水光熱費込みで家賃4万5千円の3畳ホテル暮らしから、光熱費別でも一応風呂、トイレ付き家賃2万6千円余の5畳ワンルームに引越して早1か月が過ぎました(参照記事)。そこで、引越す前と後で、どれだけ固定費を圧縮できたのか検証してみました。
まず引越す準備をする前の昨年12月で見ると、主な物だけでも、これだけ支出がありました。
家賃4.5万、食費3万、医療費2万、交通費(PiTaPa)1.2万、携帯・ネット代1.3万、個人年金保険料(生保2社)1.7万円、実家の固定資産税1.4万(年4回支払い)、社員食堂食券代0.8万。合計15万9千円。手取りの月収が16万円余なので、いつも家計は赤字で、預金を取り崩していました。
その中で、当時住んでいた西成・あいりん地区のホテルの近くで、賃料1万9千円の事故物件が売りに出されている事を偶然知りました。賃料以外の共益費や水道代まで含めても2万6千余です。事故物件と言っても自殺や他殺ではなく自然死です。エレベーターのないビルの5階部屋ですが、最上階の角部屋で、キッチンも冷蔵庫もユニットバスもエアコンも付いています。但し、エアコンについては、冷暖房完備ではなく冷房専用のウインドファンでしたが。ホテルや駅からも近いので簡単に引越しが出来ます。それまでより安い家賃で、より充実した設備の物件に移り住む事が出来るのですから、私にとっては願ったりかなったりです。即決で引越す事にしました。
引越は2月1日にしました。それまで住んでいたホテルの家賃は、最後の1週間だけ1万3千円の週払いにしてもらいました。引越しは職場の同僚に手伝ってもらいました。引越し先の家賃は最初の月だけタダで、2か月目の家賃から前払いで払わなければなりません。それ以外にも初期費用が要ります。住宅保険料や賃貸保証料、鍵交換代、仲介手数料合わせて8万3千円余の初期費用を1月中に賃貸業者に払いました。
引越してからも最低限の家具や家電を買いそろえなければなりません。特に私は、それまでホテル住まいだったので、それらを全て1から買いそろえなければなりませんでした。寝具セットやテレビ、ストーブ、電子レンジ、カーペットなど含めて3万3千円ほど使いました。
最後のホテル家賃1万3千円+初期費用8万3千円+家具・家電類3万3千円の合計12万9千円。実際は端数も含めて13万円もの臨時の出費が加わり、2月の家計は8万7千円もの大赤字となりました。
勿論、この大赤字は引越しに伴う設備投資なので、もとより覚悟の上です。問題は2月以降に、どれだけ家計の支出を圧縮できるかです。当初の予測では、3月以降の固定費は家賃、公共料金(光熱費、通信費)、交通費の支払いだけとなるので、ひょっとしたら家計の黒字化も夢ではないと、いささか楽観的な予測を立てていました。
ところが実際は、1万2千円ほどの赤字で終わってしまいました。最後の最後に油断したようです。しかし、赤字と言っても、それまでの大赤字と比べたら雲泥の差です。1日当たりに直せば、もう後わずか300円ぐらいの節約で済みます。そこで一計を案じました。
まず、主な買い物先をイズミヤから業務スーパーに変更しました。イズミヤは他のスーパーと比べても、物の値段が高いですから。他のスーパーでは100円ぐらいで売っている惣菜のパックも、イズミヤでは200円前後します。2個買えば惣菜のパックだけでもう400円です。それにお米やみそ汁、お茶まで買えば、1食だけでも500円以上します。それでは外食とそう変わりません。
勿論、高くても美味しかったら文句はありません。朝食用のパンぐらいは美味しいものを食べたいです。安くてもまずいパンを買うぐらいなら、少々高くても美味しいパンを買いたい。「安かろう悪かろう」では何もならない。だから、あいりん地区のスーパー玉出では絶対に買わず、今までイズミヤを利用してきました。
しかし、多少なりともこだわりのある朝食用のパンならいざ知らず、どこで買っても大差ない惣菜のパックなら、安いに越したことはありません。たとえ100円、200円の違いでも、毎日続けばそれなりの金額になります。そこで、仕事帰りや休みの日に、少し遠いですが、業務スーパーで惣菜やパンを買う事にしました。鯖缶が87円、アンパンが58円と、非常に安いですから(イズミヤでは両方とも98円)。
但し、業務スーパーはイズミヤよりも遠くにあるので、買い物の手間もバカになりません。知らず知らずのうちに、計画的に献立を考えて買い物をするようになりました。せっかく、まとめて買っても、腐らせてしまっては何もなりませんから。1週間の献立表をマグネットボードに書いて冷蔵庫に貼り付けるようにしました。
そして、それまではスーパーで買っていたパック米も、宅配で1か月分をまとめて買うようにしました。その宅配業者は、私が休みの日・水曜日は配達も休みなので、休みの前々日までに注文して、前日の夜に家で受け取る事にしました。マルエーと言う業者の宅配米ですが、値段が安くて味も良く重宝しています。宅配米の容器も、食べた後はお皿として使えるので助かっています。
気が付いたら、ほとんど外食しなくなっていました。外食だけでなく、弁当もほとんど買わなくなっていました。この調子では、4月こそ本当に家計の黒字化を達成できるかも知れません。但し、ただ節約するだけでは、唯のドケチで終わってしまいます。唯のドケチ、欲ボケで終わるだけの人生では余りにも詰まらないです。生活の質の向上が伴わなければ意味がありません。
単なるドケチではなく、清貧を愛するミニマリストとしての生き方こそ、私の理想です。強欲でも貧乏でもない、本当の意味での「健康で文化的な最低限度の生活」。少なくとも、「長い物に巻かれろ」で出世や保身に憂き身をやつすだけの社畜や毒親、自分たちさえ儲かれば「後は野となれ山となれ」のカジノ推進・拝金資本主義者、国民には偉そうに道徳や愛国心を説きながら、己は国政私物化で私腹を肥やすだけの安倍や、欲ボケで顔もひん曲がってしまった麻生のような人間にだけは、私は絶対になりたくない。