脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

伝統芸能にハマってます①

2024年12月06日 | 私の右脳ライフ
先週の土曜日。久しぶりに友人からお誘いが。
「国立能楽堂でお能を見ませんか?」
(企画は一般社団法人伝統文化交流協会ですって。興味ある活動をしていらっしゃいます。
演目を確認する前に「もちろん、行きます!」
後で友人が言うには「あまりの即答でびっくりしました」
私の心の動き方を振り返ってみると、
能鑑賞の機会はなかなかない。
国立能楽堂は行ったことがない。
千駄ヶ谷だとイチョウが黄葉しているはず。
久しぶりの友人とおしゃべりも楽しみたい。
というような気持ちが湧いてきたのです。
源氏物語「澪標」の勉強会もあり、能の演題はその「澪標」から生まれた「住吉詣」。ちょっとだけ復習をしていざいざ国立能楽堂へ。


奥山先生による歯切れのいい源氏物語「澪標」解説の後、久しぶりの能楽鑑賞。前席背面の小さなスクリーンにセリフが表示されとっても助かりました。筋が追えると眠らずに済みます。
都に復帰できた光源氏が住吉大社にお礼参りしたというシチュエーションなので、供揃いが10人くらいも用意されていて、能舞台いっぱいの役者さんたちに圧倒されました。子方も二人。とにかく賑やかな舞台でした。
能はシテが「実はすでに死んでいる」ということが多いですが、今回は現実の世界の出来事に終始していました。そうそう。全員が直面…でも見事な無表情でした。
能楽堂の佇まいは建物も庭園も洗練された日本美を感じさせてくれました。





神宮外苑の銀杏並木は予想通り。友人が撮ってくれた銀杏の写真が素晴らしいのでここに紹介させてもらいます。


大満足のひとときを過ごして、友人と東京一泊。
翌日は、大倉集古館の「志村ふくみ生誕100年記念展」へ。甲府に住む友人が「素晴らしかった」とメールで知らせてくれました。

学生時代、東京から北九州に帰省する度に、私を可愛がってくださっていた京都の知人宅にお邪魔していました。その方が志村ふくみさんのいわばお弟子さんで、草木染めで染めたり織ったりされるのをそばで眺めるという、今考えると滅多にない体験をしていたのです。1963年頃、60年も前のこと…
今回展覧会で年表を確認したら「染めを母から習い始めたのが30歳の頃(70年くらい前)」「1957年に、第4回日本伝統工芸展に初出品で初入選」「その後連続4回特選受賞」とありましたから、私が「志村ふくみ」の名に触れたのはもう世に認められたあとだったのですが、知人宅では「なんと素敵な色が出せるのでしょう。不思議なほど。同じ媒染剤を使ってもどこか違うの」というような声を聞いていました。
知らないということは勿体無いことです。
写真不可ですから何もご紹介できませんが、作品名に想いが込められていることに心動かされました。心の中に哲学があるのですね。
閑話休題。
私の夫は超がつく方向音痴ですが、正直なところ、認めてはいるものの理解はできない!と思っていました。
日本初の私立美術館である大倉集古館が、ホテルオークラヘリテージの真ん前にあることは十分承知していました。


「汐留のホテル出発。新橋から地下鉄銀座線溜池山王。下車して後は徒歩」とグーグルマップも教えてくれました。
ちょっと感じた不安は「『溜池山王』という駅は昔はなかった。使ったことがない」
「でもどうにかなるだろう」と溜池山王の改札口を出ました。
ところが、ここがどこかわからない!案内板を見てもビルの名前は書いてあるのにこの目の前のビルがどの建物かわからない!
ようやくわかったのが首相官邸。

でも、地図上でどこを向いているのかわからない!もっと悪いことに、目的地が地図上にない!
つまり、「どこにいてどこに行く」その道筋が全く掴めない状態に陥っていました。人通りがほとんどなく尋ねる方法がない!
糸口はコンビニ。このファミリーマートが溜池山王店ということが地図上ではっきりした時に目の前がパッと開けました。同じファミリーマートが見えるところにもう一軒あって、確認すると溜池山王駅南店。何度眺めたかわからないグーグルマップがイキイキと方向をさし示してくれた気がしました!
その線の向こう、横断歩道を渡れば全日空ホテルが見えて「あ〜ここならわかる!」
確かにそこにも地下鉄溜池山王の看板がありました。一番遠くの出入口から地上に出たようです。

ところがさらにもう一回小さなつまずきがありました。桜坂から登ってグーグルマップのいうように進んだのは正しい道だったのですが、左折の時一つ先の角を曲がってしまい「れいなんざかようちえん」の文字発見。どうも違うらしい…
後戻りして曲がり直しました。
すると霊南坂教会の看板が。

これで良さそうと直進しているとアメリカ大使館。

次の角の信号の向こうに目的地発見。ようやく到着できました。「どちらに向かうかわからない」以前に「今ここがどこかわからない」という方向音痴の実体験ができました。これは確かに不安なものですねえ。

信号を渡ったら、大きな看板発見。

歴史を感じる建物。

入り口の彫像。

2階休憩コーナーにも。

大倉父子によるコレクションの大倉集古館。志村ふくみ展で懐かしさを呼び覚ます感動的な体験の前にも、「方向音痴になる」という得難い体験ができました。






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