ボランティアさんたちが、講演前に寸劇や踊りやクイズなどで盛り上げてくださいました。こうしてカラフルな法被を着用するのと、しないのとでは与える印象はずいぶん違うはずです。
この次は教室参加者の皆さんも発表されるといいですね。
民生委員さんたちによるぶんどこ節(三重町) 続けて会場と一緒になってゲームも
お客さんはこれでも大入り。11月の假屋崎省吾なみ 犬飼会場でもボランティアさんが活躍
豊後大野市は合併してできた町ですが、合併前は千歳村といわれた地域の報告です。
千歳村のT上保健師さんとの出会いは、10年近く前の、国保中央会主催の「ボケ予防活動指導者養成事業」でした。
大分弁丸出しで熱意を込めてしゃべる若手の保健師さん。おしゃれで若々しい姿と大分弁のギャップが魅力的でした。
講演に伺ったとき、会場は役場の二階のホールでした。印象的だったことを思い出して書いてみましょう。
まず、入りきれない聴衆に驚きました。
さらに、村長さんとのお話の中で、保健師さんを尊重してくださっていることがよくわかりました。
それから、講演の前後でボランティアさんの活動が意欲的で活発でした。
ここまでで、T上保健師さんが如何に地域に根付いた「保健活動」を続けられたのかがわかったような気がしました。
住民の皆さんと一体化しているという感じが伝わってきました。「皆さんのために必要なことを伝えています。やるのは皆さんですよ」という自信も感じられましたよ。
そして講演後「ちょうど、県主催の養成講座終了された方たちです。ボケ予防教室の指導者を頼むのです。苗字のイニシャルを取って4Hクラブ」と笑顔の4人の中年婦人を紹介してくれました。
それからちっとも変わらない4Hの皆さん。(お一人欠席、真ん中がT上保健師)
みなさん四捨五入すれば70歳ですが、そう見えますか?
異口同音にいってくださいます。
「私たちのためでした。おかげさまで元気に楽しく生きてます!」
右端の男性は、4Hのお一人の御主人です。
元公務員(ずいぶん偉い方のようでした)退職後ボランティア参加。
「『今日もまた出て行くのか』と思ったこともありましたが。口に出して言ったかもしれません。こうやってやり始めると楽しいものです。この道を開いてくれた妻に感謝です」とまじめにおっしゃいました。
実はもうお一人、ご主人が参加されていて、このお二人が絶妙のコンビだそうです。この講演会の翌日も派手なアロハを着てステージに立つ予定とかおっしゃっていました。男の料理教室にもそろって参加なさってるそうです。
帰宅後、T上保健師さんからメールと写真が来ました。
「脳いきいき事業の写真を送ります」
「ボケ予防は母子からが私の願いです」
なんていい言葉でしょう!赤ちゃんから高齢者まで「脳の健康」という視点を持っているということですね。すばらしい!
子育て広場(脳いきいき子育て) いきいき交流会(脳血管疾患既往者の会)
すべての手作り教材は毎月行っている「サロンリーダー研修」で地域のサロンに伝達しているそうです。
こんなにうまくいってるところもあるのです。
視点もいいし、赤ちゃんから高齢者まで活動状況もいい。
人材の発掘も育成もできている。
旧千歳村の人口は3000人弱だったでしょうか。町の規模も地域性も住民性も歴史も多くの要因がかかわることは承知しています。
でも、指をくわえてうらやましがるのではなく、見つける努力を忘れないでください。
どこにでも、ボケ予防は大切だといってくれる人はいます。
思いがけない人が、思いがけない特技を持っていたりもします。その人のボケ予防という観点から、ボランティア活動に引き込んでください。
ボケ予防活動は、保健師さんを含め「人」あってのものなのです。