雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

遠州古代史3 銅鐸・さなぎ・猿投・佐鳴湖

2010年03月29日 20時50分29秒 | 遠州古代史
遠州古代史3 銅鐸・さなぎ・猿投・佐鳴湖

 日本の古代「弥生時代」には、祭りや政治で使われた金属器に、銅鐸・銅矛・銅剣などがありました。
 問題はこの銅鐸です。
 当初は九州などの西日本で出現しますが,次第に東へ移動して、出雲や近畿地方・東海地方で主に出土します。

 出雲の加茂岩倉遺跡でいっきょに39個の銅鐸が出土して、出雲は50個、奈良県は16個ですから、数だけで言えば銅鐸の分布の中心は出雲ということになりますが、簡単には言えません。

 近年では関東地方でも出土し始めたので、関東も銅鐸圏にしないといけないですね。

 弥生時代後期に、遠州地方でも多数出土し、とくに都田川下流域は「銅鐸の谷」とも呼ばれています。

 この銅鐸を「さなぎ」「猿投(さなげ)」との説があります。

 「さなぎ」はもちろん昆虫の蛹(さなぎ)です。
 蛹と銅鐸は形が似ているでしょうか?どうでしょうか?

 前回のイザナギさん・イザナミさんの夫婦神=クジラ説からいくと、
 クジラ=蛹=銅鐸となるんですが、無理なような気もしますが。どうでしょうか。

 愛知県には猿投山(さなげやま)という標高629mの山があって、巨石信仰でも知られています。 

 浜松市最大の淡水湖である佐鳴湖(さなるこ)は古くは「猿投」とも呼ばれ、遠州地方が銅鐸の宝庫であり、佐鳴湖の西・北・東の3方向で銅鐸が出土し、佐鳴湖の南の伊場遺跡からは銅鐸の破片が出土しています。
 
 まさに佐鳴湖は「銅鐸の湖」です。

 いずれにしろ銅鐸は今から約2000年前、弥生時代の最先進の。当時のハイテク技術による金属器です。
 銅鐸の解明なしに、浜松の弥生時代の解明はありません。
 いろいろと考えていきたいと思います。

 浜松の銅鐸は浜松市北区細江町の「姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館」や浜松市博物館などで見ることができます。

 浜松市博物館で遠州で出土した銅鐸の詳しいカラーガイドブック『浜松市の銅鐸』(A4版、45ページ、400円)が出ていますので博物館で買うことができます。
 
 同じく浜松市博物館で『発見!!滝峯才四郎谷銅鐸』というのもでています。これもおすすめです。A4版、25ページ、300円。

 さて、これを読んで「それがどうした?」「銅鐸のことがわかっても、私の暮らしに何の関係がある?」と思う人もいらっしゃると思います。

 これは雨宮の追求している楽しみのひとつです。

 2年前の11月7日に73才で亡くなった筑紫哲也さんは、死を自覚したときに「お墓には何も持って行けません。残る物は何かというと、どのくらい自分が人生を楽しんだか、それが最後の成績表だと思うんです」と思わったそうです。

 今日は妻のNこさんが今の職場をやめてしばらくフリーになる、最後の勤務(朝7時までの夜勤)の日です。
 N子さんといっしょに、あるいは1人で、あるいはみんなで、自分のために精一杯生き、他人のためにも精一杯生きたいと思います。

雨宮日記 3月28日(日) 里山喫茶で文化と自然をたっぷりと

2010年03月29日 05時28分07秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 3月28日(日) 里山喫茶で文化と自然をたっぷりと

 浜北区の灰木川里の家で、第3回里山喫茶を開きました。
 ぼくとN子さんは、スタッフとして参加しました。ぼくは2回目、N子さんは1回目です。
 
 里山の1本桜が白い花を満開に咲かせています。
 ニホンアカガエルの黒い小さなオタマジャクシが、たくさん、寒谷の田んぼを泳いでいます。
 シュレーゲルアオガエルが土の中で、姿を見せず、コロコロコロと歌っています。
 
 午前10時から12時までの2時間、OさんのギターとN先生のフルート伴奏で「みんなで歌おう」、コーヒータイムのあと、N先生のすてきなフルート演奏と飾らないすてきなMCを楽しみました。

 遠くでウグイスが鳴き、シュレーゲルアオガエルがコロコロコロとバックコーラス、至福の時でした。

 里の家の裏山のハルリンドウやタチツボスミレやイモリの池(今日は少し寒かったのでイモリはみれませんでした)を案内し、寒谷のモウセンゴケや、田んぼのアカガエルのオタマジャクシや水路のカワニナ(ゲンジボタルのえさ)を紹介しました。

 心配した雨も夕方ほんのすこし湿っただけでした。

 夜になって家で「何、あの音」と思ったら遠雷でした。
 外へ出てみると稲光と遠雷はするのですが、月が照っていました。
 
 稲光は稲妻(いなずま)つまり、稲の妻で、稲妻と雨は、稲を育てる女性神ではないでしょうか。
 古来、雨や水は女性神で、川の蛇行からか、ヘビに象徴されています。
 

 
 

雨宮日記 3月26日(金) お花見の皆さん「飲酒速度」注意!

2010年03月29日 05時09分00秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 3月26日(金) お花見の皆さん「飲酒速度」注意!

 桜が咲き始め、週末はみなさん「お花見」だと思います。
 日本人とサクラの関係については、「日本古代史3」で書きましたが、「お花見」は、豊作の神様「サ」が山から降りてきて、今年も豊作であることを願う「予祝」行事です。
 
 外国人には、なんで「4月に桜が咲くと、日本人は、集団で「お花見」と称して、桜の咲く下で飲み会をするのか」わけがわからないようです。
 日本人にだって「それは毎年やる年中行事です」というくらいしか、わからないのだから、外国人に説明できるわけはありませんね。
 
 雨宮が書いたような、日本民俗学の通説というか常識程度でも、市民に普及し、学校で教えられるといいんですが。

 浜松市の中田島街道に静岡県警が設置した電光掲示板があります。
 そのなかに、すごく、おもしろい「警告」があったので、紹介します。

 写真で見えるように「静岡県警察 飲酒速度 取締中」と書いてあります。
 たぶん「何分間に、何合以上飲むと」「飲酒速度違反」で、おまわりさんがやってきて、「あなたは飲酒速度違反で、罰金何円です」ということになるのではないでしょうか。

 お花見のみなさん、飲酒速度に気をつけて、あんまり一気に飲まないように、ゆっくり飲みましょうね。