毎日体温をチェックしなければならなくなった。そこで「自宅には体温計なぞ無い」と言ったら事務所で測らせてもらえたが、安物の体温計で測定に時間がかかり、しかも使い回しで使用後に一々消毒しなければならない。仕方なく自腹で体温計買う事にした。
その体温計で朝起きた時に早速測ってみた。最初は1分位で「ピピピ」と終了音がして観たら35度台だった。こんなに低い平熱はあり得ないので再度測り直したら今度は10分経っても音がせず。もう待っておれず出したら36℃ジャスト。昔測った時は36.5℃位あった筈だが?こんなズサンな体温測定で新型肺炎なんか防げる訳ないw。
また、出勤時に自分の健康状態もチェック表に書かなければならなくなった。体温記入して幾つかの項目に〇×で答えるだけだが、個人別用紙が全部一つのファイルに綴じられタイムカードの前に置かれているので、自分の用紙を探すだけでも一苦労。日付別用紙にして皆そこに書く様にすれば混雑する事もないのに。
何故チェック表を日付別にせず個人別にしたのか?他の機器類管理表などは全て日付別になっているのに。「個人の記入漏れを防ぐ為だ」と言うが、元気で出勤さえしていたら別に1日ぐらい漏れがあっても良いじゃないか。逆に幾ら毎日記入しても感染は防げない。「ちゃんと管理していますよ」と言う企業のアリバイ工作だけの為の仕事なら、やらない方がマシだ。
会社の体温計も、昨日自腹で買った体温計も、普段36℃台の平熱が10分経っても35℃台でしか表示されない安物だ。それしか手に入らないし買えないのだから仕方がない。こんな精度の低い体温計で幾ら測っても気休めにしかならない。
スーパーでは品切れ続出。もはやマスクや消毒液だけに止まらない。長期保存できる商品全てが買い占め・投機の対象に。それもこれも首相がボンクラだからだ。あの中国ですら専門病院を僅か10日で完成させたと言うのに、安倍は体温計すらまともに支給できないのか!
後で調べたら35℃台の体温でも早朝なら別に心配いらない様だ。テルモ体温研究所のホームページによれば、 ①新陳代謝の衰えで年齢と共に体温は低下する。 ②夜は昼よりも約1℃低い。 ③体温標準値は36.5〜37.5℃。昔の水銀体温計では37℃が赤い数字で表示されていたので、それを0.1℃でも超えたらダメみたいに思っていた。
しかし、仕事柄朝が早いので早朝に検温しなければならないが、それでは深夜や早朝に測る事になり、正確な測定にならないのでは? 先日なぞ検温だけで10分も費やしてしまったので危うく遅刻するところだった。翌日はそれに懲りて早めに起きて測ったら、いつもより早く家を出る羽目になってしまったw。
①全てのドアノブを2時間毎にアルコール消毒。②トイレのハンドドライヤーは全面使用禁止。 これが今の職場の近況だ。では、そのドアノブの消毒を一体誰がするのか?忙しい我々にそんな暇はない。勤務先の物流センターにいる一次請負企業の社員か?はっきり言って、彼らは二次請負企業のバイトの我々にとっては、中間搾取の給料ピンハネ泥棒でしかないからイイ気味だが。
「外出自粛、人混み避けろ」と言いながら何故、最も濃厚接触の危険が高い会社に出勤させるのか?事務所の内勤なんてその最たる者だ。現時点で感染し自宅待機になっても休業補償が出るかどうか分からないが、出ても平均賃金の6割しか補償されず。これでは到底食べて行けない。更に重症化すればどうなる事か。
同じ人混みなのに、「休日も家でおれ、ライブにも行くな」と言いながら「仕事は休むな」とは。言ってる事が全く矛盾している。確かに物流がストップすれば我々の生活も成り立たなくなるが、じゃあ、その為に休まず仕事をしている我々は、国にとって一体何なのか?使い捨ての労働力と見なすだけなら、戦時中の特攻隊員と何ら変わらず。
安倍政権は新型コロナ危機を利用して緊急事態宣言発令や憲法改正に躍起になっているが、別にそんな事しなくても、既存の新型インフルエンザ等対策特別措置法をインフル以外の感染症にも適用すれば、直ぐにでも有効な対策が取れるのだ。
以下、新型インフル等対策特措法より引用する。
第一条 この法律は、国民の大部分が現在その免疫を獲得していないこと等から、新型インフルエンザ等が全国的かつ急速にまん延し、かつ、これにかかった場合の病状の程度が重篤となるおそれがあり、また、国民生活及び国民経済に重大な影響を及ぼすおそれがあることに鑑み、新型インフルエンザ等対策の実施に関する計画、新型インフルエンザ等の発生時における措置、新型インフルエンザ等緊急事態措置その他新型インフルエンザ等に関する事項について特別の措置を定めることにより、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号。以下「感染症法」という。)その他新型インフルエンザ等の発生の予防及びまん延の防止に関する法律と相まって、新型インフルエンザ等に対する対策の強化を図り、もって新型インフルエンザ等の発生時において国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的とする。
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一 新型インフルエンザ等 感染症法第六条第七項に規定する新型インフルエンザ等感染症及び同条第九項に規定する新感染症(全国的かつ急速なまん延のおそれのあるものに限る。)をいう。(以上、引用終わり)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一 新型インフルエンザ等 感染症法第六条第七項に規定する新型インフルエンザ等感染症及び同条第九項に規定する新感染症(全国的かつ急速なまん延のおそれのあるものに限る。)をいう。(以上、引用終わり)
上記の様に、新型インフルエンザだけでなく、「その他の新感染症」にも適用すると、ちゃんと書いてあるじゃないか。「全国的かつ急速なまん延のおそれのあるものに限る」との限定規定にも抵触しないはずだ。
新型インフル等特措法は、インフル以外の新しい感染症にも適用できる様になっている。ところが安倍は、「新型コロナは既に病原菌がはっきりしているので新たな感染症とは言えない」と屁理屈こねて、この法律を適用しようとはしない。以前には「未知の伝染病だ」「今後2週間以内に封じ込めなければならない」と言っていた癖に。今から新法制定していたら到底間に合わないじゃないか。
安倍は、さも新型コロナ対策で何かやっているかの様に取り繕っているが、その中身はチグハグな事ばかり。
①今年度予算にコロナ対策を1円も計上せず、全て追加費や予備費でお茶を濁そうとしている。
②クルーズ船を隔離しただけで、乗客を放置し続けて感染を逆に広めてしまった。
③政府のコロナ対策会議も最初は素人の寄せ集めで、後になりようやく専門家を入れる有様。安倍自身も会議には数分参加しただけ。
④学校を一斉休校させたが学童保育や保育園はそのまま。しかも保育園に「子ども同士を1メートル以上離して保育しろ」と無理難題吹っかけて。狭い保育園のどこにそんなスペースがある?これでは学童保育や保育園に「学校の人柱になれ」と言っている様なものだ。
⑤中国が武漢を封鎖してからも中国からの入国を規制せず、中国で流行が収まった今頃になってようやく渡航禁止措置に踏み切る。
⑥国内感染が広がってからも検査対象者を帰国者・接触者だけに限り、それ以外は症状が出ていても検査を渋る。髄膜炎を併発した山梨県の患者も、病院を二度もたらい回しにされた。
⑦台湾や香港では全員に検査を受けさせ生活支援金も成人には無条件に交付。それに引き換え安倍は少額融資でお茶を濁すのみ。
何故こんなチグハグな事ばかりやるのか?習近平の訪日を成功させないと自身の経歴に傷がつく。だから訪日延期が決まってから慌てて渡航禁止に踏み切ったのだ。また、新型インフル特措法は民主党政権時に制定された法律なので、それを適用すると民主党の手柄になってしまう。それが許せないのだ。
要は、どこまでも保身優先なのだ。だから、自己の権限拡大に直結する憲法改正や緊急事態条項にばかり執着し、肝心の国民の健康や財産・生命については無頓着なのだ。表向きの中国・韓国に対する強硬姿勢も、それを誤魔化す為の支持者向けのポーズに過ぎない。
安倍は、二言目には「悪夢の民主党政権」と言い、今の自民党がそれよりもマシであるかの様に取り繕っている。しかし、私に言わせれば、民主党政権も決して褒められた物では無かったが、それでも森友・加計・「桜を見る会」等で疑惑だらけの安倍政権と比べたら、まだ遥かにマシだった。
その疑惑だらけの安倍政権の、下らないプライドや保身のせいで、私はギリギリまで西成のホテルで中国人観光客と同居を強いられ、イベント自粛で子ども食堂も利用できなくなり、安物の体温計で形ばかりの検温に時間をとられ、企業のアリバイ工作に過ぎない健康チェックに振り回されるようになってしまったのだ。それでもあなたはまだ安倍コロナ政権を支持しますか?コロナ晋三と心中したいですか?