風のささやき 俳句のblog

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明るい島 【詩】

2022年02月17日 | 

「明るい島」

# 1

あちらの島が
陽射しに明るんでいる

こちらの堤防は
少しの雨もぱらついて

人が渡る先
死はそんなに
隔たれたものではなくて

それこそ目の前に浮かぶ
あの島との距離位ではないのか

そこに自由に行き来する
船がないだけで
渡った人だけがもう戻らない

その末を知りたい


#明るい島 2

陽射しの当たる段々畑
蜜柑の木
昔ながらの民家

今にもその人が姿を現して
こちらに手を振るようだ
楽しくしているよと告げに

こちらも、元気でやっているよ と
大きな声を、届けてみたい
手も届きそうな距離に

いつまでも、そちらの方は
陽射し溢れる
明るい場所でありますように



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