。
 意見交換という名とは裏腹に、面談は「あんたが言い出したことやろ」「あんたじゃねえだろ」など、冒頭から怒号が飛び交う展開となった。「うるせえ」「なんだよ」などと声を荒げた末、桜井氏(注:在特会会長)が立ち上がり、橋下市長に詰め寄ったため、SPらが制止する場面もあった。
 議論はその後、しばらく続いたが、ほとんどかみ合わないまま。ついにはお互いに罵倒しあう展開になり、橋下市長が終了を告げて立ち去った。当初30分程度が予定されていた意見交換は、10分足らずで終わった。
 二人の面談の模様は、ニコニコ生放送で生中継されたが、視聴者からは「大の大人同士が恥ずかしいな」「口げんかか」など、批判的なコメントが投稿された。(以上、弁護士ドットコムの記事より)

 長くなりますが、その「意見交換会」でのやり取り全文を下記に引用しました。但し、こんな「子ども同士の喧嘩」をそのまま転載しても見苦しいだけなので、私が適当に段落分けして、小見出しと、要約も必要に応じて付けました。

●「あんたが言い出したことやろ」(桜井)⇒橋下の挑発にまんまと乗る桜井

橋下市長:先に言ってもらったらいいんじゃないですか。
桜井氏:そうですか、まずね、色々と言いたいこともあるんですけれども、ヘイトスピーチについてお伺いできます?
橋下市長:僕の意見を聞くんじゃなくて・・・。
桜井氏:いや、あんたが言い出したことやろ。
橋下市長:あんたじゃねえだろ

●「民族とか国籍を一括りにしてレッテル張るな」(橋下)⇒これは橋下の言う通り

桜井氏:おまえでいいのか、じゃあ? あのね、まずあなたが、ヘイトスピーチうんぬんて言い出したことでしょ。
橋下市長:大阪で、そういう発言はもうやめろと言ってるんだ!
桜井氏:どういう発言なのかって聞いてんだよ!
橋下市長:民族とか国籍を一括りにして評価をするような、そういう発言はやめろと言ってるんだ。
桜井氏:朝鮮人を批判することがいけないって、あなたは言ってるわけ?

●「うるせえ。おまえ、おまえだよ」(橋下)⇒橋下の挑発戦術、更に本格化w

橋下市長:おまえな・・・。
桜井氏:おまえって言うなよ!
橋下市長:うるせえ。おまえ、おまえだよ
桜井氏:なんだよそれ・・・。

(桜井氏、立ち上がり橋下市長に詰め寄る。SPらが駆け寄り、桜井氏を制止した)

●「勘違いするなよ、おまえ」(橋下)

桜井氏:それでも男かよ、こうやって守られやがって。
橋下市長:座れ。勘違いするなよ、おまえ。
桜井氏:そちらこそ、勘違いしないでもらえるか。
橋下市長:おまえな、勘違いするなよ。

●「君は公僕だろ?」(桜井)

桜井氏:君は公僕だろ?
橋下市長:公僕がなんだよ。
桜井氏:公の僕(しもべ)であって・・・。
橋下市長:おまえみたいのは許せねえって言ってんだよ!
桜井氏:だったらやってみろよ、男だったら一対一で! なんだよ、後ろの警備は? 人に命、守ってもらわなきゃ、なんにもできないんだったら、最初から言うなよ!

●「おまえ、国会議員に言え」(橋下)⇒そもそも橋下の方から議論を持ちかけたのでは?

橋下市長:大阪で、おまえなあ、そういう発言はやめろ。
桜井氏:どういう発言なんだって聞いて、答えられないだろ、君?
橋下市長:おまえ、国会議員に言え。
桜井氏:は?
橋下市長:おまえの主張は国会議員に言えっていってるんだよ。
桜井氏:あんたの友達の国会議員に言ってるよ。
橋下市長:言えよ。
桜井氏:おう、言ってるよ
橋下市長:どんどん言え。
桜井氏:それで終わりじゃねえか、話は。

●「参政権を持ってない在日韓国人の人に言ってもしょうがねえだろ」(橋下)⇒これも橋下の言う通り

橋下市長:参政権を持ってない、在日韓国人の人に言ってもしょうがねえだろ。
桜井氏:その参政権を求めてるだろ彼らは・・・。
橋下市長:強いものに言えよ。
桜井氏:言ってるだろうよ。
橋下市長:もっと弱い者いじめばかりするんじゃなくって。
桜井氏:じゃあ、いったいどう弱い者いじめをしたか教えてくれるか?

●「民主主義なんだから選挙やって訴えろよ」(橋下)⇒単なる多数決だけではただの「数の横暴」、そんなものは民主主義でも何でもないと思うが

橋下市長:国会議員に言え、政府に言え、東京に行って来い。で、統一地方選挙あるだろ? 立候補しろ。
桜井氏:君ね、なんで私を呼んだんだ、そしたら?
橋下市長:民主主義・・・おまえがな・・・。
桜井氏:(手元の資料を見ながら)記者会見のあんたの発言、全部ここに抜き出してるけど、最初におまえが呼んでるだろうよ。
橋下市長:民主主義なんだから、選挙やって訴えろよ。
桜井氏:それで、いつも逃げてるだろ
橋下市長:くだらねえ。そんな政治団体か何か知らねえけどな、そんなしょうもないことやるんじゃなくて、今度の統一地方選挙でおまえ訴えたらいいじゃないか。
桜井氏:わたし、政治に興味ないので。

「特別永住制度に文句あるんだったら国会議員に言え」(橋下)⇒「同じ穴のムジナ」の証明その1

橋下市長:だから、そういう在日の特別永住制度とか、そういうことに文句があるんだったら、それを作った国会議員に言えって言ってるんだよ
桜井氏:言ってるんだよ。そして何よりもね、特別永住制度なくしたらどうなるかわかるだろ・・・。
橋下市長:だから、国会議員にいえ。
桜井氏:言ってるって言ってるんだよ。

「最高裁でまだ可能性もあるから断定はできないけど」(橋下)⇒「同じ穴のムジナ」の証明その2

橋下市長:ルール違反をやってる特定個人がいるんだったら、刑事告発しろ。民族をまとめて、国籍をまとめて、それに対して、評価を下したり、ああいう下劣な発言はやめろ。
桜井氏:どういう下劣な発言なんだって聞いてる。
橋下市長:裁判所で認定されてる事実だ。
桜井氏:俺が言ったのかよ
橋下市長:まだ、1審、2審だから、最高裁でまだ可能性もあるから、まだ断定はできないけど。おまえ、そういう主張があるんだったら、ちゃんと、政治家に言うか、それか立候補して訴えろよ。

●「7月に言った事と9月に言った事が全然違う」(桜井)⇒逆襲に転じる桜井wその1

桜井氏:なるほど、君は政治家じゃないんだね?
橋下市長:訴えろよ。
桜井氏:いや、君は政治家じゃないんだろ?
橋下市長:おれは大阪市長。
桜井氏:その大阪市長が、何の権限があってヘイトスピーチがどうのこうのって言ってるの? これ、7月の君の記者会見たよ。自分が相手をするから来いと、こう言ってるんだよ? しかも、9月になんて言ってるよ。「僕に簡単に会えると思うな」とかね。ふざけたこと言うな。頭おかしいのか君は。7月に言ったことと、9月に言ったことと全然違うだろ。政治家に言えって言うから、あんたにも言ってるだろ。
橋下市長:国会議員に言えって言ってるんだよ。

●「特定個人に言え」(橋下)

桜井氏:そして何よりもね、特別永住制度をなくすために・・・。
橋下市長:市役所の前で言ってもいいけど、韓国人や朝鮮人を一括りにして、それに対してああだこうだ言うなっつってんだ、大阪では。
桜井氏:日本人を一括りにして、誹謗中傷をやるから、叩き返しているだけだろうよ。おまえも日本人の代表だったら少しくらい言えよ、韓国人に。
橋下市長:特定個人が誰なのか、特定個人をちゃんと指摘しろよ。
桜井氏:朴槿惠(パク・クネ)でもいいよ。君が言ってやれよ。
橋下市長:それで、刑事告発でもなんでもやれよ、民主主義のルールに基づいて。

●「おまえ、何か勘違いしてるんじゃないのか?」(橋下)、「一地方の首長ごときでふざけたこと言うなよ」(桜井)

桜井氏:こちらも民主主義にルールに基づいてデモ行進やってる・・・。
橋下市長:おまえ、何か勘違いしてるんじゃないのか?
桜井氏:何を?
橋下市長:おまえ、自分で世の中変えられる力あると勘違いしてるんじゃないか?
桜井氏:そりゃ、あんただろうよ。たかが、一地方の首長ごときでふざけたこと言うなよ。
橋下市長:だったら、おまえ立候補して当選してみろよ。
桜井氏:政治にまったく興味ないんでね。政治家っていうのは、この世でもっとも醜悪な人種だと思ってるんでね。
橋下市長:当選してから言え。

●「政治には興味がない」(桜井)、「だったら政治活動するな」(橋下)⇒橋下も負けてはいないw

桜井氏:悪いけど、政治に興味がない人間が言ったってしょうがないだろ。
橋下市長:そしたら、いちいち政治的活動するな!
桜井氏:政治を信じてない人間が政治に出るのは、なによりも冒涜行為だろ!違うか?

●「これは選挙の話じゃなくてヘイトスピーチじゃなかったのか!」(桜井)⇒逆襲に転じる桜井wその2

橋下市長:世の中を変えるのは、そんな簡単じゃないの。
桜井氏:わかってるよ。君を見てればよくわかるよ。
橋下市長:統一地方選挙をやって、ちゃんと訴えて・・・。
桜井氏:これは選挙の話じゃなくてヘイトスピーチじゃなかったのか!
橋下市長:支持されるかどうか・・・。
桜井氏:話をそらすなよ!

「慰安婦活用」発言の橋下が「慰安婦は売春婦」の桜井を「差別主義者」とw⇒目くそ鼻くそ

橋下市長:おまえみたいな差別主義者は大阪にはいらない。
桜井氏:誰が差別主義者だよ?
橋下市長:おまえだよ。
桜井氏:なんで差別主義者なんだ、教えてくれるか?
橋下市長:民族を一括りにしてしゃべるなって言ってるんだ。
桜井氏:ということは、韓国人はみんな差別主義者か?
橋下市長:ルール違反があるんだったら特定個人をしろよ・・・。
桜井氏:どうなんだ! 韓国人がみんな差別主義者か答えろよ?
橋下市長:お前だよ、差別主義者は。
桜井氏:おまえ、どうして、そうやって話をそらすわけ?
橋下市長:もうやめろって。もうわかってんだろ? 自分で。
桜井氏:それはあんただろ。自分で言ってるの、めちゃくちゃじゃないか。

●「普通にやれ」(橋下)、「普通にやってるじゃないか」(桜井)

橋下市長:とにかく、大阪では、おまえみたいな活動はいらないから。ちゃんと政治的な主張と、通常の表現の自由に収まるような主張に変えろと言ってるんだ
桜井氏:おまえね、こないだ、在特会がおとなしくなったとかなんとか言ってただろ? ああいうデモしか、われわれやったことないんだよ。それ以外のデモで、あんたが言う、ヘイトがどうのこうのっていうデモがあるんだったら、日付言ってくれるか?
橋下市長:だから、普通にやれ。
桜井氏:普通にやってるんだよ。
橋下市長:表現の自由の範囲内で、普通にやれ。
桜井氏:だから、それをあんた、確認したって言ったじゃんか。
橋下市長:だから、民族を一括りにして言うな。朝鮮人は出ていけとか、ゴミはゴミ箱、朝鮮人は半島に帰れとか、そういう、下らないことはやめろ。
桜井氏:それ、いったい何が悪いわけ?

●「朝鮮人殺せ」ヘイトスピーチの一体どこが「民主主義」なのか?⇒桜井の主張も橋下と同様に支離滅裂w

橋下市長:特別永住者の制度がおかしいんだったら、ここがおかしい。ここをこうしろ。これはおかしんじゃないかと、そういことを言え。
桜井氏:朝鮮人は朝鮮半島に帰れっていうのはひとつの意見だろうよ!
橋下市長:やめろと。民族を一括りにするのは。
桜井氏:おまえ、民主主義否定するのやめろよ。言論の自由を否定するのやめろよ。あんた民主制の下で選挙で受かったんとちがうんかい?民主制否定するんだったら辞めてから言えよ。

●「飛田新地に帰れ」(桜井)

橋下市長:選挙出てからやれよ。
桜井氏:飛田新地帰れよ。
橋下市長:選挙出てからやれよ。
桜井氏:選挙に興味がないって言ってる。あんたたちみたいな権力欲ばっかりじゃないんだよ、人間は。日本を少しでも良くしたいと願う。あるいは、日本に対して冒涜行為を働く、暴言を働くような人間がいたら、怒って当たり前と違うか?

●「もう終わりにしようか」「大阪市役所から出ていけ」(橋下)

橋下市長:勘違いするなよ、おまえ。いい加減にしろ。(振り向いて)もう終わりにしましょうか?
桜井氏:帰れ、さっさと。
橋下市長:おまえ、ここ大阪市役所だぞ? おまえが帰れ。
桜井氏:お前が呼んだんだぞ? だから、外でやれっつったろ!
橋下市長:帰れ、帰れ。

(会場から、生活保護の問題に触れるように要求する、やじが飛んだ)

●「市役所から出ていけ」「飛田新地へ帰れ」で意見交換終了w

橋下市長:帰れ。
桜井氏:生活保護の問題は・・・。
橋下市長:施設管理権は大阪市長にありますから、帰れ(席を立つ)
桜井氏:みっともないったらありゃしねえな、この男は。言い逃げかよ。さよなら、弱虫の橋下君。二度と会うことはないと思うけど、さっさと帰れ。飛田新地に帰れー! はい、終わり。

 以上、かくして橋下徹・大阪市長と桜井誠・「在特会」会長の「意見交換会」は、わずか8分たらずのぶざまな「子供の喧嘩」で終りました。

 さて、「子供の喧嘩」の一部始終を紹介した為に前置きが長くなってしまいましたが、ここからようやく本論に入ります。
 朝鮮人差別を煽る「在特会」が「目くそ」なのはもはや明らかですが、それと派手な喧嘩を演じた橋下市長もなぜ「鼻くそ」「同じ穴のムジナ」なのか?その理由については、私の過去のブログ記事「ならぬものはならぬのです。」の、次のくだりに書かれています。以下、繰り返しになりますが、再びこちらに引用します。

>そもそも彼ら(注:在特会)が廃止を求めている「在日特権」とは何か。日本政府は、かつて植民地として支配してきた朝鮮・韓国・台湾人に対して、終戦までは一方的に「日本人」とみなし、しかも「二等国民」として差別しておきながら、戦後は講和条約発効と共に、これまた一方的に「日本国籍」を剥奪しました。その結果、在日朝鮮・韓国人や在日台湾人は一瞬にして「どこの国の人間でもない」状態にされ、無権利状態に追いやられました。そこで「流石にこれでは拙(まず)い」という事で、これらの人々については、他の在日外国人とは別枠で「特別永住者」としての資格が認められるようになったのです。その資格を「在日特権」と攻撃しているのです。(以上、当該ブログ記事より)

 この「在特会」が廃止を求めている「在日特権」なるものが、先の「子供の喧嘩」の中でも出てきた「特別永住制度」なのです。
 実は欧米諸国にも似たような制度はあります。例えば、元イギリスの植民地だったインドやケニア等の人々も、英国内への入国や就職・定住に際して、他の外国人にはない便宜が与えられ、英国内を自由に行き来できます。国籍についても、英国籍かインド等の国籍のどちらを選ぶかも自由に選択できます。
 ところが日本では、1952年にサンフランシスコ講和条約で独立を回復した際に、在日朝鮮人等がそれまで保持していた日本国籍を、通り一遍の法律だけで一方的に剥奪し、それに代わる国籍選択の自由も与えませんでした。当時の日本は韓国とも国交がありませんでしたから。1965年になってようやく韓国とは国交が回復しましたが、1971年には逆に台湾と国交断絶してしまいます。そして北朝鮮とは今でも国交がありません。

 「それでは幾ら何でもあんまりだ」という事で、ようやく定められた入管特例法に基づく「特別永住制度」に対して、「在特会」は「特権」だと喚き散らしているのです。しかし、今まで人間扱いされてこなかった旧植民地の人々が、ようやく「半人前扱い」される所まで来た事が、果たして「特権」と言えるでしょうか。これは「植民地主義の負の遺産」でこそあれ、「特権」とはとても言えないでしょう。
 それに対して橋下は、前述の「子供の喧嘩」で国会議員だけにその責任を転嫁し、喧嘩が終わったら早速、「在特会」と歩調を合わすかのように、「特別永住制度については見直しが必要だ」と言っています(NEWSポストセブン朝日新聞参照)。確かに見直しは必要でしょう。しかし、その見直しは、在日朝鮮人等も人間扱いする方向でなければならないはずです。果たして今の橋下にその自覚があるでしょうか。今までの彼の言動から察すると、私は多分ないと思います。(⇒「同じ穴のムジナ」の証明その1)

 これについてもそうです。

>それは、今回の京都地裁判決の発端となった2009年12月の「在特会」による朝鮮学校襲撃事件についても言える事です。戦後も学校教育法の枠外に置かれ、在日朝鮮人の寄付によって運営されてきた朝鮮学校は、校舎を用意するだけで手一杯で、グラウンドを買う資金なぞ持てませんでした。左上の写真でも分かるように、校舎の間に挟まれた猫の額ほどの空地しか確保できませんでした。だから、京都市も経過措置として、学校の前にある児童公園のグラウンドを、右上写真のように運動場として体育の授業や朝礼に使用する事を認めてきたのです。勿論、朝鮮学校の方でも地域と共存を図る為に、住民とは何度も話し合いを持ってきました。そこに「在特会」が突然横やりを入れて来て、「グラウンドを日本人に返せ」と難癖を付けて来たのが、記事冒頭に掲げた動画です。(同上、当該ブログ記事より)

 「朝鮮学校なぞ学校じゃない、ぶっ壊せ」「朝鮮人はスパイの子」「舐めとったらアカンぞ!」「キムチくさい」「お前らは黙って隅っこ歩いとればいいんじゃ!」「おおっ、喧嘩やるんか、やったろうやないか」・・・これがその動画の内容です。たとえ、北朝鮮拉致問題があったとしても、こんなヘイトスピーチ(差別扇動)が許されて良いはずはありません。

 ところが橋下は、その京都地裁判決に対して、「最高裁でまだ可能性もあるから断定はできないけど」と二股をかけるような主張に終始し、自分も政治家でありながら「国会議員に言え」と言い逃れに終始しています。これでは桜井ならずとも、「逃げた」と言われても仕方ありません。(⇒「同じ穴のムジナ」の証明その2)

 ヘイトスピーチ(差別扇動)は、「見苦しい」「うるさい」「日本人の誇りを傷つける」「オリンピック開催の邪魔になる」「日本に外国人観光客が寄り付かなくなる」からダメなのではありません。そんなものはあくまで結果論です。それ以前に「人権侵害」だからダメなのです。そうでなければ「隠れてやれば良い」という事にしかなりません。
 それを橋下・大阪市長も舛添・東京都知事も、「下劣だ」「オリンピック開催」云々の理由でしか批判してません。しかも今回の橋下に至っては、「国会議員に言え」とか「最高裁ではまだ確定していないが」とか「普通に表現の自由の範囲内で行え」とか、責任回避や様子見や程度問題の議論に終始するばかり。「差別は国政でも地方政治でも認められない」「在日特権なぞまやかしだ」と何故きっぱりと言えないのか。
 橋下市長も安倍首相も、「在特会」のヘイトスピーチを表向きは批判していますが、その批判の仕方はせいぜい「見苦しい」止まりです。そして実際には、「在特会」のデモの常連だったり、彼らからずっと選挙で応援してもらっていた「維新の会」や自民党の政治家がわんさかいます。しかも、歴史認識や政治問題では「在特会」と全く立場に立っている。これを「同じ穴のムジナ」と言わずして、一体何と言うのでしょうか。


「在日特権」の虚構 : ネット空間が生み出したヘイト・スピーチ
クリエーター情報なし
河出書房新社

コメント (4)
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