ここまで酷いとは思わなかった。統一教会と政治家の癒着。
既に50年代に東京の岸信介(安倍晋三の祖父)の私邸の隣に統一教会の本部が引越して来て、60年代にはその私邸に本部を設置。右翼の児玉誉士夫や競艇王の笹川良一を介して政治団体の「国際勝共連合」を結成。勝共日本支部のトップに岸と笹川が収まり。80年代には120名もの勝共系国会議員を擁するまでに。
確かに、当時の住宅地図には岸信介邸の隣に「全国高校連合原理研究会」の文字が。原理研究会(略称:原理研)は統一教会の下部組織。「聖書を学ぼう」と学生を誘い、聖書とは全く異なる「原理講論」(統一教会の経典)で洗脳。
しかも、国によって教える内容が全然違う。日本では、冷戦期には「勝共連合」(共産主義打倒が目標)、最近では「家庭連合」(家族制度の復活が目標)を標榜しながら、本場の韓国では「日本は韓国の陰部。エバの日本がアダムの韓国に献金で植民地支配の罪滅ぼしを」と説く。霊感商法の被害者も大半は日本人。
ここまで統一教会の実態が明るみに出ながら、マスコミの追及はいまだ及び腰。コロナ・熱中症・豪雨のニュースでお茶を濁すばかり。岸信介の孫で防衛相の岸信夫も「選挙手伝って貰って何が悪い」と開き直り。
こんな岸の子どもの安倍晋三を、子飼いのネトウヨに逆恨みされて殺されたからと言う理由だけで、国葬にするとは。もう「ふざけるな!」と言いたい。
それが、
ここに来て、テレビもようやく統一教会のニュースを取り上げ始めた。昨日の「ミヤネ屋」でも統一教会が自民党だけでなく旧民主党にも票を流して二股かけていたと報道。民放は忖度よりも視聴率優先なのが今回はプラスに作用。逆にNHKは最近まで統一教会の名すら明かさなかった。もはやNHKは公共放送ではなく国営の御用放送だ。
もとより私はテレビ自体余り観ないが、それでも、どちらかと言えば、民放番組よりはまだNHKの方を観る事が多い。仕事の関係で朝4時過ぎには起きなければならないのだが、その時間だと民放はまだテレビショッピングの番組しかない。5時を過ぎると民放もニュースを流し始めるが、そのニュースも、どちらかと言うと芸能ニュースが主体だ。忙しい朝にそんなもの観ている暇なぞない。それならまだ天気予報が充実しているNHKの方がマシだ…。それぐらいの感じで観ていた。
それでも、最近のNHKは、安倍殺害のニュースを報じる際も、容疑者の母親が統一教会信者だった事を報じ始めた後も、ずっと「某宗教団体」としか報じなかった。安倍が統一教会と親しい間柄である事なぞ、識者の間では、もはや公然の秘密だったにも関わらず。その余りの忖度(そんたく)ぶり、権力迎合ぶりに嫌気が差して、上記の短文をツイッターでつぶやき、今日の昼休みには職場仲間と所長のラインにも流した。
そうしたら、昼過ぎに、わざわざ所長の方から私の所にやって来て、「その通りだ!」と。「昨夜9時のNHKニュースも、最初に取り上げたのは秋葉原無差別殺傷事件被告の死刑執行のニュースだった。確かにそれも大事かも知れないが、今はそれよりも統一教会の事を取り上げるべきだろう。
秋葉原事件は過去の話だが、統一教会は今も事態が進行している話題なのだから。それなのに、統一教会の事は全然取り上げず、過去の事件の事を今頃取り上げて何になる?目くらましにしかならないじゃないか。本当はそれが狙いなんだろう!」と。
その時、私が作業していたのは、物流センター内でも端っこの方にある作業場だ。そこでドーリー(台車)を片付けていたら、わざわざ所長がそれを言いに来たのだ。
確かに、私と所長は、同じ鉄道趣味者で、政治的立場も共に「反自民」なので、統一教会の話題についてもラインでやり取りする中ではあったが。それでも、管理職の所長が、一介のバイトに、それを言う為だけに、広いセンター内を歩いて、わざわざやって来るとは。今の日本の政治状況に対しては、所長も、よっぽど腹に据えかねるものがあったのだろうと感じた。
それにしても。自民党やネトウヨは、何かと言えば「ロシアガー(中国ガー、北朝鮮ガー)日本を狙っている」と喚くが、そんなに国の事が心配なら、なぜこの統一教会と政治家の癒着を心配しないのか?防衛相も国家公安委員長も、統一教会に手玉に取られていた事が次々と明るみに出て来たのに。その「取られ方」たるや、もうロシアや中国の比ではないだろう。このままでは、マイナンバーなどの個人情報も、統一教会に全て筒抜けとなる。それでも平気のだろうか?
ここまで外国のカルトに好き放題されて、なぜまだ黙っているのか?「たとえ、相手が反社会集団のカルトだろうと、安倍のやる事には何でも従う」と言うのでは、もはや安倍の単なる「操り人形」でしかない。
(注)タイトル名を標記のものに変更しました。(7月31日編集済)
NHK、おかしいですよね。
今月中旬の「ニュースウォッチ9」なんか当の統一教会系媒体に寄稿を多数している「片田珠美」を出演させて今回の実行犯について「ゆがんだ特権意識」だなんだといって「犯人個人の資質」に封じ込めようとしていました。(その後出ていた「真山仁」も)
私のブログ最新記事もこのことを綴りました。
「自己責任≒自業自得」もそうですが、本当にニッポン社会は「個人」に封じ込めて「自分は関係ない」という態度をとるのがあまりにも悲しすぎます。