本と映像の森 105 萩原遼さん著『朝鮮戦争 ー金日成とマッカーサーの陰謀ー』文春文庫、1997年6月10日第1刷~2007年2月20日第10刷、375ページ、定価543円+消費税、原書1993年12月に文藝春秋社より刊行
「雨宮日記 11月24日(水) 北朝鮮軍の暴挙、朝鮮戦争以来の韓国への砲撃」への補足です。
現代の、北朝鮮・中国・ロシア(昔のソ連)がわかるためには、その成立から変化して現在に至る歴史をわかることが必要だと思います。
萩原遼さんは、1969年から1988年まで、日本共産党の機関紙「赤旗」記者で、1972年から1973年に北朝鮮・平壌に「赤旗記者」として駐在していました。
そういう経験を踏まえて、この本は、事実と取材に基づいて、北朝鮮・金日成政権の1945年の成立から1950年におきた朝鮮戦争までを解明しています。
目次を以下に掲げておきます。
序 ある老詩人との対話
第1章 世紀のすりかえ劇
第2章 ソ連軍政下の北朝鮮
第3章 武力南進の序曲
第4章 監獄国家のはじまり
第5章 戦争準備
第6章 南進直前の人民軍
第7章 第6師団の南進
第8章 第3師団の南進
第9章 第2師団の南進
第10章 人民軍全師団が展開
第11章 金日成の謀略
第12章 アメリカの大謀略
第13章 誤算の連続
第14章 予期せぬ泥沼化
第15章 平壌陥落
萩原さんは、アメリカ国立公文書館に眠っていた、朝鮮戦争でアメリカ軍が押収した160万ページの文書を3年がかりで読破して、分析しました。
事実史料にもとづいて、萩原さんは、1945年の大日本帝国の敗戦の後、大日本帝国の植民地だった「朝鮮」北半分がソ連軍に占領されたことから、北朝鮮に、スターリン型の「監獄国家」がつくられたことを指摘しています。
自由のない監獄国家・収容所国家のなかで、金日成・スターリン・毛沢東の3者の合作で進行したことが1950年の朝鮮戦争に至ります。
朝鮮戦争は、金日成・スターリン・毛沢東の陰謀によるのと同時に、「むこうから打たせる」ことを画策したアメリカの陰謀であることを指摘してます。
ぼくは、そのとおりであると思いますが、どうでしょうか。
同時に、むかし指摘されていた、1960年代後半までは北朝鮮は正常で、金日成による反対派の粛正以後に、おかしくなったという考えを捨てるべきだと思います。
「雨宮日記 11月24日(水) 北朝鮮軍の暴挙、朝鮮戦争以来の韓国への砲撃」への補足です。
現代の、北朝鮮・中国・ロシア(昔のソ連)がわかるためには、その成立から変化して現在に至る歴史をわかることが必要だと思います。
萩原遼さんは、1969年から1988年まで、日本共産党の機関紙「赤旗」記者で、1972年から1973年に北朝鮮・平壌に「赤旗記者」として駐在していました。
そういう経験を踏まえて、この本は、事実と取材に基づいて、北朝鮮・金日成政権の1945年の成立から1950年におきた朝鮮戦争までを解明しています。
目次を以下に掲げておきます。
序 ある老詩人との対話
第1章 世紀のすりかえ劇
第2章 ソ連軍政下の北朝鮮
第3章 武力南進の序曲
第4章 監獄国家のはじまり
第5章 戦争準備
第6章 南進直前の人民軍
第7章 第6師団の南進
第8章 第3師団の南進
第9章 第2師団の南進
第10章 人民軍全師団が展開
第11章 金日成の謀略
第12章 アメリカの大謀略
第13章 誤算の連続
第14章 予期せぬ泥沼化
第15章 平壌陥落
萩原さんは、アメリカ国立公文書館に眠っていた、朝鮮戦争でアメリカ軍が押収した160万ページの文書を3年がかりで読破して、分析しました。
事実史料にもとづいて、萩原さんは、1945年の大日本帝国の敗戦の後、大日本帝国の植民地だった「朝鮮」北半分がソ連軍に占領されたことから、北朝鮮に、スターリン型の「監獄国家」がつくられたことを指摘しています。
自由のない監獄国家・収容所国家のなかで、金日成・スターリン・毛沢東の3者の合作で進行したことが1950年の朝鮮戦争に至ります。
朝鮮戦争は、金日成・スターリン・毛沢東の陰謀によるのと同時に、「むこうから打たせる」ことを画策したアメリカの陰謀であることを指摘してます。
ぼくは、そのとおりであると思いますが、どうでしょうか。
同時に、むかし指摘されていた、1960年代後半までは北朝鮮は正常で、金日成による反対派の粛正以後に、おかしくなったという考えを捨てるべきだと思います。