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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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空想版・自民党大逆転プロジェクト

2009年07月26日 17時43分38秒 | 未完の政権交代
 次の衆院選挙で、いよいよ自民党が政権の座を失う事が、ほぼ確実視されています。では、自民党に挽回のチャンスが全く無いかと言えば、やはり在ります。どんな物事にも100%確実という事はありませんから。但し、ここまで国民に見放された以上は、もはや尋常なやり方では無理です。ここは奇策に打って出るしかありません。
 奇策のポイントは、(1)兎に角世間の意表を突いて注目を集める、(2)大衆の心の中に潜むある種の「破壊衝動」を激しく揺さぶる、(3)それで野党のお株を完全に奪ってしまう、この三点に尽きます。かつての小泉郵政解散が正にそれでした。

 ここまで自民党が凋落したのも、偏に小泉構造改革以来の弱者切捨て政策に因るものです。それを天皇崇拝や愛国心を煽る事で誤魔化そうとした安倍政権も、前評判と実際とでは大違いで、ほとんど糞の役にも立たずに、最後には歴史の藻屑と消えていきました。その後の福田政権も同様で、その後の麻生・現政権に至っては、もはや言わずもがなで。
 もう、どうころんでも自民党の負けが確実なのですから、ここはもう、ダメ元で奇策に打って出るしか無い。それも、郵政解散の延長程度のものでは、一旦免疫を獲得してしまった国民には、もう殆ど効果薄です。もっと奇をてらい、世間の耳目を引き寄せ、尚且つ野党のお株を完全に奪うようなスローガンを掲げなければダメです。

 しかし、そんな事が、あの自民党に出来るのだろうか。それが在るのです。格差問題を正面に据えて、野党のお株を完全に奪い、自民党に主導権を取り戻せるやり方が。その為のマニフェストは唯一つ。「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」、これ一点で攻めて攻めて攻めまくるのです。
 今までは自民党は、散々天皇や愛国心や北朝鮮をダシにして、政権浮揚に利用してきました。それを揶揄する「愛国心はならず者の最後の墓場」という言葉もある位です。しかし、その効果も思った程ではないと分かった以上は、もうこれ以上、こんなアナクロなものに拘泥する必要はなくなりました。

 そもそも、本当に道徳やら愛国心やらが大切だと思っているのなら、高齢者を差別する後期高齢者医療制度や、日本の国土・農業・文化を根こそぎ破壊する輸入農産物の野放図な自由化なぞ、推進する筈が無いじゃないですか。それを平気で推進出来るという事は、自民党が今まで金科玉条の様に唱えてきた道徳やら愛国心というのは、実は自民党への支持を繋ぎ止める為だけの、只の「煙幕」にしか過ぎなかったからではないですか。
 だから、「市場原理主義から決別する」(7月21日、自民党両院議員懇での発言)と格好付けたその舌の根も乾かぬうちに、「高齢者なんてどうせ遊ぶ事も知らないのだから、死ぬまで働かせて税金貢がせろ」と言わんばかりの矛盾した事(同25日、日本青年会議所での挨拶)も、平気で言えるのです。そんな、人をまるでモノ扱いする様な発想こそが、正に市場原理主義(新自由主義)の考え方であるにも関わらず。

 要するに、この男にとっては、言葉なんてどうでも良いのです。その場その場で、適当な事を言っているだけなのですから。愛国心や道徳も、この男にとっては、それと全く同じです。役に立つときは散々利用し、御用済みになれば容赦なく切り捨てる。
 謂わば、天皇もそれと同じです。今日び、本当に天皇を崇拝している人なんて、一体何人いますか?若し本当に崇拝しているのなら、もっと祝日にみんな国旗を掲げる筈です。ところが、実際はそうなっていない。昨今言われる右傾化の風潮も、実は本心から天皇を崇拝しているのではなくて、派遣・フリーター・障害者・ホームレス・朝鮮人などの、自分よりも下と思っている人に、日頃の鬱憤をぶちまける為の口実として、天皇やら愛国心やら道徳やらを、持ち出してきているだけではないですか。ネットウヨクの投稿を見ていると、それが良く分かります。

 麻生なんかの自民党の政治家も、本音はもっと別の所にあります。天皇や愛国心が、それまで自分たちが思っていた程の効果が無いと分かった以上は、そんなものにいつまでも拘泥している理由はありません。
 そこで周囲に目を見渡せば、民主党も共産党も、天皇にはまるで及び腰。民主党なんて、自民党以上に天皇命のバカウヨから、そんなモノ要らないという左派や新自由主義者まで、ただ寄せ集めただけの政党だし、共産党も、遠い将来には天皇制廃止の国民投票も予定している様な事も一応綱領には書いてあるものの、最近は天皇については何も言わなくなりました。
 国民に至っては、天皇なんて意識している人間、一体何人居てます?国旗・国歌が大切だと思っている人も、「外国人も国旗・国歌を大事にしているのに、何故日本人だけが、いつまでも過去の戦争のイメージに囚われて、それらを忌避するのか」という批判の仕方しか、しないではないですか。あくまでも「過去の戦争のイメージに囚われる」事に批判的なのであって、別に天皇制に固執している訳ではありません。国民が抱いている天皇像というのは、あくまでも戦後の象徴天皇であって、過去の「万世一系神聖にして犯すべからず」の天皇ではないのです。戦後60年以上経った今の国民にとっては、天皇なんて空気の様なものであって、別に居ても居なくても構わないのです。

 しかし、これを財界目線で見れば、東京の一等地に広大な面積を擁する皇居は、再開発にうってつけです。外国のハゲタカ・ファンドなんて、それ以上に喉から手が出る程欲しがっています。その一方で、国民は意外と天皇なんてどうでも良いと思っています。右翼のテロが怖いから何も言わないだけで。にも関わらず、その国民に遠慮して、民主も共産も天皇には何も言いません。
 正に自民党にとっては、バッシングかますには、うってつけの存在ではないですか。元より、そういう弱いもの虐めは、自民党の得意中の得意とする所です。それは郵政解散でも十分証明済みです。マスコミも、社会の木鐸としてのジャーナリズムの本旨なぞ、とうに亡失して、事の本質は一切問わずに、視聴率稼ぎの為に、表象をただ面白おかしく準えるだけの、只のマスゴミに成り下がってしまって久しくなりました。

 ここにこそ起死回生のチャンスがあるのです。昨今の格差社会批判を逆手にとって、「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」とぶちあげるのです。そちら(派遣村)が日比谷公園なら、こちら(自民党)は皇居だと。そうすれば、それまで偉そうに自民党を批判していた野党各党は、意表を衝かれて茫然自失に陥ります。そりゃあ国民の中には、「格差社会を作ったのは元々自公政権じゃないか」と思う向きもあるかも知れませんが、そんな批判なんてマスゴミの洪水が洗い流してくれます。
 「野党や派遣村の運動なんて只のポーズだ、我が党こそが最も格差問題に真剣に取り組んでいるのだ!!」と。舞台は東京の一等地、内外のマスコミも皇居への強制代執行を、ここぞとばかりに一斉に書き立てる。「巨大生活保護=皇室経済費の無駄を省け」「働かざるもの食うべからず」と。

 そもそも、「在特会=維新政党ナンチャラ」などのネットウヨクも、本当は天皇や愛国心なんてどうでも良くて、単に弱いもの虐めやストレス発散の大義名分に、それらを利用しているだけだから(注:小熊英二・上野陽子著「<癒し>のナショナリズム」などを参照の事)、このバッシングは、彼らにとっても格好の憂さ晴らしとなる。それに、「希望は戦争」の赤木智弘や、共産党の派遣切り追及動画に溜飲を下げていた様な人から、派遣切りにあってネットカフェ暮らしを強いられている当事者たちまで加わって、雪崩を打って自民党を支持する様になる。正にしてやったり。湯浅誠や雨宮処凛の悔し涙が目に浮かぶわい、と。

 しかも、天皇や過去の戦争のイメージが、これで完全に払拭出来る。ソマリアやアフガンへの海外派兵も、憲法改正や非核三原則の見直しも、今後は何の憂いも無く推進出来る。もはや中国や韓国には何も言わせない。既に戦時賠償については、相手国政府と自分たちでODA利権を山分けする事で、個人賠償への頬かむりを決め込む代償として来た。「大日本帝国復活」を懸念する米国に対しても、今後は心配ご無用と切り返せる。何故ならば、天皇や過去の戦争とは、これで完全に切り離されたのだから。
 天皇制廃止で、日本をフツーの共和国にして、議員内閣制から大統領制に変える事によって、逆に今までの首相とは比べ物にならない程の強大な権限を、手にする事が出来るようになる。その代わりに、国民が直接大統領を選ぶリスクも伴う様になるが、そんなモノはマスゴミの世論操作で何とでもなる。あの北朝鮮にしてからが、建前上はあくまでも人民共和国なのだから。

 天皇さんについては、旧皇居の片隅か京都御所にでもお隠れ遊ばして貰って、「ラスト・エンペラー」の溥儀の様に、博物館の館長でもやって貰う事にする。その他の皇族は、全て民間人として下放する。但し、博物館は独立行政法人に衣替えして、指定管理者制度の下で、これら「」には、成果主義の下で思う存分、外国人観光客から金を巻き上げて貰わなければならない。定数削減は何も国会だけの話ではない。下々に自己責任論を説く以上は、上もそれ位のパフォーマンスをしなければ、税金を払っている国民は到底納得しないだろう。数字だけが全ての新自由主義者の辞書には、「思いやり」なぞという文字は無い。劃して、「天皇無き天皇制」「”民主的”軍事国家」とも言うべき、イスラエルの巨大版みたいな国家体制が、この日本に誕生する事となる。

 そして、主の居なくなった皇居は、都心の一等地として、財界様や米国様の好き勝手に使わせて貰う。まずは国営派遣村だが、これはあくまで一部だけに止める。黒柳徹子かアグネス・チャンを広報担当に据えて、「我が国はここまでやってますよ」という国内外向けの「アリバイ&ガス抜き」として、精々お茶を濁しておけば良い。
 残りは、その一部を「なんばパークスw」みたいな公園にして、国営農場も併設する。日本式エコ政策としてアピール出来る。農場主は「徴農制」論者の「そのまんま東」がうってつけだろう。その隣には巨大な「ニート版・松下政経塾」でも置くとするか。そこには全国各地から「ニート狩り」で集めてきたホームレスやニートを収容する事にする。塾長は橋下徹、副長は森田健作、現場担当には義家弘介を配置する。そう「蟹工船」の農場版だ。

 その隣には国営派遣会社を作る。社長は「労基法なんて要らない」論者の奥谷禮子を据え、その下にはホリエモンや、グッドウィル元会長・折口、ノヴァ元会長・猿橋、JR西日本元社長・井出、エムクルー社長・前橋などの、錚々たるメンバーを揃える。派遣社員はみんな隣の国営農場で鍛錬・洗脳する。旧ソ連や北朝鮮の収容所のノウハウも適度に使って。
 更に外貨獲得の為に国営カジノも作る。鉄火場を取り仕切るのは勿論、石原慎太郎だ。土日の皇居外周道路は終日オートレースのコースとなる。更に更に、吉原のソープ街も全てその横に移転させて、国営ソープ&風俗案内所とする。これでレース配当の再回収を図る。ついでにオリンピック・センターや築地卸売市場も、みんなこちらに吸収する。これで市場移転やオリンピック招致の問題も、全て解決に向かう。

 そのまた隣には、将来需要が殺到するであろう宇宙軍拡や海外派兵に備えて、米州軍事学校(SOA)の日本版を作る。学校長は田母神俊雄、副校長には中山成彬が適任だ。そこでは「コミンテルンの仇をソマリアで討て!」という田母神史観に基づいた、時空を超越した講義が行われる事であろう。巷には「在特会」みたいなのがウヨウヨしているので、生徒募集にも苦労しない。「君にも出世のチャンスがある」と煽れば、赤木智弘みたいなのもワンサカ来る。そして、表向きはあくまでソフトに、NHKドラマの「ふたつのスピカ」みたいなノリでやれば良い。国民なんて所詮バカばっかりなのだから、それで十分だ。
 ついでに、創価学会が待ち望んでいた「国立戒壇」も作ってやれば良い。何なら、それを靖国神社の代わりにしてやっても良い。所詮公明党なんて、利権が目当てなのだから。その為には何でもする。「在特会」と創価学会の信者は、自民党「紅衛兵」の二本柱として、丁重にもてなさなければならない。これで算段の上では、公称800万の信者固定票+数百万単位の浮動票が自民党に流れ込む事になります。

 あと8月30日まで約1ヶ月もあります。その間自民党は、幸福実現党と二人三脚で、ひたすら「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」と、絶叫していれば良いのです。どうせ幸福実現党も似た様な事言っているのですから、構うことはありません。麻生には、それ以外の余計な事は一切喋らせてはいけません。選挙が終わり晴れて御用済みとなれば、その時は国営ネットカフェの店長にでもして、難民どもが良からぬ事を企まない様に、監視させてけば良いのです。
 こんな事をしたら、流石に今まで自民党を支持してきた地方の封建ジジババの票は逃げていくでしょうが、そんな老い先短い票なぞ、もはや要りません。代わりに貧しい若者やネットウヨクの票がごっそり手に入ります。それに創価票が加われば、「蟹工船」ブームや「政権交代」ブームも、何ら恐れるに足らずです。自民党の逆転大勝利間違いなし。逆に言うと、もうそんな「禁じ手」にすがるしか、自民党には残された手立てはないと言う事ですw。
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