次の入居先が決まりました。新しい入居先は大阪市住之江区内の洋室6畳、キッチン3畳の1Kマンションです。
家賃は賃料27,000円、共益費5,500円、水道代2,200円の合計34,700円です。今の家賃よりも約8,000円高くなりますが、居住環境、周辺環境は全然違います。まず、小さいながらもバルコニーがあり、洗濯機も置ける点が決定的に違います。それに、クローゼット(今までの様な棚状ではなく扉も付いた本格的なやつ)や下駄箱も付いていて、マンションの前には駐輪スペースもあります。
8月18日には、今の西成区の物件から新しい住之江区の物件に引っ越します。それまでに引っ越しの手配、初期費用の払い込み、住民票取得、家賃引き落とし手続き、今までのマンションの退去立会、電気・ガスの開・閉栓と、やる事が山の様にあります。コインランドリーも同じ建屋の中にあるので、洗濯機を購入するまでは、取り敢えずはコインランドリーで凌ごうと思っています。これでやっと南京虫の害から解放されます。
実は、結核だけでなく南京虫も、あいりん地区では昔から被害が多発していました。それも外国人観光客が押し寄せる遥か以前から。「今の日本には南京虫なんていない」というマンション管理会社の言い分は、こと西成については誤りなのです。
西成あいりん地区でホテルや中国人経営の居酒屋が続々とオープンしているのは、元々スラム街で地価が安いからに過ぎません。あいりんシェルターや結核の無料診療所、特掃(高齢者特別清掃事業)なども、野宿者やそれを支援する人達が運動の中で勝ち取って来たものであり、行政の方から積極的に行なったものではありません。
それを何を今頃になって、さも「私達は住民の味方です」みたいな顔して、「人情の街」とか「来ればだいたい、何とかなる」とか言って、「新今宮ワンダーランド」の便乗観光キャンペーンしているのか。
ここで、同じ西成の南京虫被害について報じながら、視点が全く対照的な二つの記事を紹介しておきます。前者は生活保護問題と絡め、住環境の貧困を人権問題と捉えているのに対し、後者は暗に外国人が南京虫を連れてきたと、まるで外国人排斥を煽るような内容に終始しています。人権問題の観点は全くありません。
ところが、世間の人は、そんな西成あいりん地区の実情なぞ知る由もない。だから「今時、日本には南京虫なぞいない。外から連れて来る奴が悪い」と言う事にされてしまうのです。当初は私もマンション管理会社からそう言われても全然反論出来ませんでした。無知ほど恐ろしいものはありません。
こんな劣悪な住環境を放置しておいて、何が「人情の街」か、ふざけるな!本当に新今宮や西成あいりん地区が「人情の街」なら、オリンピックや観光キャンペーンよりも、結核や南京虫の駆除、今住んでいる生活環境の整備に力を注げよ、と言いたいです。
再び私の引っ越しの話に戻ります。今まで住んでいた部屋の中にあった衣類は全てホテルに移しました。これから順次、洗濯の済んだ衣類や冬服も含め、全ての衣類をホテルの乾燥機で煮沸消毒する事にします。ホテルの乾燥機は、あいりん地区のコインランドリーの乾燥機よりも高性能です。地区の乾燥機は乾燥が済んでも衣類の一部が熱を帯びるだけですが、ホテルのそれは衣類全体が素手では持てない程の熱を帯びます。もし仮に部屋の南京虫が衣類に引っ付いて来ていたとしても、これで死滅させる事が出来ます。
問題は家電製品です。南京虫が入り込むのは衣類や布団類だけではありません。家電製品も熱を帯びるので、南京虫の格好の住処となります。モジュラージャックやコンセントの穴の隙間にも普通に入り込みます。しかも、家電製品は殺虫剤で消毒する事も、乾燥機で煮沸する事も出来ません。さて、どうしたものか。
取り敢えずは、少しでも南京虫が移り住まない様に、衣類と家電製品を部屋からホテルに移動する事にします。もし最悪、南京虫がホテルで見つかったとしても、まだホテルにいる間は従業員に清掃、駆除の助けを借りる事が出来ます。しかし、一旦、新居に持ち込んでしまったら、今度は私が自腹で清掃業者を呼んで駆除しなければならなくなります。
しかし、幾ら一人暮らしで荷物が少ないと言っても、まだこれだけの荷物が部屋に残っています。このうち、スノコやカラーボックスは粗大ゴミとして出し、書籍は近所の本屋で古本として買い取ってもらうつもりですが、残りを一体どうするか?
南京虫防除の観点から、引っ越しの荷物は最小限に止め、出来る限り処分するつもりでいます。職場の同僚や近所のブログ読者の方へ。もし、この下の写真の中で、欲しい物があるなら、無償で譲渡するので早めに連絡下さい。