『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

文月七月、今月の六品 その1

2012-07-05 11:06:11 | 酒の肴
梅雨空と初夏の青空が交互にやってくる昨今、
衣にも食にもちょいと気を遣う季節です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今月も、今の時期にぴったりで、
旬のもの満載、創意も満載な「今月の六品」ができました。
いつものようにひとつずつご紹介いたします。
ぜひぜひ、召し上がってください!




「二種豆腐」

寄せものは、夏の食卓の風物詩。
枝豆豆腐、小豆寄せ、煮こごり…
口の中でプルンと涼味はじける冷たさが心地よい季節になりました。
とはいえ、自分で作るとなると面倒かもしれません。
そこで、ちょっとひと手間かけてつくってみました、
お豆腐で二題。
胡麻豆腐と、落花生豆腐です。

胡麻豆腐は禅料理の最初にかならず出てきて
口の中、おなかの中をまず清めるといいます。
にじみ出る油がこなれてゆくまで丁寧に胡麻をあたり、
力強いコクと香味をしっかりとあつめました。
一方、沖縄では「ジーマミ豆腐」としてよく供される
落花生のお豆腐も、豆の味たっぷり。
ナッツのこうばしさと甘みがきれいにならされて、
ほんのりとやさしい味わいです。
天盛りは胡麻豆腐が本山葵、落花生豆腐は生姜。
それぞれの「タレ」も、薩摩醤油を使ったりと技ありなので、
ぜひぜひ一緒に味わってみてくださいな。
なにもつけずにひと口、薬味でひと口、タレでひと口。
夏の一献がぐぐっと深くおいしくなること請け合いです。

(竹下作)

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