何せ前回の大河ドラマの「花燃ゆ」は始まって2~3回で観るのを止めましたので、
私に取ってはほぼ2年振りの大河ドラマと言っても良いですね。
さて注目していた初回ですが、一言で言うと期待外れでした。以前NHKで放送された「真田太平記」と比較しちゃいますが、
脚本が三谷幸喜のせいかどうかは分かりませんが、簡単に言うと全体が軽すぎますね。
一番駄目なのは、真田昌幸役の草刈正雄!まず滑舌が悪く、何を言ってるのか聞き取りずらい、
そして自身が真田太平記に出演していた時の、父親役の丹波哲郎を意識しすぎて、自分のペースで台詞を喋っていませんね。
致命的なのは戦国時代を渡り歩いた「知将」のイメージが全く感じられませんでした。
三谷は同じNHKの真田太平記に幸村を演じた草刈を今度は父親役に起用し、話題作りをしたつもりでしょうが、
初回を見た限りでは、失敗だと思います。
信行・信繁(幸村)を演じる堺雅人、大泉洋もやはり軽いです。がっかりしたのは母親役の高畑淳子、公家出身の雰囲気の欠片もありませんね。
真田太平記では、小山明子(大島渚夫人)が気高く演じましたが・・・。
来週からは、私がドラマが始まる前から一番懸念していた、長澤まさみも登場します。先が思いやられますね。
初回の今日は滅びゆく武田の最後の当主勝頼を演じた、平 岳大が良かったです。
益々親父(平幹二郎)に似て来ました。度々大河ドラマには大物役で出演していますが、主演クラスの役でないのが残念ですね。
皮肉な事に、真田家以外の武将には大物役者揃いで、貫禄があります。
家康の内田聖陽、秀吉の小日向文代、信長の吉田鋼太郎、北条氏康の高嶋政伸、上杉景勝の遠藤憲一、
そしてそれぞれの家臣たちもくせ者が揃ってますね。
今回は初回ですから、これからの展開や役者の成長に期待したいです。
お断りして置きますが、役者が下手なのではなく、あくまでもキャスティングの失敗だと思います。