新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「旧伊藤博文金沢別邸」

2011-09-17 18:03:47 | ウオーキング
京急・金沢文庫下車、野島公園内にこの建物があります。たまたま公園内で話をした幼児連れのお母さんに紹介されたものです。
「旧伊藤博文金沢別邸」に詳細が紹介されています。案内写真も細かくありますので興味ある方は是非ご覧ください。

初代内閣総理大臣伊藤博文が明治31年に建てられた、茅葺寄棟屋根の田舎風海浜別荘建築です。現在に敷地は約1000坪、建設当時は9000坪、建坪は約100坪だそうです。9000坪あった当時はさぞ立派な別荘でしたでしょうが、もちろん当時は警備がされ近づけなかったと思います。

玄関左に現在は事務所がありますが、その部分は当時台所棟で、全体が廊下でつながった昔の書院造のような建物?の感じがしました。


現在の正面です。


左側はすぐに海です。


ふつうは掲示板で説明されているのですが、ないのでリーフレットから撮影しました。
左から台所棟(玄関・調理場・女中部屋)、客間(客間12畳と12.5畳・客用便所)、居間棟(8畳2・湯殿・便所)が廊下で繋がっています。



客間・帰帆の間(12.5畳)、左端に附書院がわずかに見えます。また右隣は晴嵐の間です。


帰帆の間から海を眺めますと目の前が海。博文は船で別宅に来たとどこかに書いてありました。


客間の便所、小用です。大小ともに漆塗りです。居間用は漆塗りではありません。


湯殿です。サワラ材の木製風呂です。

純和風の明治の別荘です。博文の趣味が感じられます。岩崎邸とか洋風建築が多い中、趣味のいい別荘としてほしくなります。
でも家の管理とかで、管理人、女中、庭師とかいろいろ人手がかかりますね。

最近お宅拝見などでにわか成金の純和風の豪華な趣味の悪い邸宅や、新興IT長者の高級マンションがTVで紹介されますが、悔しかったらこんなしゃれた趣味のいい和風な別邸を建っててみろと言いたくなりました。平屋の日本建築っていいですね。

念のためですが、事務の女性に聞きましたが、解体調査修理と新築で約1億、土地はたぶん4億位といっていました。

忘れていました。室内に展示された「明治憲法草案(複製)」です。いろいろ関係写真もありました。
コメント
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