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統一教会隠しの国葬なぞ許さない

2022年07月25日 21時11分00秒 | 統一教会と安倍国葬の是非を問う

7月23日のMBS(毎日放送)「報道特集」で、統一教会の元信者にインタビューしていた。その方は母親も信者の、いわゆる「2世信者」だ。母親の勧めで2度、統一教会の合同結婚式に参加して、韓国人と結婚。ところが相手の韓国人は禄でもない奴ばかりだった。無職のDV常習者だったり経歴詐称者だったり。

おまけに合同結婚式の費用も、日本人は1回参加するごとに140万円も出さなければならなかったのに対し、韓国人はわずか14万円で済んだとの事だった。その理由を尋ねたら「日本は従軍慰安婦の問題で韓国に迷惑かけたから、その罪滅ぼしだ」と。破産者が出ているのも日本人信者のみ。自民党や右翼・保守派は、何かと言えば「愛国者」気取りで、事あるごとに「韓国人」や「従軍慰安婦」を叩くが、実際はかくの如し。選挙で統一教会から票を回してもらわなければ当選もおぼつかないのに。自分の都合の良い時だけ「愛国者」ぶって。
 

 
これは決して他人事ではない。現に私の親父も統一教会系の婚活業者に危うく引っ掛かる所だった。今は家庭連合に改称したので統一教会と気付かなかったのだ。兄貴の機転で危うく難を逃れる事が出来たが。もし気付かなければ私も統一教会の餌食になっていたかも知れない。
 
統一教会は、過去に何度も霊感商法や信者拉致・監禁事件で社会問題を引き起こして来た。その為に、近年は信者獲得もままならなくなっていた。その統一教会に助け舟を出したのが第二次安倍政権の下村博文・元文科相だ。こいつが2015年に「統一教会」(世界基督教統一神霊協会)から「家庭連合」(世界平和統一家庭連合)への改称を認めてしまったのだ。その為に、あれだけ社会問題を引き起こしながら、今も統一教会は家庭連合の変名で堂々と活動出来るのだ。
 
私も学生時代に一度、統一教会に付け回された事がある。自宅最寄駅の駅前で女の子が宗教に関するアンケートを取っていたので、アンケートに答えるふりをしながら相手の様子を伺った。そして最後に「俺は無神論者だ。貧困も差別も資本主義の搾取によるものなのに、それを精神論、根性論にすり替えて。宗教なんてアヘンだ。俺はそんなもの信じない。あんた、統一教会だろう!」と言ってやった。
 
そうしたら相手は、「統一教会とは違います!何でそんな事聞くんですか?」と非常にうろたえていた。まあ、私としては今の「ブラック企業批判」ぐらいのつもりで言ったと思う。しかし、当時は「ブラック企業」なんて言葉はなかったし、私も若かったので、つい若気の至りで、大上段に「資本主義批判」をやらかしてしまったのだ。でも、その程度のやり取りなら、お互い言いたい事を言い合って、それで済む話だ。
 
ところが、その女の子は、何を根に持ったのか知らないが、こっそり私の後を付けていた。そうして、私の自宅を突き止め、翌日自宅に押し掛けて来たのだ。多分、私の「資本主義批判」を真に受けて、「アカ→サタン」と認定されたのだろう。さすがにこれには私も動転した。後で地域の知り合いに聞いたら、このアンケートも統一教会が一般サークルを装い行なっているものだった。
 
 
番組では統一教会と自民党との関係についても詳しく報じていた。統一教会は1954年に韓国で誕生した新興宗教だ。「先祖の悪い因縁を取る」という名目で、信者に高額の壺や印鑑、聖書などを購入させ、伝道と称して街頭販売に駆り出す。しかも、その因縁は個人だけにとどまらない。「キリスト亡き後、教祖の文鮮明がその跡を継ぎ、世界を救う」として、全世界を「善」と「悪」に分断。中ソや北朝鮮などの共産主義国や、朝鮮を植民地にした日本を「サタン(悪魔)の国」、欧米などの西側諸国や韓国を「メシア(救世主)の国」と規定。「サタンの国」は罪滅ぼしの為に「メシアの国」に貢がなければならないーと唱える。
 
統一教会の教義の中で、反共産主義という点では、確かに自民党とも利害は一致する。しかし、韓国(メシアの国)中心史観の教えについては、日本の自民党とは全く相容れないはずだ。ところが、統一教会は、後者の韓国中心史観については巧妙に隠し、反共産主義を全面に押し出して、自民党に取り入って来た。選挙事務所のスタッフや議員秘書として潜り込み、信者の票を流す形で。
 
統一教会の政治活動を担うのが「国際勝共連合」だ。系列団体の一つだが、単なる「反共」ではなく「勝共」(共産主義に打ち勝つ)を標榜している点に注意。つまり「共産主義者の抹殺」を宣言しているのだ。そう言えば、安倍も自分に反対する有権者を指差し「こんな人達に負ける訳にはいかない」と言っていた。首相でありながら国民の一部を露骨に敵視。「勝共」と同じ発想で、もはやナチスと何ら変わらない。
 
 
自民党からすれば、統一教会ほど有難い存在はない。何しろ無償で選挙応援してくれるのだから。政治資金規正法にも抵触しない形で。立憲民主党や共産党に対する鉄砲玉として。公明党や創価学会の力だけでは当選出来ない議員や、公明党などが表立っては支援出来ないようなゴリゴリの保守派議員は、もう統一教会なしではやっていけないようになっていた。
 
だから、過去にあれだけ社会問題を引き起こした宗教カルトでありながら、今も統一教会は「家庭連合」の変名で、宗教法人として堂々と活動出来るのだ。もうここまで来れば、自民党も「単なるお付き合い」では済まない。もう統一教会とは「持ちつ持たれつ」の「ズブズブの関係」になってしまっている。
 
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しかし、それでもまだ疑問は残る。安倍を殺害した山上容疑者の母親も、家族の不幸を機に統一教会に入信。今まで1億円以上も献金させられ破産。折角取り返した5千万円もまた懲りずに献金。今も教会の洗脳から解脱出来ていない。山上は母親によって人生をムチャクチャにされたようなものだ。
 
それでも、山上はもう未成年ではない。40歳過ぎの大の大人だ。母親とは違い、統一教会の信仰にも染まらずに済んだ。そして今や母親と別居して一人暮らし。普通なら、こんな自分の人生をムチャクチャにした母親なぞ、さっさと「毒親」認定して離縁してもよさそうなものだ。
 
こんな事言うと、「実の親と離縁しろとは何と冷淡な」と思われるかも知れない。しかし、相手は最強最悪の宗教カルトなのだ。もはや山上個人や家族の力だけでどうこう出来る相手ではない。さっさと離縁すれば、少なくとも自分の人生を棒に振らずに済んだ。安倍も山上に殺されずに済んだ。ところが山上も、「毒親」と「共依存」の関係にあったから離縁出来なかったのだ。
 
「共依存」の一番分かりやすい例が依存症の親子だ。いくら親がアルコール依存症やギャンブル依存症を患っていても、妻や子どもが親を憐れんで酒や金を恵んでやらなければ、依存症にはならない。妻や子どもは、親が暴れ泣き叫ぶので、仕方なく酒や金を恵んでいるのだろう。しかし、そこで心を鬼にして、酒や金を渡さないようにしなければ、親の依存症は絶対に治らない。それで、たとえ離縁する事になっても。「毒親」の連鎖を断ち切る為には、それぐらいの覚悟が必要なのだ。
 
親が統一教会にはまりさえしなければ、山上も安倍を殺さずに済んだ。山上も一介の安倍支持者として幸せな人生を送れたはずだ。実は山上も、昔は安倍を支持する典型的なネトウヨ(ネット右翼)だった。ところが自民・保守派が票と金欲しさに統一教会と長年癒着して来た為に、安倍は飼い犬の山上に手を噛まれてしまったのだ。その事については、私は何の同情も感じない。むしろ「因果応報。当然の報いだ」とすら思う。
 
 
安倍を始め、自民党の面々は、口を開けば「親孝行」や「道徳」「愛国心」の重要性を説く。しかし、こいつらが実際やっている事は何なのか?選挙で勝つ為には反社会集団の宗教カルトも平気で泳がす。その結果、親が霊感商法に騙され、家庭が崩壊しても知らん顔。こんな奴らに「親孝行」や「道徳」を語らせて良いのか?自分の利益のためには平気で国を売るような奴らに、「愛国」を語らせて良いのか?
 
その被害の甚大さたるや、もう森友・加計問題や「桜を見る会」の比ではない。もうこれ以上、統一教会の被害を拡大させてはいけない。その親玉の国葬なぞ絶対に認められない。

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1 コメント

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Unknown (ぶた猫ぶーにゃん)
2022-07-26 17:56:06
記事UPお疲れ様です。
毒親といえば、最近私は「田房永子」さんの著作にはまっています。
「母がしんどい」「しんどい母から逃げる」は毒親の正体を見破り、物理的精神的に親から「逃げる」方法を学べますし、「男社会がしんどい」は「男社会=私がブログ等で指摘している毒オトナ社会」のメカニズムが学べます。
それにしても山上容疑者もそうですが、どうして「男社会=毒オトナ社会」の住人であり続けようとするのでしょうね…
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