自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

一極支配は破滅の始まり/タイムトラヴェル

2014-12-11 | 体験>知識

 一極支配ってなんのこと?
たとえば、自民党の党首がナチスを見習って世界一民主的な憲法の下、なんでも
やりたい放題にやったら、そして国民がそれを歓迎したら、それが一極支配である。
1)内閣総理大臣がいうことを聴く憲法の番人、最高裁長官を据える。
  国会がそれを承認する。
  三権分立が有名無実、大政翼賛になる。
2)内閣総理大臣が法制長官の首をすげかえて憲法解釈を変える。
  集団的自衛権で平和憲法を骨抜きにできる。
  明治憲法下の天皇統帥権の独立が暴走し亡国寸前にまで至った歴史がある。
3)情報開示と言論機関があるから大丈夫、と識者はいう。
  それらがあるから逆に危ないと断言できる。
  NHK会長に同調者を据える。
  放送番組、新聞報道に圧力をかける。時々飴を舐めさせる。
  これを突き詰めていくと報道機関が官僚の嘘と政府に都合のいい情報ばかり開
  示するようになる。
  国民は思考停止し政府を支持する。
5)都合の悪い情報は特定秘密に指定すれば勝手に保護、廃棄できる。
  もっとも沖縄密約をすっぱ抜いて「有罪」になった西山元記者によると外務省は
  証拠隠滅のため1,200トンもの文書を焼却したそうだ。
  米国が関連公文書を開示しているのに外務省はいまだに密約の存在を認めて
  いない。
  10年の刑罰を覚悟してまで内部告発する愛国者は皆無だろう。

破滅の始まりについて。
1)大日本帝国は軍部と財閥の一極支配が完成したとき戦争バブルで崩壊した。
2)ドイツ第三帝国はナチスと財閥の一極支配が成功したとき同様に崩壊した。
3)モンゴル帝国、ローマ帝国も究極まで発展したとき崩壊した。
3)アメリカ帝国主義はソ連帝国主義という冷戦ライバルを倒して待望の一極支配
  を手にしたとき落ち目になった。
  日米は昇竜の勢いの中華帝国主義に抗うべく日米同盟強化に躍起だ。