私が署名サイトのチェンジオルグに立ち上げたレジ袋有料化反対キャンペーンの署名数が思うように伸びません。6日前にキャンペーンを立ち上げてから、今も一桁台の署名数に止まっています。(左上写真)
そもそも、私が何故このキャンペーンを立ち上げたのか?その理由をお話しします。7月1日にレジ袋が全面有料化された後、まず私が困ったのは、レジ袋をゴミ袋に流用出来なくなった事でした。
使い回し出来るエコバッグは1個あれば事足りますが、その都度捨てるゴミ袋は、レジ袋が供給されなくなると、もうお手上げです。そこで、新たにゴミ袋を買ったものの、スーパーで売っているゴミ袋はどれも大容量。一人暮らしのワンルームに置けるのは、せいぜい1枚までです。1枚しか置けないので、ゴミの分別も出来ません。
これでは、レジ袋がゴミ袋に置き換わっただけではないか?プラスチックゴミの削減には全然ならないではないか?しかも、今まで無料だったレジ袋が、有料のゴミ袋にすり替わり、消費税増税と同じ事になってしまった。これはもう新手の庶民イジメではないか?
そう思った私は、いつも買い物するスーパーのお客様苦情カードに、その旨を書いて投函しました。それに対して、店から返って来た回答は「確かに、お客様の仰る通りだが、国が決めた事なので従わざるを得ない」と言う物でした。(右上写真)
冗談じゃありません。そんな事言い出せば、国から「お前、死ね」と言われたら、私は死ななければならないのか?戦時中の特攻隊員みたいに。
店の回答に反発した私は、ますますレジ袋有料化反対の意志を強めました。私の書いたレジ袋有料化反対のブログ記事に、「いいね!」の賛同数が数多く集まったのも、それを促すきっかけになりました。
「よし、それならレジ袋有料化反対のネット署名を集めて、有料化を撤回させよう」と考えて、このキャンペーンを立ち上げました。
しかし、署名数は思うように伸びません。まだキャンペーンを立ち上げてから1週間しか経っていませんが、それでも署名数がたった一桁台では、お話になりません。
署名をしない方も、決して今のレジ袋有料化に賛成している訳ではないと思います。今さら反対しても仕方ないと言うのが、恐らく本音ではないかと思います。
それに加え、世の中には他にも一杯、反対の声を上げなければならない問題が山積しています。森友学園の文書改ざん、コロナ対策、水害被災者支援の遅れ、GoToキャンペーン反対、等々。それらの課題と比べたら、レジ袋有料化反対なぞ、取るに足らない問題ではないか?そう思っている方も少なくないと思います。
しかし、私に言わせれば、レジ袋有料化もGoToキャンペーンも、本質的には皆んな同じ問題です。一時は流行が収まったかのように思えたコロナ感染症も、実は緊急事態宣言で外出が一時的に抑えられていたからに過ぎません。外出規制が解除された途端に、再び感染が広まる兆しがはっきりして来ました。そんな時に、GoToキャンペーンで、旅行代を半額値引きしてクーポンまで付けて、一体どうするのですか?
コロナで売り上げが激減した観光地や旅行業者を救済する為に、GoToキャンペーンを始めたという事ですが、それで人の動きが広がった結果、コロナ感染も広まってしまったら、元の木阿弥ではないですか。それでも「国の決めた事だから仕方ない」と諦めるのですか?
レジ袋の有料化も、それと同じではないですか。レジ袋だけ幾ら有料化しても、レジ袋がゴミ袋に置き換わっただけで、決してプラスチックゴミ削減には結び付かない。GoToキャンペーンも、コロナ感染が収束しない下では、感染を地方に広める事にしかならない。それが分かっているにも関わらず、「国の決めた事だから従わなければならない」のでしょうか?
それでは奴隷と同じです。幾ら民主的な法律が出来て制度が整えられても、それを運用する国民が奴隷根性に侵されていては、独裁国家と同じです。
確かに、レジ袋有料化は、森友文書改ざんやコロナ対策、GoToキャンペーンの問題と比べたら、小さな問題かも知れません。しかし、その小さな問題すら是正出来なくて、どうして大きな問題を是正出来るでしょうか?そういう意味では、レジ袋有料化もその他の問題も、本質的には皆んな同じです。是非、レジ袋有料化反対の署名と拡散にご協力をお願いします。
かと。
ちなみに、レジ袋有料化から半月程経ても、当方には特段、不便・不都合はないです。
私の職場にも、そんな一人暮らしの自炊者が何人かいるので、それらの人たちに、レジ袋有料化にどう対応しているか聞いてみました。すると、大半の人は、「今まで貯めたレジ袋のストックを取り崩して使っている」との事でした。中には、ストックが切れるのを見越して、「3回に1回は、敢えてエコバッグを使わず、有料のレジ袋を買うようにしている」という人もいました。その中で、一人の女性が、「読み終えた新聞をレジ袋代わりに使っている。新聞紙なら何枚もあるので、ゴミの分別も可能だ」と仰っていたのが印象に残っています。
でも、私は新聞なんて購読していないからなあ。そもそも、「レジ袋のストックが切れたらもうお終い」では、何ら根本的な解決にはならないと思います。
中には、「有料と言っても、1枚たかだか3円や5円だけなのに、何故そんなに過剰反応するのか?」という意見もありました。
確かに私自身も、今から思えば、いささか過剰反応だったかも知れないと反省しています。幾ら一人暮らしの自炊者にしわ寄せが行っているとしても、そんな事例は他にも幾らでもあります。例えば、独身者には配偶者控除がないので、それも「独身差別」と言えなくもない。「そんな事まで論っていたら、もうキリがない」と、私自身も思います。
しかし、その一方で、レジ袋有料化によってプラスチックゴミが削減されるならまだしも、「どう考えても削減効果はほとんどない」と、当のスーパーの店員や経営者も言っているのに、「何故そんな下らない政策を、国の方針だからという理由だけで、押し付けられなければならないのか?」という反発が、どうしても払拭出来ないのです。
特に、私の勤め先自体が、スーパーの物流センター業務を請け負っている請負企業で、スーパーには頭が上がらず、理不尽な命令でも従わざるを得ないのを、今までずっと観て来たので、余計にそう感じるのかも知れません。
でも、それでも敢えて言わせてもらうと、「たった3円、それでも3円」です。(尚、この有料化されたレジ袋の代金自体も、スーパーやコンビニによってまちまちです。3円の所もあれば5円の所もあり、中には今まで通り無料の所もあります)
消費税が最初に導入された時も「たった3%」でした。それが、やがて5%から8%になり、今や10%です。1万円買い物すれば、そのうちの千円も消費税に取られるようになりました。社会保障にはそのうちの16%しか使われず、残りの84%が法人税減税などに化けてしまっていると言うのに。
だから、筋論から言えば、本当は消費税増税にも同じように反対しなければならないのですが、消費税は間接税なので、税金を取られている感じがしません。本当は購入額の1割も取られているにも関わらず。
ところが、レジ袋有料化は、少なくとも私にとっては、それが明らかに目に見える形で、不利益として示される事になりました。現実にそういう不公平があるのに、それを分かった上で、「それでも国のやる事だから仕方ない」で済ますのは、ただの「奴隷根性」だと思います。「自分は関係ないから黙って見過ごす」と言うのも、ただの「エゴ」だと思います。
以上、感情を極力抑えて書いたつもりですが、最後はどうしても少しきつい言い回しになってしまいました。お気を悪くされたら、申し訳ありません。
貴ブログ開設時から実は愛読しておりました。
また、「毒オトナ」という言葉を貴ブログで取り扱ってくださって実に嬉しく思っています。
さて、私は今回のレジ袋有料化はよかったと思っています。
その最大の理由は「レジ袋を辞退しても店員さんが渡してくる」ことが無くなったことです。
こちらが「レジ袋は要りません」と申してもレジ袋を取り出してくる店員さんのなんと多かったことか…
で、「要らないといったはずなんですけれど」と言うと結局捨てられる…
私のブログでも詳しくつづりました。
大変心苦しいかと存じますがご理解くださるとありがたいです。